この素晴らしい月の兎に祝福を   作:キツネくん

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『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者客員は正門に集合して下さい』

 

「何だ?何なんだ?」

「モンスターの襲撃かなにかなのデスか?」

「言ってなかったけ?キャベツよ、キャベツ」

 

「「キャベツ?」」

 

「カズマと黒ウサギは、コッチに来たばかりだから知らないかもだけど、この世界のキャベツは飛ぶわ」

「「飛ぶ?」」

「ええ、飛ぶわ、収穫時期になると、食べられてたまるかと、群れをなして逃げ回るの、そして、最後は人知れず秘境の奥地でひっそりと息を引き取るの、だから、一匹でも多く捕まえて、美味しく頂いてやろうってわけ!」

 

なにをいってるのデスか?じゃあ、あの遠くに見えているあの、緑の群れは、キャベツなんですか?

 

「マジかよ、どうなってんだよこの世界は!」

「ホントですよ!サンマが畑から取れたり、野菜が反撃してきたり、どうなってるのデスか!」

 

緊急クエスト

キャベツの収穫

 

『キャベキャベキャベ』

鳴いてるのですよ?!

 

「カズマ、良い機会だ私のクルセイダーとしての実力を見てもらおう」

そう言って、キャベツの群れに走り出してしまった、心配ですがカズマさんに任せて、私も収穫?に向かいますかね。

 

「カズマさん、ダクネスさんの試験をお願いしますね!」

「え?」

あ、ダクネスさんキャベツに打たれて喜んでらっしゃいっますね!

「じゃあ、行ってきますね!」

「え?待って?俺にあの変態なんとかしろって?」

さて、収穫デス!行きますか!

「待って、黒ウサギホントに待って、あの変態の面倒を一緒に見て!行かないでくれ!」

 

さて、どうやって収穫しますかね?真っ二つにしても大丈夫なんですかね?それなら楽なんですが、取り敢えず先輩冒険者さんたちを見てみますかね。

先輩方は、ハンマーで叩きつける方や、矢で撃ち抜く人、爆裂魔法でダクネスさんに群がるキャベツを吹き飛ばす人、あれ?ダクネスさん、直撃してない?

ワタシハナニモミテイナイ。

真っ二つにして大丈夫みたいですね、アクアさんに支援魔法をお願いして、収穫?に行きますかね。

 

「アクアさん、私に、支援魔法をお願いするのですよ!」

「分かったわ!ありがたく受け取りなさい!筋力強化、速度強化、防御力強化」

さすが本職の支援魔法、自分でかける魔法と比べると、全然効果が高いですね。

「ありがとうございます!行って来るのですよ!」

 

支援魔法により、もともと人外級な素早さに上乗せされ、恐ろしい速さで移動し、キャベツの真ん中を片手剣で切っていき、支援魔法が切れればアクアさんにかけ直してもらい、また収穫に戻るの繰り返しで、キャベツを乱獲して一日が過ぎた、

 

 

 

 

「「「「「カンパーイ!」」」」」

 

「いや~それにしてもダクネスの守りはすごかったわね!」

「ホントですよ!あの鉄壁の守りにキャベツ達も攻めあぐねていましたよ!」

 

この方、確か群れに嬉々として飛び込んで、打たれて喜んでいただけのような気もしなくはないのですが、冒険者の方々の士気を大きく上げるためのパフォーマンスってことにしましょう、キットソウナノデスヨ。

 

「それに、黒ウサギの動きも凄まじかったわね!いくら、この私の支援魔法があったとはいえ、あんなに早く動けるとは思わなっかたわ!」

「いやいや、アクアさんの支援のおかげなのですよ」

「いや、謙遜することはない、凄まじい速さで皆、驚愕いていたぞ」

「いやいや、そんな事より、かずまさんの手際のほうがすごかったのですよ!」

「そうね、隠密で背後に回り込み、スティールで強襲する、見事な手際だったわよね、カズマ!この私が、貴方に、華麗なる、キャベツ泥棒お称号を授けるわ!」

「いらねえよ!」

 

そういえば、キャベツの何を奪ったら動けなくなるんですかね?キャベツの,,,下着??

