波動ねじれのヒーローアカデミア 【台本式Ver】 作:へたくそ
イズク「力を受け継ぐ…?」
ネジレ「オールマイトそれってどう言う…」
オールマイト「はーっはっはっは!なんて顔をしてるんだ!提案だよ、本番はここからさ…いいかい?少年、私の力を」
オールマイトは出久に近づき、出久を指しながら大きな声で
オールマイト「君が受け取ってみないかと言う話sブファッ!!!」
盛大に血を吐きながら提案してきた。
ねじれはその様子にかなり驚いた様子だが、出久はあまりの事におもわずオールマイトの吐血を華麗にスルーし疑問をぶつけた。
イズク「な、何を言っているんですか、オールマイト⁈」
オールマイト「私の力の話さ、少年」
イズク/ネジレ 「「!!??」」
オールマイト「写真週刊誌には、幾度も怪力だのブーストだのと書かれ、インタビューでは、爆笑ジョークで茶を濁してきた。平和の象徴オールマイトは、ナチュラルボーンヒーローでなければいけないからね。だが少年少女、君達には真実を伝えよう…」
【私の個性は聖火の如く引き継がれてきたものなんだ!】
イズク「引き継がれてきた…もの?」
オールマイト「そう、そして次は君の番と言うことさ」
話の規格外さに出久の頭はパンク寸前だった。そんな中でねじれは口を開ける。
ネジレ「ま、待ってください!オールマイト!受け継がれてきたって、個性をですか!?確かにオールマイトの個性については世界七不思議の1つとして議論されています。出久君の横で聞いているだけでしたが、個性を他人に引き継がせる個性なんて、そんな個性、聞いたこともありません!」
イズク「ねじれ先輩の言う通りだ。有史以来そんな個性は確認されていないはず。確かにあり得なくはない話だけど、自分の個性を受け継がせるって事は自分が個性を使えなくなるわけで……ブツブツブツブツブツブツブツ」
オールマイト「君はとりあえず否定から入るな…ナンセンス!!!力を譲渡する力、それが私の受け継いだ個性。冠された名はワン・フォー・オール」
イズク「ワンフォー、オール…」
オールマイト「そう、一人が力を培い、その力を人へ渡し、また培い次へ。そうして救いを求める声と、義勇の心が紡いできた、力の結晶!」
話を聞く限り、力の譲渡は1世代や2世代ではない。もっと多くの、沢山の人を渡り、オールマイトへ辿り着いたのだと分かる。出久は話を聞けば聞くほど、驚かずにはいられなかった。
イズク「そんな大層なものを、なんで…なんで僕にそこまで」
オールマイト「元々、後継は探していたんだ。そして、君になら渡してもいいと思ったのさ。無個性でただのヒーロー好きな君は、あの場の、あの時の、誰よりも、”ヒーローだった”!」
イズク「っっっっっっ!」
ネジレ「っ!!」
出久にオールマイトの言葉が刺さる。そして誰よりも出久がヒーローになれると思っていたねじれにとって、その言葉は何よりの救いだった。
出久は自分のせいでヒーローというものに囚われているのではないかと。
自分が信じてしまったが故に、出久を縛り付けているのではないと。
しかし、オールマイトの言葉は、ヒーローになりたくてもなれない少年と、その少年を信じていたいという少女の、二人を救ったのだ。
オールマイト「まぁしかし、君次第なんだけどさ。どうする?」
オールマイトは少しだけおちゃらけて見せたが、最後の問いかけは真剣そのものだ。
そしてどこか期待している様な力強い問いかけだった。
イズク(ここまで言ってもらえて…僕なんかに大事な秘密を晒してくれて…あるか?いや、ないだろ。あるわけない!断る理由なんて!)
出久は涙を流しながら、それでもオールマイトをまっすぐ見て立ち上がる。
イズク「お願い…します!!」
オールマイト「即答…そうきてくれると思ったぜ…!!!」
この時の心境を、ねじれは後にこう語る。
【あの時あの瞬間、最高のヒーローが誕生した】っと
出久とねじれがオールマイトの秘密を知ってから2日後の朝、まだ
イズク「くっ…んぐぅぅぅっ!ぐっ!」
マッスルフォームのオールマイトが乗った冷蔵庫を縄で縛り引っ張っていた。
オールマイト「へいへいへいへい、なんて座り心地のいいい冷蔵庫だよ!」
イズク「ぐぐっ!ぐわぁ!」
そうして出久は冷蔵庫を動かせないまま、地面に倒れる。
オールマイト「ぴくりとでも動けば、ちょっとは楽だったんだけどな」
イズク「そりゃだってオールマイト、274キロあるんでしょ?」
オールマイト「いんや?痩せちゃって255キロ、この姿だと」
そこまで行くと、約20キロの違いなんて些細なもんだと出久は呆れるしかなかった。
イズク「はぁ、て言うか僕なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?」
オールマイト「はっはっは、それはあれさ、君、器じゃないもん」
イズク「え!?仰っていることが前と真逆!?うわああああ!」
オールマイトはスマホで出久の写真を何枚か撮りながら言う。
そしてそれを聞いた出久はあまりにもショックに泣き始めるが、オールマイトはすぐに訂正を入れた。
オールマイト「体だよ、体」
イズク「え?体??」
オールマイト「私の個性、ワン・フォー・オールはいわば何人もの極まりし身体能力が一つに収束されたもの!生半可な体では受け取りきれず、四肢が爆散する!!」
イズク「ば、爆散…それじゃつまり、ゴミ掃除で体を作り上げるためのトレーニングをする、と言うことですか?」
