紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第七話 夕暮れ

食後の運動とばかりに模擬戦をこなしてやっと本来の目的と言うべき買い物へと向かう。

奈羅花もさっきの模擬戦がよほど楽しかったようで機嫌がいい。

 

奈羅花「私もあんな感じになりたい!」

戌亥「素質はあるかもね。 今度、色々教えてあげよか。」

奈羅花「いいの!?」

戌亥「あんた本来なら小学校通ってるはずの年齢でしょ。大体7歳くらいか。 でも戸籍の関係上難しいからね。私が色々教えよう。」

奈羅花「…お勉強?」

戌亥「学校みたくつまらなく教える義理はないよ。あんたが楽しめるように教えられるようには努力するよ。」

奈羅花「…! ありがとう!」

 

戌亥「さすがにお金とかは分かるよな?」

奈羅花「おじちゃん達がお兄さんに奪われてたお札?」

戌亥「あながち間違ってないが… 本来の使い方を教えなきゃな。 それじゃあ… 」

 

 

歩きながら喋り数分後。

 

 

奈羅花「わかってきた… けど。」

戌亥「そら、大切さがわかってきたら気軽にお買い物とは行かなくなってくるわな。」

 

奈羅花「でも、ここって…」

戌亥「服屋だな。」

奈羅花「でも服貰って…」

戌亥「アホか。 1着だけじゃ不便もいいとこやろ。 好きな服沢山持ってき。」

奈羅花「でも…お金…」

戌亥「金なら腐るほどある。 それに、この金はあまり手元に置いておきたくない。」

 

奈羅花「…分かった。」

戌亥「あんまり走るなよー。」

 

 

奈羅花から目を離さないようにしつつ店を回る。

ああは言ったがやはり慣れない服選びに悩んでるようだ。

 

....この年頃の女の子なら服なんてすぐ持ってくるものだと思うが.... ホームレスだった空白が大きすぎるか。 こんな年端の行かない少女に思うことではないと思うんだがな。こんな事例、ここで絶たないといけない。 復職してやることができてきたな。

 

奈羅花「これにする。」

戌亥「...いいセンスだ。」

奈羅花「!!!」

 

.... 改めて思う、褒め慣れてない。

部下を褒める機会なんてあんまりないし妹もいなかったし....

やっぱり、不器用だな。

 

 

そして諸々買って。

 

 

戌亥「よし。 帰ろか。」

奈羅花「..うん。」

 

奈羅花の視線の先を見る。

アイスクリーム屋だ。

 

戌亥「アイス、食って帰ろか。」

奈羅花「...うん!」

 

 

アイスを2つ買って帰る。

奈羅花はアイスが気に入ったみたいで、すごく美味しそうに食べてる。

こういう顔見るの、案外好きみたいだ。

 

夕日が街を紅く染める。

その中を、奈羅花の手を握り歩く。

 

戌亥「奈羅花、今日楽しかった?」

奈羅花「楽しかった! アルマルお姉ちゃんとまた遊びたいし、センセイのご飯また食べたい!」

 

戌亥「そりゃ良かった。」

 

正直、安心してる。 生きる活力がある子で。

この子のような子じゃなかったら、正直うまく付き合えなかったと思う。

 

だからこそ、この子をしっかりと守っていきたいな。

 

 

 

 

 




topic

地獄での通貨は両で表される。
1円=5両換算。
通貨は硬貨と紙幣があり、
5両玉
25両玉
50両玉
250両玉
500両玉
2500両玉

5000両札
10000両札
25000両札
5万両札

がある。 基本的に日本の紙幣と位は共通する。



ヘルエスタ王国の通貨は銅貨、銀貨、金貨。
銅貨1枚=250両
銀貨1枚=2500両
金貨1枚=25000両
となる。
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