この素晴らしい月の兎に祝福を   作:キツネくん

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今日も今日とてギルドへ来ているが、相も変わらずクエストはない、ギルドも、冒険者の方々のお財布が寂しくなってきたのか、活気がない、そんな中、カズマさんはお金の心配は無いのか、のんびりしている、ダクネスさんは実家で筋トレしてくる、と言ってまだ帰ってきていない、めぐみんさんは、あの日から、爆裂魔法を打ちに行こうとは言わなくなったが、アクアさんと夕方、何処かへ出掛けてフラフラで帰ってくるので、爆裂散歩に行っているのだろう、さすがのお二人も、爆裂魔法を放つ場所くらいは考えているでしょうし、まあ、心配することではないでしょう。

しかし、困ったことがある、そう、私は今困っているのだ、少し前からなのだが、図書館の蔵書も魔王関係は読み尽くしてしまったし、結界についても進展はなにもない、つまり何が言いたいかと言うと、暇なのだ、更に今、同じテーブルでカズマさんがお酒を飲んでいるし、めぐみんさんは、ジャイアントトードの唐揚げを食べている、なんか最近この子食べているか、アクアさんと散歩に行っているかのどっちかなきがします、まあそんな事はいい、でも問題はカズマさんのほうなのです、すごく美味しそうに飲んでるのです、まだ日も高いというかまだ朝ですが、一杯くらいなら許されますかね?許されますよね。

 

というわけで頼んでしまいました、誘惑位耐えかねワインを一杯ほど、まあ、今日も特にやることなんて無いでしょうし問題ないですね、そう考えると我慢してたのが馬鹿らしくなってきましたね、もう一杯行ってしまいますか、ついでに何かおつまみも欲しいですね、今日くらい良いですよね、な~んか気分良くなってきました~。

 

「お金がないの!皆でお金になるクエストに行きましょう!あのデュラハンのせいできついクエストしか無いけど!きっと大丈夫よ!」

おや?いつの間にかアクアさんが来てたみたいですね~。

 

「おい、黒ウサギ、そんなに飲んで大丈夫なのか?」

あ~ダクネスさんも来てたみたいですね~

「だ~いじょ~ぶですよ~酔ってないのですよ~」

「いや、酔っているやつはみんなそう言うんだ、今日のクエストは休んどいたほうが良い」

そうなんでうかね?今すごく気分がいいので何でも出来そうなんですけどね~

 

「クエスト選んできたわよ!」

さあ!アクアさんはどんなクエストを持ってきたんですか?どんなクエストでも完璧にこなしてみせましょう!

「なになに、池の浄化?うーん、お!これならいい考えがある!安全で簡単で、黒ウサギが酔って使い物にならなくても問題ないやり方を思いついたぞ!」

 

という訳で、アクアを檻に仕舞って、池を目指している、別に使えない女神を池に捨てに来たわけでは無いので、安心して欲しい、これなら、外側からモンスターに襲われること無く、安全に水の浄化ができるって寸法だ、ちなに、語り部は酔っ払ってごきげんな黒ウサギに変わって、俺、佐藤カズマ担当するぜ!

 

「ねえカズマ、ほんとにやるの?なんか私、売られていく希少モンスターの気分なんですけど!」

「おいおい、なんだ俺の考えた空きのない作戦の何処が不満なんだ?」

まあ、分かってる、そりゃ不満だらけだろうよ、間違えなく檻をマンスターが攻撃するだろうから、そこらの絶叫マシンよりよっぽど怖いだろう、それとさっきから黒ウサギがご機嫌に、

「ドナドナド~ナ~ド~ナ~」

なんて歌ってたらそりゃ、不安にもなるよな、アイツ、黙らせたほうが良いかもしれんな。

 

そんな事を話しながら池についたら、アクア入りの檻を行けに沈めて、離れた木陰で待っていることにする、まあ、すぐには、モンスターも出てこないだろし、大丈夫だろ。

あと黒ウサギ、テメエ、その酒と干し肉何処から出したんだよ。

「おい、黒ウサギ、それくらいにしとけよ」

「大丈夫なのですよ~まだお酒は残ってるのですよ~」

まだ持ってきてんのかよ、今日一日飲み明かす気だなこいつ、まあ、いつも頑張ってたし、少しくらいいか。

「いえ、そういうことではないと思いますよ黒ウサギ」

 

二時間後

最初と比べて大分、浄化されてきてるがまだまだ掛かりそうだな。

 

「おーい、アクアー、何かあったらすぐに言えよー!トイレとか大丈夫かー?」

「だ!大丈夫よ!アークプリーストはトイレなんか行かないし!」

ふむ、これは今度一日じゃ終わらないクエストを受けねば。

 

「なんか、大丈夫そうですね、モンスターも出てきませんし、ちなにみに、高魔族もトイレなんて行きませんから」

「私も~月の兎なので~行かないのですよ~」

コイツラは昔のアイドルかナンカか?