オールマイト「イエス!だがそれだけじゃない。昨日ネットで調べたらこの海浜公園、一部の沿岸は何年もこの様の様だね」
イズク「はい。海流的なアレで漂着物も多くて、それにつけ込んで不法投棄もまかり通っていて地元の人間も寄り付かないです」
オールマイト「最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね、本来ヒーローってのは奉仕活動!地味だなんだと言われてもそこがブレちゃいかんのさ」
オールマイトはそう言いながら、出久が先ほどまで引っ張っていた冷蔵庫を片手でぺしゃんこにしていく。
そして完璧に潰し、その力の風圧でオールマイトの周りにあるゴミが吹き飛んでいく。
そしてその背後には本来あるべきはずの綺麗な海と太陽の姿があった。
オールマイト「この区画一帯の水平線を蘇らせる!それが君のヒーローへの、第一歩だ!」
イズク「第一歩?これを掃除?全部!?!?」
掃除と言うが、この海浜公園には一体何トンものゴミがあるのだろうか。
いや確実に一桁ではなく、二桁、三桁は行っているだろう。
それを掃除するのだ、いくら時間と体力があっても足りやしないだろう。
しかしオールマイトもただガムシャラにやらせるほど馬鹿ではない。
オールマイト「緑谷少年は雄英志望だろ?」
イズク「は、はい!雄英はオールマイトの出身校ですから、いくなら絶対雄英だと思ってます…!」
オールマイト「この行動派オタクめ!クゥー!!!だが緑谷少年、それだけの回答だと、ある御仁が満足しない様だぞ?」
イズク「え?」
オールマイトが何を言っているのか分からなかったが、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ふ〜ん、そっかぁ。オールマイトの出身校だからかぁ〜。不思議〜。私がいるから絶対に落ちるわけにはいかないって言ってたのに、私のことは忘れちゃってるんだ〜」
出久が後ろを向くとそこには、今日ここに出久がいる事を知らないはずのねじれがジャージ姿で立っていた。
イズク「ね、ねじれ先輩!?なんでここに!?」
ネジレ「オールマイトが教えてくれたの。もし良かったら出久君の特訓の様子を見にきてくれって」
オールマイト「彼女は数少ない君の理解者。そして雄英の生徒だからね。流石に毎日は無理だろうけど、時間が空いてる時にでも来てもらえる様に頼んでいたのさ」
ネジレ「それなのに出久君は、【オールマイトの母校だから】って言う理由で雄英に来るんだね〜。私は出久君がくるのとても楽しみにしていたのな〜」
イズク「ぼ、僕もねじれ先輩とまた一緒の学校に行けるのを楽しみにしてますよ!?」
ネジレ「本当に〜?」
イズク「もちろんです!」
ねじれは出久をジッと見つめる。出久はそのねじれの視線にドキドキしながら耐える。
ネジレ「ンフ、冗談だよ冗談!ちょっと出久君をからかいたくなっただけ!ほら!私は向こうで見てるから頑張るんだよ!」
イズク「は、はい!ありがとうございます!」
ねじれは階段を上がり、ゴミで埋め尽くされた浜辺を一望できる所に座った。
オールマイト「それじゃ緑谷少年、これから訓練を始めるが、言わなければならないことがある」
イズク「は、はい」
オールマイト「今の君が雄英を目指す事がどれほどの苦難か、それは言うまでもないだろう。しかし、前にも言ったがヒーローとは無個性で成り立つ様な仕事じゃない。悲しいかな、現実はそんなもんだ。ましてや雄英はヒーロー最難関、つまり」
イズク「入試当日までの残り10ヶ月で器を完成させなきゃいけない…」
オールマイト「そこでこいつ!私考案!目指せ合格アメリカンドリームプラン!ゴミ掃除をより確実にクリアするためのトレーニングプラン!生活全てをこれに従ってもらう!」
イズク「寝る時間で…」
オールマイトから渡されたプラン表を見て、出久はその過密さに改めて思い知らされる…
オールマイト「ぶっちゃけね、超ハードこれ、ついてこれるかな?」
イズク「それりゃもう、他の人より何倍も頑張らないと僕はダメんだ…!」
今自分が歩き出そうとしている、茨の道を
オールマイトの秘密を知った次の日、私のケータイにオールマイトからのメールがきた。
【明日の早朝5時から、緑谷少年の訓練を始めようと思う。もし波動少女さへ良ければいつでも来て欲しい。君は緑谷少年の唯一の精神的な支えだ。それも彼が最も信頼しているだろう。しかし君も雄英生徒だ、忙しいのは分かっている、だから無理しない程度でいい。緑谷少年のこと、頼んだよ。】
オールマイトから来たメール。嬉しい、嬉しいには嬉しいのだがどうも素直に喜べない。
なぜなら、今までは出久の母親以外、出久の事を分かってあげれてるのは自分だけだった。
自分は出久の特別な存在なんだと、心のどこかで思っていた。
しかしそんな中、オールマイトが突然現れた。出久が絶対的な憧れを抱き、ヒーローになりたいと、夢を与えたその人が。
ネジレ「不思議、これが…嫉妬なのかな」
ねじれは今まで自分とは無縁だった2つの感情に、戸惑いを感じていた。
それでもねじれは、少しでも出久に会いたくて、出久のいる海浜公園に行く事にしたのだ。
皆さんお久しぶりです
更新が遅れてしまって申し訳ないです
プライベートや、仕事がゴタついていて手が付けられませんでした…
他の作品も更新していきますが、それ以外にもう一つの作品を描きたいと思っています
これからも【へたくそ】をよろしくお願いします!