紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第25話 日常

私たちは確かに人々を救った。

だけど.....

 

なんでお店の修理のお手伝いなんてしてるんだろう。

 

 

アンジュ「ソシエつかれたよ~! そろそろ休まない?」

ニュイ「...そうだね。 じゃちょっと飲み物取ってくるよ。」

 

あれから1週間は経った。人々を救った勇者としてちやほやされるわけもなく、後始末も若干残りつつもやっと平和な日常が戻ってきた。

リゼは欠席していた分の補修で大忙しだし、戌亥は休業中の損失が嘘みたいにお店が大繁盛してるみたい。夏なのもあるけど。

 

ニュイ「アンちゃんお待たせ! ほいっ」

アンジュ「まさかのボトルの麦茶とはね。 女子力どこいった?」

ニュイ「厨房まで吹き飛んだんだし仕方ないじゃん?」

アンジュ「ならそこ真っ先に直せばよかったじゃん。」

ニュイ「....あっれー....」

アンジュ「やっぱ図星か。」

 

ニュイ「それにしても。こうして笑いあえるのもアンちゃんのおかげだよ。」

アンジュ「それはどうも。  さ、次の作業に取り掛かろうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御伽原「あ”あ”~ とこちゃんのお店はやっぱいいな~」

戌亥「居座るだけなら出てきな。」

御伽原「あい~ じゃ、」

 

「「ミルクコーヒーお願い。」」

 

御伽原「!?」

フレン「!?」

 

なんか喧嘩しだしてもうた。

 

戌亥「息ぴったりね。 エクス~ ミルクコーヒー2つね~」

エクス「なんで僕なんすか?」

戌亥「いや、だって、ね?」

エクス「(うわ。)」

 

戌亥「喧嘩するのもほどほどにしないと斬るからな。」

 

 

奈羅花「いっつも女の子にモテモテですね、姉さん。」

戌亥「おっ、 奈羅花。 久しぶりやね。仕事のほう大丈夫か?」

奈羅花「大丈夫も何も姉さん適当に業務引継ぎして逃げちゃったじゃないですか。竜胆の姐さんのおかげで何とかなりましたけど....」

戌亥「それは...すまんかったな。尊にも後で礼入れなきゃな。」

奈羅花「あと、たまにはこっちにも顔出してくださいよ!」

戌亥「へいへい。」

 

奈羅花「ほら、先生もくだらないことやってないで...」

フレン「あっ! 奈羅花ちゃん! 久しぶり~ お仕事順調?」

奈羅花「ええ、まあ。 とりあえず、喧嘩はやめてくださいよ!」

御伽原「え? すっごい美少女が出てきたんだけど...」

奈羅花「はじめまして。 姉がお世話になってます。」

御伽原「妹ちゃんかぁ...」

フレン「...」

奈羅花「先生、剣しまってください。」

 

 

 

アルマル「いやぁすっかりお母さんみたいになっちゃったね、奈羅花ちゃん。」

戌亥「あんときはまだ半人前もいいとこで仕事できるか心配だったけど、尊がついてる。何とかしてくれるさ。」

アルマル「なんか、悪いよね。私たちだけ勝手に隠居しちゃって。」

戌亥「あんたそれで隠居してるつもりなんか?」

アルマル「戌亥にはさすがに言われたくないかな。隠居の現役勇者って聞いたことないよ」

戌亥「はぁ.....」

 

 

アルマル「今度、土産物もって行く?」

戌亥「そうだね。奈羅花からお土産もらっちゃったし、そのお返しも。」

 

 

 

 

リゼ「.......」

鷹宮「ちゃんリゼどうした?何もかもあきらめた顔して。」

リゼ「休んでた分の課題が多すぎる.... 2週間休んだだけなのにこの物量は噓でしょ.....」

鷹宮「しょうがないね、私が手伝っちゃおうか?」

リゼ「いいの!?」

鷹宮「そもそもリゼの活躍を先生に話したらかくかくしかじかで出血大サービスってことになったんだし。」

リゼ「なんで....」

鷹宮「いちゃもん言う間があるならさっさと終わらせよ!というか座学だけだとバテるよ?ここはいっちょ実戦のレポート崩そうよ!私が相手になるよ!」

リゼ「ありがと。 じゃ早速行こうよ!」

鷹宮「いいねいいね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

心は心のままに。

希望はその旗印に。

正すべきものなどなく、ただ或るのは数多の道。

道と道が重なれば、反発もすれば一つの道へと昇華されるときもある。

それは確かな証。

宿命の道を歩いてきたとて、その宿命に従う必要はない。

 

歩く。

人は、芽吹き、息吹を上げ、歌吹を奏で歩いていく。

 

それが奏でるように。

 

歩くことこそ最も人は人でいられる。

 

惑ってしまってはダメだ。

 

 

只、進め。

 

 

 

紅の錬金術師

 

 

~Fin~

 

 

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