「わ、私も、クルセイダーだから、//トイレは//トイレは///」

こいつ、完全に我慢してるな。

「張り合うなよダクネス、行かないって言ってるコイツラは、今度日帰りでは終わらないクエスト受けて、確認してやる」

「止めて下さい!トイレには行きませんが、謝るので止めて下さい」

「私は~平気ですよ~」

いや、いくら、すごい装備持ってたって、帝釈天の眷属だって、トイレくらい行くだろ、行くよな?なんか自信なくなってきた、あとなんか、酒瓶増えてね?

 

「いや~それにしても、ワニ、出ませんね、このまま何事もなく終われば良いのですが」

おい、こいつ今、凄いフラグみたいなこと言わなかった?

 

 

「イーヤーー!!!ちょっとワニたくさん来たんですけど!助けて!助けてカジュマさん!!!!」

マジかよ、フラグってほんとにあるんだな、これは、幸運値最低の駄女神と行動するなら、発言ももう少し気おつけたほうが良いかもしれんな。

 

「よし!モンスターですね~これは私の出番なのデスヨ!」

そう言った黒ウサギの手には雷を迸らせた、金剛杵とインドラの槍が握られている、あれ、やばくね?アクアにまで感電させちまいそうなんだけど、今の黒ウサギなら気づいてないだろうな、その雷が鉄の檻に入り、水に浸かっているアクアにどんな影響を及ぼすか、なんか意気揚々と準備体操を始めやがりましたよあの子、これは不味い、よし、大きく息を吸って、腹から出すぞ。

 

「ダクネス!その駄兎を止めろ!!!!」

 

 

 

 

四時間経過

ワニが現れてからというもの、アクアが浄化魔法も使いまくり、二時間で浄化を終わらせた。

始めは大分濁っていた池が今はアクアの浄化能力と浄化魔法で綺麗に透き通りワニも居なくなった、が檻の中でワニと戯れていたアクアは目が死んでいる、少し刺激が強すぎたみたいで、今回のクエストは、アクアに強烈なトラウマを植え付けてしまったみたいだ。

 

「おい、アクアー大丈夫か?」

あーこりゃダメそうだ。

 

「ア、アクア皆で話し合ったんですけど、今回の報酬は全額アクアに差し上げます」

「そうだぞ、アクア、報酬は全部やるから出てきてくれ」

「アクア、ワニはもう居ないからでてこい、で、檻の中で手も足も出ずワニになぶられるのはどうだったんだ///感想を聞かせてくれ///」

このドM何聞いちゃってくれてんの?

「おい、ダクネス、お前何ダイレクトにトラウマ刺激してくれてんの?アクア、思い出さなくていいからな、ほら、帰るぞ」

出てくる気配のないアクアこれはこのまま帰る事になりそうだぞ、なんとか元気づけなくては、クリスの件や、ドロドロのアクアの件で、タダでさえ相当に落ちている俺の評判を更に落とすわけにはいかん、何とかしなくては。

 

「連れてって、このまま連れてって、檻の外は、怖いから、出たくないの、お願い連れてって」

あー、これは下手に刺激すると余計面倒になるやつなのでは?しかし、俺の評判を落とすわけには、でもどうやって説得したものか、黒ウサギに知恵を,,,あ、マジでこのまま行かないとダメそうだな、頼りになる黒ウサギは、木陰で酔いつぶれて寝てるし、アイツを叩き起こしてこのまま帰りますかね。

 

仕方なく檻をアクアごと荷台に戻し、街まで引いてきた、叩き起こした黒ウサギはまだ酔いが抜けていないのかご機嫌で、凄まじいローテンションでドナドナと歌うアクアに合わせて歌っている、どうしよう、マジで、街に入ってからというもの街のゆく人の視線が痛い、痛すぎて、板になったわね??????

