紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第2話 黄昏の街

王「....そうか。それなら行っておいで。」

リゼ「じゃ、行ってくるね。」

 

 

 

王「....本当にすまない....」

チャイカ「泣くなよおっさん。」

王「ああ。そうだな.... 前、向かなきゃな。」

チャイカ「それにしても。母さんのことこれまで一切話してこなかったとはね。過保護すぎないか?あの子はあんたが思ってるほどヤワじゃないよ。」

王「だね。 もうあの子はもう箱入り娘じゃないんだ。付き合い方、考えなきゃな。」

チャイカ「でも彼氏連れてきたら?」

王「その彼氏をぶん殴るかな」

チャイカ「oh....」

 

 

 

 

 

アンジュにもらった方位磁針に従って飛んでみたはいいものの

指し示した場所がクノウ山とはね....

海沿いの農村なんかにあの子がいるのかな。

 

それにしても髪を切った後初めて飛んだせいかとても頭が寒いような感覚がする。動きやすい反面こんなデメリットがあるとは。

 

とりあえず日もくれてきたしここらへんで宿に入るかな。

 

 

リゼ「あっ」

叶「おっ」

 

 

リゼ「奇遇ですね....叶さん。」

叶「そだね。あの1件の後の後始末で何回かあったきりだっけ。」

リゼ「叶さんはどうしてここに?」

叶「僕はただイチゴ食べに来ただけだよ。というか皇女殿下はどうしてここまで?馬車とかもないじゃないっすか」

リゼ「実は....」

叶「長くなりそうですし立ち話はやめましょう。 贔屓にしてるいちごスイーツ店があるんです。そこで話しましょう。」

リゼ「はい。」

 

 

 

叶「へぇ.... 友達を探しに来たってことでいいね?」

リゼ「あっはい。そうです。」

叶「まぁ色々恩もあるしそれ、手伝うよ。」

リゼ「いいんですか!?」

叶「いいよ。」

 

叶「ま、とりあえず日も落ちてるし馴染みの宿を.....」

 

遠くから女性の叫び声が聞こえる。

 

 

叶「チッ 魔獣か!」

リゼ「行きましょう。」

 

聞こえた方向へ走っていく。

 

そこではもう戦闘が始まっていた。

農具を用いて魔獣を追い払う男の人に、避難誘導をしながら魔獣に蹴りを叩き込む女の人。

 

叶「群道先生!舞元さん!大丈夫ですか!」

 

叶さんが銃撃を始めるとともに自分も魔獣の群れに飛び込む。

 

舞元「叶くんか!それと...皇女殿下!?」

リゼ「話はあとです。その前に、魔獣の対処を。」

舞元「了解です。 群道!避難終わったか!」

群道「いやまだ!あそこの家に子供が取り残されてる!」

 

リゼ「叶さん、ここは頼んでいいですか?」

叶「....了解。」

 

 

翼を開放し、群れを飛び越える。

そのまま家に飛び込み、子供を発見する。

 

リゼ「大丈夫だからね。」

 

子供を抱え、家の外へ出ようとすると....

 

家は翼を持った魔物数匹に包囲されていた。

 

 

リゼ「群れから数匹こちらへ来たか。 仕方ない。」

 

子供を屋根の上に下ろし、剣を構える。

 

そして、

剣を開放する。

 

 

リゼ「目覚めよ。伊吹の剣!」

 

暗い夜を剣の輝きが照らす。

 

 

リゼ「勅令。此処に或るは繁栄の証。人王の真髄を知れ!」

 

青葉をまとった風が剣を中心に螺旋を形成する。

 

その螺旋を最大まで圧縮し、放つ。

 

 

 

リゼ「ヘルエスタ セイバァァァァァァ!」

 

 

放たれた螺旋は魔獣を巻き込み吹き飛ばす。

 

 

リゼ「よし。」

 

子供を改めて抱え、夜空を飛翔した。

 

 

 

リゼ「戻りました。」

叶「ナイスだよちゃんリゼ!」

リゼ「ちゃん....え?」

叶「これから友達探しするんでしょ。呼びやすいほうがいいじゃん。」

 

舞元「ふぃー。なんとか追い払えた。」

叶「舞元さーん。」

舞元「お。叶くん。今回もありがとね。」

叶「これからまた舞元さんとこ泊まりたいんですけど一緒に泊めたい人がいて。」

舞元「まさか....」

叶「こちらの、リゼ陛下です。」

リゼ「こ、こんばんは......」

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