ぐったりしたエリ、クリスさんを教会へ送り返し、その足でギルドに来ている、ギルドでは荒くれ者達が、朝から酒を飲んでいる、なぜならば、街の近くにやって来たという魔王軍幹部のせいで、弱いモンスターが姿を表さなくなっているため、冒険者たちは、仕事がないが、幸いなことに、キャベツの収穫の直後なので、皆、懐が暖かいのだ、なので、魔王軍幹部が帰るまで待つことが出来る。
しかし、うちのパーティーのアクアさんは、酒場のツケを払うのにすべて使ってしまい、めぐみんさんは、杖の新調に全て使ってしまいました、ダクネスさんは、よくわかりませんが、心配していなかったので、お金はあるのでしょうし、少なくともカズマさんや、私が少なからずお金があるので、すぐには問題がないにしても、何時までこの状況が続くか分からない以上、何か、高額の依頼を受けたいと思うのは当然、しかし、簡単で高額でかつ高経験値なクエストなどなかなかないのだ、そんな時、見つけたのが【街の近くに来ている魔王軍幹部の調査依頼、500,000エリス】、これはやるしか無い、経験値も沢山で報酬額も申し分ない、それに、カズマさん達が受けることのできないクエストばかりなこの現状を変えて皆さんのレベリングが再開できます、なので、魔王軍幹部の調査依頼を受けたいと思うのは当然なのデスよ。
先程から、そんな話をしているのですが、受付嬢のルナさんは、なかなか首を縦に振ってくれないのです。
「黒ウサギさんをこの依頼に行かせてしまうと討伐に行ってしまう危険がありますので受理できません」
「何でですか!そんな事しないのですよ!私はただ、より早く魔王軍幹部を討伐するため、この私の脚を活かして偵察をするために、この依頼を受けたいのですよ!」
「経験値のために、一日四度もクエストを受けるような方は、信用できません!偵察だけで終わるはず無いじゃないですか!あわよくば討伐しようとか、考えてるに決まってます!」
「わ、私のことなんだと思ってるのですか!そ、そんなこと、あ、ある訳ないじゃないですか!」
こんな押し問答をかれこれ五分くらい続けているのだが、平行線を行き続けている、もうこのギルドでは、カズマさんのパーティーに居るのも相まって、完全に変人扱いされてるのデスよ。
「良いですか黒ウサギさん、普通の方は、生活のために最低限のクエストを受け、中級や上級などになると、少しずつ生活を良くしていくために難易度を上げていくんです、貴女のように必要以上に危険なクエストを受け続けているといつか取り返しのつかない怪我をされてしまいます」
「う、だ、大丈夫ですよ、さすがの私でもいきなり幹部にチョッカイかけたりしないのですよ」
尚、先程インドラの槍で魔王の寝首をか後とした人の発言である。
「おい、黒ウサギ、受付嬢さんに迷惑かけてんじゃねーだろうな」
ルナさんにお説教されていると、カズマさんとめぐみんさんがギルドにやって来た。
「おはようございます、貴女、昨日一日どこへ行っていたんですか?夜に帰って来なかったのに、今からクエストに向かうつもりですか?」
「?ええ」
「なに心底わかんないみたいな顔してるんですか、ほら、どうせ今日も受けられそうなクエストも無いでしょうし宿に戻って貴女には寝てもらいますからね」
「大丈夫ですよ、私、一晩寝てないだけで何とかなるほどやわな鍛え方してませんから」
箱庭では、徹夜でゲーム何てこともザラにあるのでなれているし、駄ウサギだとか、苦労ウサギだとか色々言われているが、これでも月の兎、箱庭の貴族は伊達ではないのですヨ。
「鍛えているようには見えませんが?まあ良いです、カズマ、黒ウサギを寝かして見張るので、今日の爆裂散歩は午後にしましょう」
「おう、行かないってのはナシ?」
「もちろん、ほら黒ウサギ行きますよ」
そのまま宿に連れて行かれ、強引に寝かされた、一日走っていたのでそれなりに疲れていたのかよく眠れた。
