この素晴らしい月の兎に祝福を   作:キツネくん

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爆裂娘とドM騎士、参戦!

「何でそんな魔法いきなり使ったのですかこのおバカ様!!」

ドガーン

「「「は?」」」

 

インドラの槍でめぐみんを捕食しようとしていたジャイアントトードーを消し飛ばして、めぐみんをハリセンで叩きたい気持ちをぐっと堪えておぶる、さっきの魔法で目を覚ましたジャイアントトードーが他にもいる筈なので周囲を警戒する。

 

「アクアさん、後ろに!」

「へ?フギャ」

あ、食べられた

「今助けます!」

アクアさんが口に入っている以上インドラの槍は危険ですし、金剛杵も雷を出すのでアクアさんまで巻き込んでしまう、それなら、黒ウサギの髪色が淡い緋色に変色し、捕食中の動かないジャイアントトードーの後ろに回り込み、脚力をいかしドロップキックを食らわせる。めぐみんさんを背負ったままですが大丈夫でしょう。

 

「は、はや、降ろしてー!!イヤー!」

「グギャ」

 

アクアさんは吐き出され、背中のめぐみんさんは吐きそです、流石に消耗してる時の強制アクロバットは刺激が強すぎましたかね?そんな事より今はジャイアントトードーです、確か打撃に強かったはずですから、まだ息があるはずです。でもどうしましょう、私の手持ちの武器ではオーバーキルに成ってしまいますね。

 

「黒ウサギ!ヤッタのか?」

このジャイアントトードーは遠くの方でカズマさんが引き付けていた奴だったんですね。

「いえ、まだです、私の手持ちでは厳しいのでトドメをお願いします」

「? 分かった」

私もカズマさんの片手剣みたいな物を持っていた方がいいんですかね?現状威力が高過ぎたりしますから、明日、良さそうな片手剣を買って、スキルも少し振ってみましょう。

 

クエスト

ジャイアントトードー三匹以上の討伐

五匹討伐完了、よって

クエストクリア!

 

「お前、爆裂魔法は禁止な、必要な時が来るまで他の魔法で頑張ってくれ」

カズマさんがカズマさんにおぶられているめぐみんさんに話しかける。

「無理です」

「「「へ?」」」

「爆裂魔法が使えるなら、他の魔法も普通使えるわよね?」

 

そのはずなのですよ、爆裂魔法が撃てるということは、ステータスはたりているはず

「ええ、普通はそうでしょうね、でも、私は爆発系の魔法が好きなんじゃないんです、爆裂魔法が好きなんです!例え他に魔法が使えなくとも!例え1日1発しか撃てなくても!私は、爆裂魔法しか愛せない!」

えぇー

やっぱり残念な貼り紙を見てパーティーを選んだ人なのですよ、どうしましょう、私もカズマさんのパーティーにお世話になる事になってますので、出来ればこの子はお断りを、

 

「素晴らしいわ!その、不合理ながらロマンを追い求める姿勢、素晴らしい!感激だわ!」

やばいのです、アクアさんが絆されてしまったのデスよ!

 

「そうか~茨の道だろうけどそれぞれ頑張ろうな!今回の報酬は山分けでいいよな?」

カズマさんナイスです!

「待ってください、今ならなんと!アークウィザードの強力な魔法が食費と雑費だけで手に入りますよ!」

「いやいや、俺らには強力すぎて扱いきれないわ~」

そう言って引き離そうとするもめぐみんさんがしがみつく。

「待って下さい!ここでも捨てられてしまったら他に行くところがないんです!、荷物持ちでも何でもしますから!お願いします!捨てないで下さい!」

「いやいや、俺らには1日1発の魔法なんて扱いきれないわ、それに、ダンジョンなんかの狭い地下だと何の役にも立たないじゃねーか!」

こんな道の真ん中で言い合いを始めてしまったら、不味いのデスよ!絵面だけで言ったら、小さい子を捨てようとしている男にしか見えないのデスよ!

「待ってください!捨てないで下さい!」

 

「あの男小さい子を捨てようとしてるわ!」

「サイテーね!」

「それに見て!あの青髪の子はヌメヌメよ!」

「キャーどんなプレイをしたの!?」

イヤー!黒ウサギまで一緒にされてるのですよ!