 

 

「女神様!?!!!!女神様じゃないですか!!何やってるんですか!!」

そう言って駆け寄って来たイケメン元日本人があの巨大なワニの攻撃をモノともしなかった檻を素手で破壊した、マジかよこれが本来の転生特典の力か、もっとちゃんと特典選べえばよかったかも。

 

「おい、アクア、アイツお前の知り合いだろ、女神とか言ってたし、なんとかしろよ!」

「女神?私が、女神??」

「そうだろ、まさかお前、」

「そうよ私は女神なのよ!」

こいつ、まさか、自分が女神だってこと本気で忘れてたんじゃないだろうな、マジかよこの駄女神、まあでも、出てくる気になったみたいだしこのいけ好かないイケメンに感謝だな。

どっこいしょなんてオヤジ臭い事言いながら、檻から出てきたアクアがチートイケメン野郎を見て一言。

 

「アンタ誰?」

「僕です!ミツルギ キョウヤです!!女神様にこの魔剣グラムを授かってこの世界に転生した、ミツルギ キョウヤですよ!!」

「???あー、そんな人も居たわね、ごめんね忘れてたわ!結構な人を送ったし忘れててもしょうが無いわよね!」

「そ、そうですか、ところで女神様、なぜ檻の中に閉じ込められていたのですか?」

本人が出たがらなかったんです。というか、忘れんなや、女神様が、それならこいつ、さっきからめぐみんを撫で回している黒ウサギのこと覚えてたの奇跡みたいなもんじゃねえか。

 

「おい、君!何で女神様が、檻に入れられて運ばれているんだい!」

あ、やっべ、コッチ飛び火した。

「えーと実は、カクカクシカジカでして」

「説明する気無いだろ!」

ねえよ、だって嫌な予感するし。

 

  ~カズマ説明中~

 

「転生特典に女神様を連れてきた挙げ句、池の浄化のために檻に入れて池に浸けた?!君は一体何を考えているんだ!?」

 

要約したらそういうことだな、あれ?結構ひどいことしてる気が,,,いや、そうでもねぇな!俺以上にコイツの行いのほうが酷かったから気にしたら負けだな!

「ちょ、ちょっと、私としては今の生活も気に入っているというか、私としては楽しくやれてるから連れてこられたことはもう怒ってないの」

「女神様!この男になんて言いくるめられたか知りませんが、貴女は女神なんですよ!そんな方が、何でこんな奴と!!」

おうおう、言いたい放題言ってくれんじゃねーかこの野郎、アクアのポンコツ差加減を知らないくせに。

「アクア様、今何処で寝泊まりしているんですか?まさか馬小屋なんてことないですよね?」

「え、馬小屋だけど?」

 

そんな話をしていたら、目の前のふぁっきんチート野郎の顔が険しくなって来た、これは、雲行きが怪しく成って参りました!これはお約束的には主人公様が「俺と勝負しろ!!」的なこと言って悪人を討伐するイベント発生ルートですねわかります。

 

「君のパーティーは、アクア様がアークプリーストで他には、アークウィザードとクルセイダー、そっちのウサ耳の娘は、バニーガール?と、とにかく、パーティーメンバーには恵まれているみたいだけど、君は最弱職の冒険者じゃないか!」

 

テメーだって貰ったチートの御蔭で強くなれたんだろうが、強くてニューゲームとかふざけんなよ!こちとら貰った特典が一切使えなかったんだよ、マジでコイツムカつくんだけど、コイツにアクアを押し付けてやろうか!?

 

「君たち、アクア様と一緒にこの僕、ソードマスター・ミツルギのパーティに来ないかい?宿も服もお金も不自由させないよ、だから、こんな男の所を離れて、僕の所へおいで!」

 

ないわー、この誘い文句はないわー、コイツ思ったより残念なやつなんじゃないか?このイケメンクソ野郎は元から顔がいいからってチヤホヤされてて、その上チート貰って更にチヤホヤされて、勘違いしてるナルシスト野郎何じゃないだろうか、チョット可哀想になってきたけど、やっぱイケメンだしな、やっぱ気の所為だったわ。

 

「えーと、ごめんなさいチョット生理的に無理です、撃っていいですか?」

確かにいけ好かないが、めぐみんが此処まで言うとは。

 

「どうしよカズマ、責めるより責められる方が好きな私だが、アイツは無理だ、どうしてもアイツには責められたくないぞ、寧ろ殴りたい!」

まじかよ、ダクネスにデュラハンなんかの人外にすら、興奮したコイツが、嫌悪して、更にはあのダクネスが、殴りたいだと!?コイツ逆に凄いんじゃなかろうか。

 