お昼の前に起こしてもらい、午後は図書館で魔王軍の伝説や伝承を調べて、結界を破壊する方法を探そうかと考えていたとき
「いや、今日は黒ウサギがいるんだから、黒ウサギに連れって手貰えよ」
「嫌ですよ、爆裂魔法の反動で、ダウンしてるときに黒ウサギにおぶられること思うと、カエルのときの強制アクロバットを思い出してしまうんです!」
「確かにアレは、吐かなかったのが奇跡みたいな動きだったけども」
「そんなに激しかったですか?」
「そりゃもう,,,う、思い出したら吐き気が」
そんなにですか、これは反省ですね、でもこれから先、めぐみんさんが倒れるたびに誰かが運ぶ必要があるのでめぐみんさんを酔わせない走り方が必要ですネ、ここは一つ、爆裂散歩について行き、練習しましょう。
「では、これからは、めぐみんさんを酔わせない走り方の練習が必要ですね」
「え、れ、練習?い、いや、大丈夫です、大丈夫ですよ黒ウサギ、私が倒れたときは、カズマにおぶってもらいますから」
「いえ、戦闘中はそんな事言ってられないのですよ、一番近くにいる人がおぶることになるでしょうから」
私の魔法を使って後方から攻撃することもあるので、めぐみんさんをおぶることになるでしょう。
「我が爆裂魔法は必殺の魔法、故に、その後の戦闘の心配など不要なのですよ」
「この前、ジャイアントトードーに食べられそうになってたじゃないですか」
「ゥ」
「今日から暫くクエストは受けられないでしょうから、毎日とは言わなくとも、何度か練習しておくべきだと思うのデスよ」
「いや、あの、カエルのときは油断が有ったといいますか、なんといいますか」
「良いですよね?」
「え、えーと、カ、カズマ~」
そんなわけで、めぐみんさんとカズマさんと爆裂散歩に来ている、街の近くだと守衛さんに怒られてしまうそうなので、しばらく歩いたところにある廃城まで来ている、昨日もあの城を的にしたそうです、それにしては破壊された箇所が少ない気もしますが、もともとが城ですから、何か保護するような魔法がかけられているんですかね?
「では、いきます!
紅き黒炎
万界の王
天地の法を敷衍すれど
我は万象昇温の理
崩壊破壊の別名なり
永劫の鉄槌は我がもとに下れ!
エクスプロージョン!」
爆裂魔法が発動し、廃城を爆炎が包み、地面や空気を揺らし、めぐみんさんが倒れ、かなり離れた位置にいる私達にまで爆風をとどけました、これは街の近くでやられたら迷惑極まりないですネ、それに、初めて見たジャイアントトードのときよりも少し威力が上がった用に感じます、まさか、キャベツ収穫のレベルアップで手に入れたスキルポイントまで魔法攻撃力に振ったんですかね、これはめぐみんさんとオハナシしなくてはいけないですかね?
「めぐみんさん、スキルポイントは、魔力量のステータスに振ったんですよね?」
「 」
「何に振ったんですか?」
「,,,魔法ノ攻撃力デス」
あらあら、白状してくれましたね
「私、めぐみんさんの魔力量の必要性について沢山お話しましたよね?」
「く、黒ウサギこそ我が爆裂魔法に連射など無粋だと何度言えば分かるのですか!」
「爆裂道なんて知らないのですよ!私は戦闘中の生存率の話をしているのですよ!」
何度言っておこおまま平行線をいくだけ、ならば逆にめぐみんさんが倒れたくなくなれば良いのでは?
「そうですね、今回は引いてあげます、じゃあ、めぐみんさんおぶってあげますね!」
「え゛」
「いえいえ、遠慮しなくていいのデスよ」
「いえ、カズマにおぶってもらいますので問題ないです」
「大丈夫ですよ~」
抵抗できないめぐみんさんを無理やりおんぶして、カズマさんを横抱きにして、全速力で走り出し、無駄に高くジャンプしたり錐揉み回転したりしながら街を目指した、付いた頃には二人共嘔吐寸前だった、これにより、めぐみんさんが魔力量にもステータスを振ってくれると良いのですが。