「ち、ちがーう!」

 

「何でもしますから、先程のカエルを使ったヌメヌメプレイの受け入れますから!」

今、この子悪い顔したのです!しかしそんな事言われたら断れないのです。

「分かった!分かったから!入れてやるから!その口閉じろ!」

こうなったら、他の魔法を何としても覚えさせてやるのデスよ!

 

 

 

「依頼達成報酬の100,000エリスと買取の10,000です、お受け取り下さい」

「うーん」

「?どうしましたカズマさん」

何か嫌なお顔をしていますね

「体を張って110,000エリス4人で割って27,500エリス土木作業のアルバイトの方がまだ高いってどうなの?」

「あー、まあ、4人ですし、でも今日は一回しか受けてませんし、一日二つも受ければ50,000エリス位になるので」

「いえ、黒ウサギさん、普通の人は一日に何度もクエストを受けません、どころか、ジャイアントトードーだと一日一匹で三日かけるのが普通です、それに、初心者の方でも4人程度のパーティーを組んでクエストへ行きますよ」

「え、じゃあどうやって生活してるんですか?」

「馬小屋なら、黒ウサギさんの泊まっている宿よりも全然安く泊まれますからね」

馬小屋ですか、それならたしかに一日9,000エリスでも全然生活できるんですかね?

 

「黒ウサギは宿に泊まってるのか?一日いくら稼げばそんな生活が出来るんだよ」

「60,000エリスくらいデスよ」

「俺らは2日で27,500エリスだから、大体、六倍くらいか、嘘だろ!」

「嘘じゃないんですよ、黒ウサギさんは一日に四回ジャイアントトードーの討伐を受けたんですよ!ちなみに付いたあだ名が経験値狂です」

経験値狂!?そんなに狂ってません!

「一日四回!どうやったらそんなに回れるんだよ、まあいいや、アイツラのとこ戻って夕飯にしようぜ」

「はーい」

 

 

 

 

 

「「「「カンパーイ!」」」」

 

「すごかったわね!めぐみんの魔法!それに貴方の志!最高よ!」

「確かにすごかったが、一日一発しか打てないってどうなんだ?」

「そうデスよ、他の魔法も使えて爆裂魔法も使えるほうがかっこいいと思うのデスよ!」

「だな、少なくとも倒れるのは何とかならんのか?」

倒れなくなるだけでモンスターから逃げられるので、守りやすくなるし、生存率も上がる筈です。

 

「無理です、私だって他の魔法も使えるほうが良いことくらい分かってます、ですが!一日一発しか打てない爆裂魔法だからこそ価値があるのです!数で攻めるなんて邪道!最高の一発を求めて一日一発に命をかけるのがロマンってものじゃないですか!」

「いや、狩場で倒れてたら危険極まりないのデスよ!」

「貴方にはわからないでしょうね!」

何でこの方こんなにキレてるんですか!?

 

「な、何で黒ウサギは怒られてるんですか!」

「なんですか貴方のあの槍は!ジャイアントトードーを一撃で消し飛ばしたくせに、撃った貴方はピンピンしていることから察するに、一日何度でも打てるんでしょうね!そんなズルい武器を持ってる貴方には、絶対にわからないですよ!」

「そんな事わかないのですよ!何度も使えるほうが強いのデスよ!」

「私の爆裂道において、強いとか弱いとかそんな事はどうでもいいのです!重要なのは一発の完成度!これが重要なんです!」

「何を言ってるのデスか?」

これは、私には付いていけそうにない世界ですネ、しかし、どうしたら他の魔法を覚える気になってくれますかね?

 

「なーに難しい顔してんのよ、二人とも強いんだからいいじゃないの~」

「アクアさん!?酔うの早すぎませんか!?ってそれ私の唐揚げなのです!」

「ロリっ子!お前は酒はやめとけ!」

「おい、今ロリっ子て言ったか?誰がロリっ子だって?」

「ほら~アンタ達飲みなさいよ~!」

 

もう少しこの人達は静かにできないんですかね?

 

 

 

昨日の夜は大変だった、アクアさんがお酒の飲み過ぎで吐いてしまうし、カズマさんは転生してからのストレスをぶちまけるし、めぐみんさんはやたらと絡んで来る上、泊まる所がないというので私の部屋に泊めたり、問題児ばっかなのです、このパーティーで大丈夫なんですかね?

