紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第15話 手がかり

ソシエール「えぇ、彼女はそう名乗った。」

カトリーナ「シスター・クレア…それがソシエを洗脳した者の正体…」

ソシエール「えぇ。材料調達の帰り道に路地裏で襲撃されてね…彼女の棒術は防ぎようもなかった。ここからは推測になるけど、もしかしたら洗脳は気絶した後じゃないと出来ないのかも。気絶させることが不要ならわざわざ戦闘を仕掛ける意味もなかったし。」

カトリーナ「なるほどね…情報はそれくらい?」

ソシエール「ごめんね…言えることはこれぐらい。」

カトリーナ「大丈夫。暫くはここで安静にしてて。」

ソシエール「ありがと。」

 

 

バーガンディ「どうでした?」

カトリーナ「とりあえず洗脳した張本人の名前は割れた。シスター・クレア。聞き覚えある?」

バーガンディ「シスター・クレア…あの村で行方不明になった聖職者のリストの中にありますね…」

カトリーナ「つまり、エクスが復讐の過程で取り逃した相手って事か…」

バーガンディ「黒幕の名前が割れたとしても所在は未だ不明…しかし、彼らの出現傾向は割れたと言っても過言ではありませんね。」

カトリーナ「路地裏。」

バーガンディ「そうです。エクスさんがあちらの神父に遭遇した時も路地裏、もっと言うとスラム街でした。」

カトリーナ「彼らの目的は歪んだ思想の排除…とエクスは言ってたよね。」

バーガンディ「もっと言うと薄汚い命の浄化、と言うべきでしょうか。」

カトリーナ「その対象がスラム街の人間や汚職に溺れる村の掃除…」

バーガンディ「やってる事は正義のようであれ、実際はただの人殺し。ましてや子供に手をかけるなんてね。」

カトリーナ「それ以前に彼らの思想は何かが歪んでいる。そして、何かが裏にいる。」

バーガンディ「勘づくことは出来ても情報が少なすぎますね。私は引き続き情報をかきあつめます。アンジュさん達は引き続き洗脳を受けた方々の救出を。」

カトリーナ「了解です。」

 

 

ふと懐中時計を見る。

…! 懐中時計のフタの裏に貼ってあるニュイとの写真から、ニュイが消えている。いや、消えていた跡がある。

これは、何かの手がかりになるかもしれない。

 

 

 

 

カトリーナ「リゼ!」

リゼ「はい!?」

カトリーナ「またぼーっとしてたよ」

リゼ「あっ…ごめん。」

戌亥「つぎは鷹宮リオン…」

リゼ「…」

カトリーナ「シフ国議員の娘…」

リゼ「そうじゃない。」

カトリーナ「?」

リゼ「それ以前に、私の友達なんだ。だから、私自身の力で救いたい。」

戌亥「行ってきな。私たちはここで待ってるから。」

リゼ「…ありがとう!」

 

 

 

カトリーナ「…大丈夫なの?」

戌亥「安心せいよ。いざと言う時のためにバンを追跡させてる。」

カトリーナ「それなら…」

戌亥「それ以前にアンジュはんはリゼはんに対して過保護になりすぎだと思う。」

カトリーナ「それは…」

戌亥「もうリゼはんは守られるほどヤワじゃないよ。」

カトリーナ「…」

 

 

 

 

 

 

 

まずは彼女の家を訪ねた。

彼女の父親とは面識もあったので色々聞くことが出来た。バーガンディさんに情報を提供したのも彼であった。彼が言うには最近口を聞かなくなり、狂ったように工房にすし詰めになってるそうだ。

そこまでは良い。魔術師の卵なら誰でもあるようなことだが…

工房に近づいたメイドたちに斬撃魔法で手傷を追わせたそうなのだ。

彼に案内されて屋敷に入り、彼女の工房の前まで案内された。

彼を避難させて、剣を抜き扉の前に立つ。

少しづつ前に進む。扉に近づいてゆく。

 

 

あっ。

 

 

扉が吹き飛び、斬撃魔法が無数に襲いかかってきた。

 

ただの怪我では済まないその斬撃。

喰らったように感じた。避けられないと思った。

 

その時。自分の前に広がっていたのは、謎の結界。

私を守った防護シールドと言うべきもの。

しかし、心当たりはない。何が…

しかし。ふと、ヘルエスタセイバーに巻かれた布切れに視線が合った。

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