紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第12話 鉱山王

翌朝。 ヘルエスタ王の依頼を請けるために王宮に向かった。

 

王「忙しいところすまないね。」

カトリーナ「恐縮です。」

王「剣の声を聞いたって聞いたよ。やっぱり、君たちが次の担い手だったんだね。」

カトリーナ「その[担い手]とはなんなのですか?剣の声にもありましたが。」

王「ヘルエスタセイバーが強大な魔力を秘めてることは既に知ってるはずだと思うけど、その力を封印するために代替わりで担い手を決めてきたんだけど…現在までに担い手の席が絶えなく埋まってるのは人王の席のみ。だから王城に3本とも封印されていたんだ。しかし、今回の事件は傾国の可能性もある事件だったため、物理的な封印のみを解いた状態で君たちに渡したんだ。」

カトリーナ「物理的な封印?」

王「剣は物理的な封印の他に担い手となる者ではないと力を引き出せない封印も掛かっていた。」

カトリーナ「それでは、私たちが将来的に担い手となると予見して剣を授けたのですか?」

王「いや。君や戌亥君は僕の予想外の担い手だったんだ。さっきも言ったとおり、人王。ヘルエスタ王家の者が代々担い手に選ばれているんだ。私も例に漏れず。そこで、リゼにもしもの事があった場合の保険としてヘルエスタセイバーを渡し、そのカモフラージュとして残りの2本を君たちに渡したのさ。」

カトリーナ「となると、私と戌亥は完全なるイレギュラーであると。」

王「そうでも無いようだ。戌亥くんは獄王の席。カトリーナ君は龍王の席に座った訳だが、戌亥君は説明不要としてもアンジュくんがその席に座れた理由としては君が龍王の錬金術の流派を直接汲んでる家系の出である事と、君の勇気がその資格を満たしたんだろうね。」

カトリーナ「はぁ…」

王「いずれにせよ君たちは紛うことなき勇者となった!そんな君たちに急遽頼みたいことがあってね…

それはシフ国に赴いてかの教会を調査してもらいたい。かの教会に関してはシフ国との先日の会談において共通の脅威としてテロリスト認定が行われた。それらの調査を勇者である君たちに依頼したい。

シフ国も協力を惜しまないそうだ。」

カトリーナ「了解しました。」

王「期待してるよ、勇者達。そして、シフ国の勇者一行にもこの依頼に同行してもらいたい。」

エクス「了解しましたが…自然災害を引き起こした私をそう簡単に信用してしまわれるのですか?」

王「君がやった事に関してはかの教会が引き金となったのは言うまでもない。でも、あの被害を無視はできない。ということで、損害の分働いてもらうから覚悟しておきなよ〜」

エクス「…! ありがとうございます!」

アルマル「王の寛大さに感謝しなきゃだね。」

 

王「これからの調査は苛烈を極めるやもしれない。気をつけて、行っておいで。」

 

リゼ「うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カトリーナ「まずは装備を整えないと。」

エクス「だったら、まずはシフ国の王都に向かってみませんか?」

リゼ「シフ国の王都って公務で何回か行ったことあるけどめっちゃ栄えてたよ!立場の都合でお買い物とか出来なかったし行ってみようよ!」

カトリーナ「そうだね。路銀は使ってこそだ。これからの戦いに備えることに越したことはないね。」

アルマル「決まりだね。んじゃ、早速向かおうか。」

 

 

〜シフ国王都にて〜

 

 

リゼ「アンジュ見て!この香水めっちゃいい匂いする!」

戌亥「アンジュはんこの鍋よくない?」

カトリーナ「(なんか思ってたのと違うな… 商店街というか…ドンなんちゃらって聞いたことも無い店名が何故か頭によぎる…)

 

品揃えがいいから目移りするのも分かるけど本来の目的も見失わないでよ。まず調達すべきは兵糧と装備でしょ。」

エクス「それに関しては心配ないですよ。この手の買い物なら勇者時代に師匠と何回もしてます。なので今回もササッと買ってきました。それと、買い物中に紹介したい人を見つけたので連れてきました。」

カトリーナ「紹介したい人?」

エクス「ええ。ここの国王のベルさんです。」

ベルモンド「どうも〜エクス君とアルス君がお世話になってるね。ここの国王のベルモンド・バンデラスです〜」

カトリーナ「王様!?」

リゼ「ベルモンドさん、ご無沙汰してます。いつも父がお世話になってます。」

戌亥「ベルはんもここで買い物してはったんやな。」

カトリーナ「なんでそんな平然と反応してるの!?というか面識ないの私だけ!?」

ベルモンド「そうだね。ここに留学してた時も何かと挨拶しそびれてたしいい機会だからここでしておこうかなって。」

カトリーナ「挨拶云々の前になんで王様が平然とお買い物なさってるんですか!?」

アルマル「細かいとこ気にしたらダメだよアンジュちゃん。ここの王様はこんな性格だからこそ王様なんだ。この国家はこの人が掘り当てた鉱物や化石燃料から経済を発展させてできた国家。その張本人がこれだからこそ政治は信頼と友情が核として動く。汚職が一切ないのもその影響さ。」

カトリーナ「な…なるほど…」

ベルモンド「話は聞いてるよ。テロリストの調査だろ?ソレならこちらから全力でサポートを行うよ。正直子供の命を軽視する輩が俺達の国に居座ってるってだけでもうそいつらを消す理由になる。けど、俺は立場上派手に動けない。だから、君たちに託す。人々を救ってくれ。」

カトリーナ「ありがとうございます。」

ベルモンド「あと俺の事はベルさんでいいよ。堅苦しいのは嫌いだからね。」

カトリーナ「は…はい。ベルさん。」

 

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