「カズマ、カズマ、あの人、ヤバい人じゃない?なんかナルシストも入ってて怖いんですけど」

お、アクアが珍しく正しいこと言ってるぞ。

 

黒ウサギは、話聞いてなかったぽいな、これから昼間から酒飲もうとしたら絶対止めよ、あとそろそろめぐみんを開放してやれよ、なんかめぐみんも落ち着いちゃってるんだけど、もしや、これがあの、がーるずらぶってやつなのか!?リアルでお目にかかれる日が来るとは。

 

「あー、ミツルギ君?ウチのメンバーは満場一致で君の所得は行きたくないみたいなんだけど」

「な、君!あの娘達に何を吹き込んだい!?」

 

言いがかりにも程があるぞ、自分が原因だって欠片も思ってねえぞ、その上此方の話を全く聞かないぞどうする?

 

 たたかう じゅもん

 どうぐ  にげる ←

 

「何も吹き込んでねえよ、とにかく、俺達はクエストの報告もあるんで、これで」

 

「待て!アクア様をこんな境遇には置いておけない!」

 

まわりこまれてしまった!

 

この感じ、予想出来るぞ次にコイツは、勝負だ!と言う。

 

「勝負だ!僕が勝ったアクア様を貰っていく」

やる気満々のようで、魔剣グラムをそれならそれで構わないんだけど、このナルシストの思い道理になるのも癪だな、よし色々巻き上げてやろう。

 

「おいおい、俺たちは戦わないぞ、そんな勝負の何処に俺たちの利益があるんだよ」

さあ、こう言えばお約束道理、勝ちを確信している勘違いさんは、何でもするって、言うだろう。

 

「君たちが勝ったら、何でも言うことを聞いてやろう、この僕に、勝てたらの話だがな!」

え?今何でもするって言ったよな(歓喜)話をしっかり聞く姿勢に入っていた黒ウサギにも、わざわざ俺たちと言い直した意図が読めたみたいで、めぐみんからようやく離れた、多少フラフラしていて不安だが大丈夫だろう、ココからはスピード勝負だ。

 

「よし分かった、その勝負受けて立つ、じゃ行くぞ!」

俺が、宣言した時、ミツルギは急な戦闘開始に付いてこれてないみたいだ、黒ウサギは、ミツルギに向かい俺より早く走っている、そのまま状況が飲み込めないままのミツルギの体を黒ウサギの回し蹴りが襲う、何であんな動きしてるのに見えないんだ!っとそんな事は今はいい、ココで俺のスキルを発動する!

 

「スティール!!」

狙うは魔剣グラム唯一!俺の幸運値をなめるな!

 

ミツルギは黒ウサギの回し蹴りに倒れ、その上、魔剣を奪われ気絶している。

回し蹴りを食らわせた黒ウサギは、めぐみんに支えられ、酔いつぶれた。

 

「「卑怯者!!」」

なんかいきなり女の子二人組に罵倒されたんだけど、そういう趣味はないので勘弁願いたい。

「アンタ達コイツの仲間か~?」

「そうよ!この最低男、卑怯者!!」

魔剣持ちのチーターが、最弱職の冒険者に喧嘩売るのは卑怯じゃないのかよ。

 

「グラムを返しなさい!その魔剣はキョウヤにしか使えないんだから!」

「そうなのか、アクア?」

「ええ、魔剣グラムはその痛い人専用よ」

ふむ、そうか

「まあ、でもせっかくだし、貰っとくか」

何処にでも珍しい物の為ならいくらでも払うって金持ちはいるだろうから、金には成るだろう。

 

「チョット待ちなさいよ!」

「待ちなさいよ、卑怯者!」

うーん鬱陶しいな~。

 

「真の男女平等主義者な俺は、女の子相手でもドロップキックを食らわせられる男、手加減して貰えると思うなよ、公衆の面前で俺のスティールが炸裂するぞ」

「「へ?」」

「さあ、貴様らのパンツの色は何色だぁ?ほ~れほ~れ」

 

「「イーヤーーー!!!」」

お二人さんは逃げていった、これにて一件落着っと、なんか仲間の視線が冷たいのは気にしたら負けだ。

 




今回の悪ふざけの産物はいかがでしたでしょうか?
楽しんで頂けたのなら嬉しいです。
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