 

夜も更けて、解散となった時

 

「黒ウサギ、帰りましょうか」

「はい、帰りますか、明日は、自分の部屋をとってくださいね」

「え、今のままでも良いんじゃないですかね?」

「え、お金ならありますよね?」

キャベツの報酬も明日出るので、大分余裕があると思うのですが。

「いえ、欲しい物があるので、キャベツの報酬を合わせてもたいしてないですね」

「何が欲しいのですか?」

「魔法の威力を上げるための杖がですね、今回の報酬で買えそうなんですよ!」

今の状態でもほとんどオーバーキルなのに、これ以上上げる気ですか

「それより、消費魔力を抑える杖とか無いんですか?」

「ありますよ」

「なら、ソッチのほうが良いのでは?」

「分かってませんね、これだから、爆裂道が解らない人は、はぁ」

なんで、呆れられてるんですかね?それに、爆裂道がわかってるのは、貴方ぐらいなのですよ。

「良いですか?何度でも言いますよ、爆裂魔法は一発一発の完成度が大事なんです、連射は無粋なんですよ」

偏屈な花火職人みたいなこと言い出したのですよ

「爆裂道は、理解するまでもう少し掛かりそうあので、もう良いのですよ、帰りましょう」

 

宿についてからは、ひたすら、爆裂魔法の魅力を寝落ちするまで聞かされた。

 

翌朝

キャベツ収穫の報酬が支払われた、私は百万エリス程度稼げていた、経験値も相当なもので、レベルが10まで一気に上がった、あと、めぐみんが早速杖を買いに行った。

「クリエイト・ウォーター!」

カズマさんの手の平で水が、作り出され、1Mほど離れたコップに注がれた。

 

「おはようございます、カズマさん、初級魔法を覚えたんですね」

「ああ、これで俺も、魔法デビューだぜ」

初級魔法だと、殺傷力って殆どないんですけどね、知らぬが仏ってやつデスね。

 

「あ、ダクネスさんおはようございます」

「ああ、おはよう、二人共、それより見てくれ!キャベツの報酬で、壊れた鎧を直してもらったんだ、そしたら、こんなピカピカにしてくれたんだ!どうだろうか」

報酬を貰ったのって今朝ですよね?そんな早く治るものなんですかね?もともとお金はあったんですかね?一晩しか立ってませんけど、きっとこの世界特有の不思議技術があるんですかね?

 

「なんか、貴族のボンボンが着てる鎧みたい」

カズマさん容赦無いですね

「せっかく治して貰ったんですから、壊れないように大事にしなきゃですね」

「何を言う、鎧は壊れてからがキモチイイのではないか!」

やっぱこの人もわかんないのです。

「おい、変態、今はお前の相手はできそうにないから、大人しくするかお前を超えそうなあの変態をなんとかしろ」

 

「は~この魔力あふれるマナタイトのこの色艶、は~サイッコーです」

どうしようもなさそうですね。

 

「何でなのよ!私、キャベツたくさん捕まえたじゃないのよ!」

「それが、アクアさんの捕まえた、キャベツ、じつは、殆どがレタスでして,,,」

あ、絶望してらっしゃる、コッチ来ましたね。

 

「カズマさん今回の報酬はおいくら万円?」

「百万ちょい」

「カズマさん、貴方って、そこはかとなくいい感じよね?」

「褒めるところがないなら、褒めるんじゃねえ!」

「お願いします!カズマさん!お金貸して下さい!」

「嫌だ!そもそも今回の報酬は、各自で、山分けはなしって言ったのはお前じゃねえか!」

「助けてカジュマさん!私、今回の報酬が相当なものになると踏んで、この酒場に十万くらいの借金があるんですけど!助けて!助けてよ~」

アクアさん昨日は沢山飲んでましたもんね

「嫌だ!この金で、早いとこ、馬小屋生活を脱出するんだよ!」

「そりゃ、カズマさんだって男だし、夜中ゴソゴソしてるのは知ってるから、早くプライベートが欲しいのは分かるけど~」

「分かった、貸してやるから、その口閉じろ!」

あー、ノーコメントで

 

その日は、緊急クエストの翌日ということで、一日休業となったので、図書館でこの世界の常識を勉強した。

 

