群道先生に案内されて色々とここらの地に関する伝承を漁っていると、とある記事が目にはいる。
「リュウソウ山から巨大な鳥が飛び立っていった」
リゼ「叶さん、これ、使えないですかね。」
叶「リュウソウ山ならちゃんリゼが持ってるレーダーがここを示した辻褄が合うけど....証拠が少ない。」
リゼ「なら、そのリュウソウ山に焦点を当てて色々探してみましょう。」
・・・数時間後・・・
リゼ「....ない。」
叶「ないね。」
舞元「やってるかーい。差し入れのイチゴ持ってきたぞー。」
リゼ「ありがとうございます。 それと、聞きたいことがあるんですけど、リュウソウ山付近でここ10年くらいで妙なことってありませんでしたか?」
舞元「リュウソウ山ねぇ.... あそこは魔物がうじゃうじゃいるからあまり近寄らなかったんだけど。でもね、うろ覚えにはなるんだけど15年位前に悪ガキ連中がその山にちょっかいかけたってことは聞いたな。そのときは確か、"どす黒い杭"があってその周りに強い魔獣が群がってて慌てて逃げてきたんだとさ。」
リゼ「黒い....杭。」
叶「これに関しては本人に聞いたほうが早いか。」
叶「ありがとうございます。僕たちはその山に行って色々見てきたいとは思ってます。」
舞元「マジか。 怪我だけはまじでやめてくれよ。」
叶「僕がついてます。」
舞元「言い切るね。 まぁ、生きて帰ってこいよ。」
リゼ「行ってきます。」
リゼ「...さっき言ってた本人に聞くってなんなんですか?」
叶「それはね、こういうこと。」
叶さんが懐から銀色のコインを取り出し、指で弾いた。
すると空でそれは光りだし、彼が出てきた。
デビル「お呼びかい?叶君。」
叶「いや、色々聞きたいことがあってね。 君、眷属を培養してた場所あるでしょ。」
デビル「あー.... ある。 すぐそこに。」
叶「ビンゴ。というか早く言いなさいよそれ。」
デビル「勇者に憎悪を切り落とされたときに憎悪で動いてたときの記憶が曖昧になってしまってね。本当に済まない。」
叶「ほんとに厄介だね。手っ取り早く話し合えたのはいいけど。」
リゼ「えっと....」
叶「戌亥さんから聞いてない?彼は今僕とクレアさんの臨時使い魔になってるんだ。」
リゼ「まじすか。」
デビル「現状僕には住む場所がないからね。コインをパスにして二人の周りのお手伝いをさせてもらってるんだ。」
リゼ「家庭的....」
叶「それで。その眷属を培養させてる正確な場所が知りたいんだけど。」
デビル「それなら目の前の山の中腹あたりの平原だ。」
デビル「でも、僕がこうなってるおかげであの杭は僕とのパスを失って機能を停止しているはず。でも.... 残留しているエネルギーを吸収した者がそこにはいる。」
リゼ「!?」
デビル「でも、まずいな。懐で話を聞かせてもらった限りだとその存在は僕の想定外だ。早くしないとここら一帯が危ない。それ以上に彼自身もなれないエネルギーによって自壊の可能性もある。」
叶「ちゃんリゼ。 これ。」
銀の銃弾。
叶「お守り代わりと言ってはなんだけど。 銀は魔除けのお守りでもあるらしい。僕たちも必ず追いつく。ちゃんリゼは、早く。」
リゼ「ありがとう。」
剣を抜き、翼を開く。
穹高く飛翔する。
色んな人に預けられた手がかり。
それを以って。
私は友達を救う。
リュウソウ山中腹の草原に降り立つ。
私は、目の前にいるそれをただ見つめる。
思いは、届くはず。
リゼ「セバス!迎えに来たよ!」
そのスザクはその声に呼応してこちらを向く。
が。
その目は、何かに染まっていた。