俺のメニューは……
え、鉱物や岩石の種類を覚えながら、色々な形状の檻を作るだと…
確かに今まで岩石の種類なんて考えてなかったし、檻もただの四角形の檻だった。
そしてメニューをやり始める。一度に2つのことをするのは厳しいものだ。
そして意外と四角形以外の檻を作るのは難しい。カクカクしているのならまだしも、曲線があるととても厄介だ。
本当に死ぬ程キツイと思いながらやっていた。
そして16:00、
カレーを作る!皆はウダウダ言っていたが、飯田はなんでもヒーロー活動に結びつけて解釈するから、いい感じに理由をつけて説得する。先生にとっては便利な存在だろう。
俺は手際よく食材を切る。途中から爆豪と切る速さ対決が始まって、ギリギリ俺が勝った。才能マンはすごいぜ…
そして皆で作って食べるカレーは生まれてから1番おいしいカレーだった。
合宿3日目、
昨日インプットした岩石や鉱物を出しながら、檻も作るのだ。
難しいったらありゃしない。同時に2つも作り出すんだ。俺は頭が狂うかと思うほど思考回路をフル回転させ、メニューをこなしていく。白目をむいて発狂しなかったのが本当に奇跡だ……。この調子であと数日、俺は保つのだろうか?
そして夕方、
今夜は肉じゃがを作る。昨日のにこんにゃく入れて、カレールー入れないだけだ。そして今日の爆豪との食材早切り勝負は引き分けだった。爆豪はすごいな…
食後、
「さて、腹もふくれた皿も洗った!次は……」
「肝を試す時間だーーーー!」
ピクシーボブさんと芦戸のおかげで思い出した。そういえばあったな、肝試し。
「その前に大変心苦しいが、補習連中は…
これから俺と補習授業だ。」
「「「「「ウソだろ」」」」」
「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになってたのでこっちを削る。」
「「「「「うわああ、堪忍してくれえ、試させてくれえ!!」」」」」
5人の断末魔を聞きながら俺たちは必死で聞こえないフリをした。
にしてもイヤな予感がする。しかし考える前に説明が始まってしまった。
「はい、というわけで脅かす側、先行はB組。
A組は二人一組で3分置きに出発。
ルートの真ん中に名前を書いたお札があるからそれを持って帰ること!」
「闇の狂宴…」
常闇の発言ってカッコイイと厨二病の間だよな…
「脅かす側は直接接触禁止で“個性”を使った脅かしネタを披露してくるよ」
「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ!」
「やめて下さい、汚い……」
耳郎の言う通りだ。俺はそういう下品な感じは不快に思う。
「なるほど!競争させる事でアイデアを推敲させ、
その結果、“個性”に更なる幅が生まれるというワケか、
さすが雄英!!!」
飯田のその思考はどこから来るんだ、このマジメがっ!!
そしてくじを引いた俺は緑谷とペアになった。
「よろしくね!」
『よろしく!』
そして肝試しが始まる。
耳郎と葉隠がスタートすると直後に悲鳴が響き渡る。耳郎、葉隠ってこういうの苦手なんだな…
そして蛙吹、麗日がスタートしたくらいで異変に気づいた。
その瞬間、俺はすごいスピードで森の中に入って行った。
「鍵無くん!どこに行くの!!」
『ピンチだ!!』
森には有毒ガスが立ち込めているが、やはり俺には臭いと感じるくらいで一切効かない。
するとガスマスクをつけた青山、そして気を失っている耳郎、葉隠を見つける。倒れている2人を見て、俺は心が抉られるくらいの苦しみを感じる。
俺の中で感情が渦巻く。
『間に合わなかった…。
もっと俺が警戒してれば!
こうならなかったハズなんだ!!
ああ、じろう!はがくれ!