翌日

ギルドへ行くと、ジャージじゃないカズマさんがいた、この世界の服に、緑のマントを羽織っている、この世界に馴染んできた感じですネ。

 

「カズマが冒険者に見えます」

「ジャージだとせっかくのファンタジーが台無しだもんね」

「初級とはいえ、魔法も覚えたし盾は持たずに魔法剣士みたいな感じで行こうと思う」

格好が変わるといきなり様になりますね。

「では、カズマ!今日はザコ敵がたくさん出てくるクエストに行きましょう!新調した杖の威力を試したいんです!」

「いや、一発が重いモンスターのクエストに行こう」

「いいえ、お金になるクエストに行きましょう、昨日付けを払ったから今日のご飯代がないの!」

見事にまとまりませんね

「黒ウサギはどうしたい?」

「私はもっと難易度の高いクエストのある大きな街に行きたいですね」

「ホントにまとまりねーな、まあ、でも今日は、繁殖期に入ったジャイアントトードーが農家に人たちを「カエルは止めましょう!」」

拒否反応を起こしてますね、この前思いっきり食べてれてましたし、しょうがないですね。

「どうしたんだ、アクア?」

「こいつは、この前カエルに頭から捕食されて、トラウマになってんだよ」

「捕食///粘液まみれ///」

「おい、今興奮しただろ」

「してない」

してましたよね、食べられて喜ぶのはちょっと、レベルが高すぎてついていけませんね、ついていきたくもないですけど。

「クエスト選びに行きましょう!」

 

 

「なんだコレ、クエストが全然ないじゃないか」

「カズマ!この一撃の気持ちよさそうな一撃熊野討伐にしよう!」

全然ないですね、どうしたんでしょう?

「そうなんです、今、魔王軍の幹部が近くに来ていて、弱いモンスターは隠れて出てこないんですよ」

「なるほど、迷惑な話だな」

「ええ、でも、王都から、腕利きの冒険者が派遣されるらしいですので、近づいたり、倒そうとしたりしないでくださいね、特に黒ウサギさん!幹部は経験値じゃありませんからね!」

「ギク、ええ、倒そうとか思ってないのデスよ?」

倒せば経験値沢山!なんてオモッテナイノデスヨ。

「本日も休業、全員解散」

カズマさんが解散宣言を出しましたね、私はどうしましょう、幹部がこの街の近くに来ているってことは、8人の内一人が確実に城を留守にしているわけですから、今、守りが薄くなってる?今強襲すれば倒せるのは?場所は、エリス様に案内してもらえればいけますかね?

「ダクネスさん、クリスさんが何処にいるか知りませんか?」

「クリスなら、多分教会の近くにいると思うが、何か、用があるのか?」

「ええ、まあ、そんなところです、教会ですね、行ってみます!」

流石に、女神様なら魔王城まで案内出来るだろう、なんて言えませんしね。

 

 

やってきましたエリス教の教会近く、この辺りにエリス、いえ、クリスさんがいらっしゃると思うのですが。

「ちょっとこの辺りを探して,,,あ、いらっしゃいましたね」

少し後をつけて、人気のない路地に入ったところで、気配を消し、後ろから声をかける。

「どうも、クリスさん、お久しぶりです」

「キャッ!な、なんだ黒ウサギさんか、びっくりさせないでよ」

「どうも、今日はクリスさんにお願いしたいことがありまして」

「なにかな?」

「じつは、魔王城まで案内してもらいたくて」

「なんでアタシなんだい?」

「エリス様なら何処に魔王城があるか正確に知っていらしゃっると思いまして」

「まあ、知ってるけど、あれ、今アタシの名前」

「間違ってなんていないのデスよ?エリス様」

「いやいや、アタシはクリスだよ?だ、誰かと間違えてるんじゃないかな?」

挙動が不審になってきたのですよ。

「いやいや、あってるのですよ!」

「そ、そんな、私が女神エリスサマなんて恐れ多いですって」

口調が変わってきましたね、焦りで化けの皮が剥がれてきましたか、もう少しですね。

「黒ウサギには見ただけで、神格を感じることが出来るのデスよ」

「え、えと、その、えーと」

さあ、トドメです!