 

ギルドに付くとカズマさんが何やら思案顔してます

「おはようございます!朝からどうかしたんですか?」

「ああ、ちょっとスキルを取ろうと思ってな、冒険者ってどうやってスキルを取るんだ?」

「冒険者はスキルを使える方から使い方を教えてもらうのです、そうするとカードに項目が出てきます」

 

なるほど、冒険者は先生さえいればどんなスキルも取れるんですか、良いですね私も一度転職して、盗賊スキルとかプリーストスキルとか覚えておいたほうが良いかもですね、めぐみんさんも回復系の初級魔法くらいなら習得してくれませんかね?

 

「それはつまり、めぐみんに教えても貰えば、俺でも爆裂魔法が使えるってことか?」

「そのとおり!そのとおりですよ!カズマ!爆裂魔法を覚えたいならいくらでも教えて差し上げましょう!他のスキルなんて必要ありません!さあ、爆裂魔法を覚えてともに爆裂道を歩もうではありませんか!」

まだ、他の魔法を覚える気は全くなさそうですね、先は長そうです。

「ちょ、ちょっと落ち着けよロリっ子!」

「ろ、ロリっ子!貴方また言いましたね!昨日もいいましたよね!忘れませんからね!」

「黒ウサギは三ポイントで覚えられる良いスキル知らないか?」

「三ポイントだと初級魔法くらいですかね?」

私も詳しくないのでよくわかんないです

 

「探したぞ、昨日は飲みすぎたと言ってすぐに帰ってしまったが」

金髪の美人さんですネ、それに、騎士!って感じの人、こんな人に探されるとは、カズマさんもす隅に置けませんね、それにしては、カズマさんの顔色が優れませんけど。

「お気遣いなく」

「ならば、昨日の話の続きをさせてもらおう、私を貴方のパーティーに入れて「お断りします」

「うぅん///即断だと、はあはあ、流石は私の見込んだ人だ」

よ、喜んでいらっしゃる、カズマさんが何故断ったか分かる気がします!この人はヤバい人です!

 

「だめだよダクネス、そんな強引に迫っちゃさー」

「どちら様で?」

この人、現人神ですかね?それにしては神気が弱いですね、此方にいるときのアクア様に近いです

 

「私はクリス、見ての通り盗賊だよ、この子とは友達かな」

いえ、私には女神様に見えるのデスよ、ちょっと探ってみましょうか。

「そうなんですか~何処でお知り合いになられたんですか?」

「実はね、この子がさあ、冒険者仲間ができるようにって、毎日教会でお祈りしてたから、話しかけてみたんだ、友達になろう!ってね」

「おお~それはそれは」

「お、おい、その話はやめてくれ」

教会で、ですかこの町の教会は、アクシズ教のアクア様を崇めるものと、エリス教のエリス様を崇めるものしか無かったはずですね。

 

「ダクネスさんはエリス教徒なんですか?」

「あ、ああ、そうだ、私は、女神エリス様を崇めるクルセイダーだ」

「クルセイダー!上級職じゃないですか、クルセイダーになるには、純粋な信仰心が必要だったはず、凄いじゃないですか!」

「いや、私はまだまだ」

「いえいえ、そんな事ないと思うのですヨ!話は変わるのですがダクネスさん!エリス様ってどんな御方なんですかね?」

 

上級職でしかも、美人なのにドMってもったいなさすぎませんかネ?

 

「そうだな、伝説によれば、幸運を司り、慈愛に満ちた女神様だそうだ、私は会ったことはないが、一度、死を経験した者たちの噂によれば、銀色の髪の美しい女性だそうだ、私も逢ってお話してみたいな、きっと美しい御方なんだろうな」

「ほうほう、エリス教に興味が出てきました、今度図書館で教典を読んでみますね!ところで、クリスさん、どうしました?そんなにお顔を赤くして」

「そ、そんな事より君!役に立つスキルが欲しいんだってね!それなら盗賊系のスキルなんてどうかな?習得にかかるポイントも少なくてお得だよ!」

「へーえ」

「今ならシュワシュワ一杯で教えてあげるよ?」

逃げられてしまいましたね、まあ、ほぼ確定ですし、見逃しますかね。

「安いな、それなら、お願いするよ、すみませーん!こっちの人にキンキンに冷えたの一つ!」

「よし、交渉成立だね、いくつかスキルを教えたげるよ!」

「あのー、それって、どのくらい時間がかかるものなのですか?」

「うーん、いくつか教えるつもりだし、半日は欲しいかな?」

半日、結構掛かるんですね。

「じゃあ、私はジャイアントトードーでも狩ってきますかね」

ついでに、片手剣も買ってきますかね。

 

 

ジャイアントトードーの依頼を受け、街で片手剣を買って、スキルを取って、サクッと、ジャイアントトードーを三匹ほど狩って、ギルドへ帰る、片手剣は、魔法や、金剛杵に比べると、威力は低いですが、傷が最小限で済むので、消し飛ばす心配がないのでいい感じです。

 

 

「ただいま帰りました~」

「う、うう、うううううう」

なんで女神サマが泣いてるんですかね、スキルを教えるだけだったはずですよね?

