紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第拾七話 働く場所

尊「諸君、試験合格おめでとう。 多分君たちこれから長々と話が始まると思っているのだろうが生憎我々は無駄が一番嫌いだ。 早速部隊分けを行う。 さっき渡された番号表、あるじゃろう? ここのボードに部隊ごとにその番号が書いてある。その部署まで行ってもらう。 生憎仕事が少ない時期じゃから... 初日は説明のみ...なんてこともあるかもな。」

 

奈羅花「この番号... 受かった順か。 1は... 2番隊?」

 

 

 

奈羅花「失礼します...」

警視正「あれ? 奈羅花の嬢ちゃんじゃないか。 隊長...いや、先生なら今席を外してるんだが...」

奈羅花「いえ、今日付で此処に配属されると書いてあったので...」

警視正「へぇ... えぇ!? 嬢ちゃんが!?」

奈羅花「そうらしいです。」

警視正「警視監も贔屓したもん... いや、嬢ちゃんの実力か。 まぁいい。 晴れて君は出世街道の入り口に立った訳だ。 今から仕事の説明をしようか。 肝心の警視長が来てないわけだから僕がするしかないよね。」

 

君はこの2番隊に配属されたお陰で役職がグンと上がった。 警部といった役職になる。新卒1日目がなるような役職ではないが... 君は妥当だろうね。主に行う仕事は事件の総括。 デスクワークとかもあるが... それは僕たちの管轄じゃないから良いとしよう。 僕たち2番隊は実働部隊。 3番隊はさっき言ったデスクワーク等をこなすところ、と思ってもらえれば結構。 今は... 特に事件もなくて経過観察中の事件が1件だけ。それも今調査の材料を鑑定に出してるから... もうしばらくは僕らは暇だ。

 

奈羅花「なるほど...」

警視正「話せば離すほど君向きな部署だね。 メンバーは僕含めた4名。 だから君が来て5名だね。」

奈羅花「それにしては... 誰もいませんね。」

警視正「さっき言ったとおり今は僕たちに仕事はないんだ。だからみんな来てない。 脳筋部隊と言ってはなんだが呼べばすぐ来るからそこんとこ問題はないね。いやー、若いって良いね!」

奈羅花「なるほど... 」

警視正「できる説明はこれくらいかな。 細かい説明をしようにも多様な事件を扱うもんだからやりようがないしね。 もうこのまま帰ってもらっても結構だが... 先生を待つかい?」

奈羅花「改めて挨拶したいですし... そうさせてもらいます。」

 

 

フレン「ただいまー って、奈羅花ちゃん!? ここに就くことになったの!?」

奈羅花「はい。」

警視正「隊長も肝心な時に席外してもうてまぁ... 若い子の相手はこんな老いぼれにはちときついよ。」

フレン「すいません... それはそれとして。 配属おめでとう、奈羅花ちゃん。 これからもヨロシクね!」

奈羅花「はい!!」

 

 

 

 

 

警視正「隊長、あんたも酒かい?」

フレン「...ええ。」

警視正「嬢ちゃんは?」

フレン「施設を色々見て教えたあと戌亥さんと一緒に帰りましたよ。」

警視正「そりゃいい。 それで? あのことはいつ伝えるんだ?」

フレン「奈羅花ちゃんの... お母さんのことですね。」

警視正「これからあの事件を追うにあたってあの事はいずれ、知ることになるんだ。 今伝えておいたほうがまだ...」

フレン「...私には、できません。」

警視正「...そうだよな。」

フレン「奈羅花ちゃん、いつも話してました。強くなって、お母さんを見つけて、自分の手で守るんだって。 彼女がここまで強くなれたのもその夢の影響もあるはずです。 それを... その夢を。 私達の都合で壊してしまうなんて...」

警視正「ウソの代償...ねぇ。 でも、いつかは必ず、そのことと向き合う日が、必ずあの子に訪れる。 その事実に、あの子は耐えられると思うかい?」

フレン「...きっと、耐えられます。」

警視正「それが身勝手な想像にならないことを願うよ。 マスター、熱燗頼むよ。」

フレン「... 私も。」

警視正「おっ。 いけるクチかい。 ...悩みは忘れられるうちは忘れとけよ。」

 

 

 

 




警備隊の階級について
設定集にあった階級の他に現実の警察に類似した階級も存在する。
例として 戌亥・尊→警視監 フレン→警視長 奈羅花→警部
となっている
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