「早く白状しないと口が滑ってしまうかも知れないのデスよ?」

「すみませんでした、何でもしますから誰にも言わないで下さい、お願いします」

 

これが、十六夜さんから教わった、【誰でも出来る!簡単、交渉術!】の威力なのです、罪悪感が凄いのですが、でもあとは、魚拓?を取るんでっしたっけ?魚拓って魚のはんこみたいなやつですよね?

 

「えと、黒ウサギさん?私は何をすれば良いのでしょう?」

「まず、完全にエリス様が出てきてしまってるので、クリスさんに戻って下さい」

「わ、分かったよ」

「見事に戻りまっしたね、では、私は、魔王城に行きたいのですが、正確な場所がわからないので、連れて行ってもらえませんか?」

「うーん、まあ、良いけど、行ってどうするの?魔王城は結界で守られてるんだよ?」

それは知らなかたのです、でもインドラの槍なら穴ぐらい開けなれるんじゃないですかね?

「まあ、やってみたいことがあるので、連れてって下さい」

「うーん、まあ良いか、連れていけば、正体を黙っててくれるんでしょ、それに、行こうと思えば、すごくお金がかかるけど、三日もあればつけるはずだしね」

「ココから真っ直ぐ行ったら、どれくらいなんですか?」

「まあ、普通に歩いたら、一月ぐらいかな?」

「なら、1日有れば、往復できますね。」

「うん?1日?大複?」

「じゃあ、食料をある程度買って行きますか」

「え、今から?え?」

 

 

クリスさんを連れ回し、往復分の水と食料を買い込んだ、あとは、クリスさんを背負って、走るだけ。

 

「食料も買いましたし、じゃあ行きますか!」

「黒ウサギさん、アタシ、まだどうやって行くのか教えて貰ってないんだけど」

あれ?言ってませんですたっけ?

「クリスさんは、私がおぶって運びますから、正確な位置を教えて下さい」

そう言って、クリスさんに足をかけて無理やり背負い、魔王城の方へ走り出す。

「ま、待って!黒ウサギさん待って!まだ心の準備が、アアアアア、ちょっと飛ばし過ぎじゃないかな!?」

「あんまり、しゃべるらないほうが良いのですよ!舌噛んだりしたら大変ですから!」

「ヒェ」

 

山を超え、谷を超え、街を越え、川を越え、お昼時に休憩をする、この時はすでに、クリスさんはぐったりしていた、しかし午後は、吹っ切れたみたいにはしゃいでいたので大丈夫だと思うのデスよ。

ひたすら走り続けたら、遠くに立派で禍々しい城が見えた、見るからに魔王城、ここに居なければ何処にいるのという見た目をしている、そして、その城の周りを薄い膜が覆っている、明らかに魔王城だが、確証はないので、エリス様に聞いてみる。

 

「エリス様、見えました、アレが魔王城ですよね?」

「そうだね、でも結界が在って入れないよ、どうするの?」

「まあ、力押しでイケませんかね?」

 

おもむろにインドラの槍を出しぶん投げた、

雷鳴を轟かせ、一直線に魔王の城へと飛んでいき、結界にぶつかって、天雷を放った。

 

 

が、結界はびくともしなかった。

 

 

「どうしましょう、単純な破壊力で駄目なら、何か特別な恩恵か、伝承、ルールによって守られてると考えて間違いないのです、勉強してから来ればよかったですね~」

「えーと、アタシが連れてこられた意味は?」

「う、すみません、けど安心して下さい!背中で寝ていてくだされば、朝までにはアクセルに届けるのですよ!」

「まあ、正体を秘密にしてくれるんなら良いか」

 

黒ウサギの素敵耳が、城の方で、さっきの轟音で兵士の方々が出てきて、捜索を初めたのを感知した。

 

「さあ、クリス様!急ぎますので、おぶられてくださいな!」

エリス様を無理やりおぶり、アクセルに向かって夜どうし走った。

 




オリジナルを後半に入れてみましたが、黒ウサギが腹黒すぎたり、アグレッシブ過ぎててコレジャナイ感が凄い
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