 

「コイツはさっき、窃盗スキルを教えた時、公衆の面前でパンツを奪われ、有り金全て奪われただけだ」

「おい、何言ちゃってくれてるんですか!」

「うう、財布返すからパンツ返してっって言ったらそれだけじゃ駄目だって、お金なら払うからパンツ返して、って言ったら、自分のパンツの価値は自分で決めろって」

「止めて!ホントのことだけど止めて!」

「さもなくばこのパンツは、家宝として祀られることになるって!」

嘘ですよね?

 

「えーと、カズマさん?盗賊スキルは覚えられたんですか?」

「お、おう、見せてやるぜ!スティール!」

カズマさんの手のひらから光が溢れた、私に向かってスキルを発動したみたいです。

「あれ?失敗した?」

「何も取られなかったですネ?」

 

これは、白夜叉様から貰ったこの服に付与されている恩恵の御蔭ですかね?

「ステータスに大きな差があると失敗することがあるんだ、覚えておくと良いよ」

「そうなのか、え、黒ウサギのステータスどうなってんの?」

「平均の少し上くらいなのデスよ」

「き、気お取り直して今度はめぐみん、いくぞ!スティール!」

 

「,,ぁ,ぇ,カ、カズマはレベルが上って冒険者から、変態にジョブチェンジしたんですか?、あの、スースーするのでパンツ、返して下さい」

「お、おかしいな~取れる物はランダムのはずなんだが~」

マジですか、カズマさんの幸運が高いとは聞いてましたが、連続で下着を取るとか、どうなってるんですかね?

「こんな、公衆の面前で、幼気な少女の下着を剥ぎ取るなんて、真の鬼畜だ許せない!ぜひ私をパーティーに!」

「お断りします」

「うん///」

この人間違えなく駄目な人なのデスよ!

 

「ねえ、カズマ、この人が昨日言ってた、面接に来た人?」

「この人クルセイダーじゃないですか!断る理由なんて何処にあるんですか!」

内面、ですかね?

「黒ウサギ、どうしよバカ二人が乗り気になっちゃったよ」

「どうしましょう?この人もちょっと残念な人ですよね」

「よし、任せろ、俺に考えがある」

どうするんでしょう?例えば、スティールで○○○とか?

 

「なあ、聞いてくれ、ダクネス、聞いてくれ、俺達は、本気で魔王を倒そうと思ってるんだ」

「「「へー」」」

「俺たちの旅はこれからどんどん厳しくなっていくはずだ、特に、ダクネス、女騎士のお前なんてトンデモナイメにあう役どころだ」

「ああ、そうだな、エロい目にあうのは女騎士の役目だと相場が決まってるもんな!それだけで、行く価値がある!」

「アレ?今なんてった?」

やっぱこの人ドMさんなのデスよ!

 

「めぐみんも聞いてくれ、相手はこの世で最強の相手だぞ、そんなヤツに喧嘩を売ろうってんだぞ!危険な旅なんだ、それでも付いて来てくれるか?」

机の上に乗り出し、決めポーズをとり

「我が名はめぐみん!最強の魔法爆裂魔法を操りし者!その我を差し置いて最強を名乗る魔王など我が魔法で滅ぼしてくれましょう!」

「あーコイツも駄目だ」

「机の上には乗っちゃ駄目なのですよ~」

 

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者客員は正門に集合して下さい』

 

緊急クエスト?主催者権限が発動されたんですか!?

 

「丁度いい、カズマ、今回のクエストを私の採用試験としてくれないか?」

 

あーこれはもう、断るのは無理そうデスね!

 

 





最後まで読んで下さりありがとうございます!

【この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ】が配信開始しましたね!
メンテナンスの間、これを書きながらオープニングを垂れ流して聞いていたんですが、無限に聞けますね~
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