(……敵は俺が倒す。)
青山、こいつらを頼んだ。
俺はちょっと行ってくる。』
「え?」
そして倒れている耳郎に
『ごめん、』
そう囁いて、俺は森のもっと奥に向かった。
怒りを抑えないといけないのは分かってる。
復讐みたいなことをするなんで愚かだってわかってる。
でも!耳郎がっ!!
葉隠だってガスにやられた。
ヒーローのヒーローってなんだよ、俺!
結局何も守れて無いじゃないか!この弱虫が!
俺は好きな人さえ守れなかった!
そのときテレパスで爆豪が標的なことがわかる。
敵の狙いは爆豪…?
ふざけるな。
ガスにやられた奴らはなんだ?
ただの邪魔者か?
許せない。
こんなに皆を苦しめておいて、怪我させておいて、爆豪1人のために来ただなんて!
…俺が制裁を喰らわしてやる。
俺の中のやばいスイッチが入ってしまった
怒りで頭の中がいっぱいだ。
『敵さん、こんばんはぁ。』
あぁ、俺、今すごい頭が冴える。誰だかすぐにわかっちゃった。
「なんだ?」
『荼毘にトゥワイスだね?』
「なんで知ってるの!」
『俺、君たちが先生って呼んでる人の知り合い。みたいな?
まあ何でもいいでしょ?死んでくれない?』
「ハァン!?バカかよ!あの人知ってるなら味方じゃないのかよ!」
『違うよー、今は雄英生だよ?
ほら、殺してあげるから、おいでー!』
「こいつはマズい。引くぞ。」
『逃がさないよ、俺、今すごい怒ってるから』
俺は荼毘に接近する。
荼毘は炎を出してくるが、そんなの今は何ともない。
『もっと刺激が欲しいなぁ』
俺は強烈な一撃を荼毘に入れたつもりだったが、これはニセモノ?
そして荼毘の炎に一瞬目を閉じた隙に、大量のトゥワイスのニセモノが目に入る。応戦した時点で逃げられていたようだ。
まあいいかぁ、暴れられる!
俺はニセモノをぶっ倒していく。そして最後の一体を倒そうとしたとき…
「おまえにあの人から、“はんたー”って伝言だぜ!」
『知らなーい!!』
そして最後の一体をぶっ倒す。
ああ、快感だった。
ニセモノだけど、いっぱい殺れた。
楽しかったなぁ。
ん?楽しかった…?
俺はフラフラとマタタビ荘に向かい歩いていた。
頭の中はグルグルだ。
はんたー?
ハンター?
Hunter…?
すると久しぶりの頭痛がする。
痛い、いたい、いたい、いタイ、イタイ…
「おい!鍵無くん!!大丈夫かっ!!火傷がある!すぐに救急車に!」
『アれぇ?イイダぁ?』
「どうしたんだ!おい……
だんだん声が聞こえなくなっていく。
““「Mr.Hunterってかっこいいよね!」””
アぁ、はんたーは俺の名字かな?
そっカ、そうだったンだ。
すると今している頭痛とは比べものにならない激痛が俺の全身を走る。
『ああァァぁあアァぁアアァあぁあ!!
イタイ、痛い!痛いよぉ!!』
「大丈夫かっ!鍵無!!しっかりしろ!!!」
『キリ、シマ、、?
さわルな、
オレに近ずいちゃダメだァァァァァ!!』
俺に、オレに、あの幼い少年が!
クチを開こうとスル!!
『ァァ……、Aufhören!!!(やめろ!!!)』
““「“Hunter”? Nein. Sie sind “Henker.”
(“ハンター”?違うよ。君は“処刑人”だ。)」””
『アァァァァァァァァ!!
誰か!だれか、ダレカ!!!Hilfe!Hilfe!!(助けて!助けて!!)』
そしていつから持っていたのかわからない刃物を自分の腹部に刺しまくる。
誰かに止められてる気がする。
でも俺は止まらない。
何度か刺したところで、俺の意識は無くなった。
Henkerは厳密には死刑執行人です
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