雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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14話 信じたくない

「なあ響さん俺の言いたい事わかりますよね?」

 

「はい・・・」

 

「・・・」

 

正座して大人しくしている響、それを黙ってみるクリス、そして響の前に立っている少年。

 

「そうかじゃああえて言わせてもらおうか・・・なんでまた俺を抱き枕にしてるのかな?」

 

「だって・・・和君最初の時も暖かかったしそれに・・・」

 

「それに?・・・」

 

「・・・」

 

「もう私達、付き合ってるから良いでしょ?」

 

「ッ!・・・」

 

「それか・・・」

 

甥っ子の為に言った事を本気にしているらしく少年に大量のアプローチを掛けていた。ちなみに今回は少年が寝ている炬燵に潜り込み抱き着いて寝ていた(尚それを見つけたクリスにまた怒られている)。

クリスが響の言葉に大きく肩を震わし、少年はため息を付いて

 

「あのなぁ響、健太の為に言ってくれたのは感謝してるけどな、別にそこまで合わせる必要ないよ。それに響だって初彼が俺なんてやめとけ」

 

「私は構わないよ?それに和君なら全然」

 

「ブッ!」

 

やらなくてもいいと思って伝えるが響は構わず続けたいと答え、それを聞いて少年は盛大に噴き出す。

 

「え?なっなんで!?」

 

「だって私和君の事好きだもん」

 

「「・・・は?」」

 

響の思わぬ発言に二人は茫然と響を見る。

 

「・・・それはLike?love?」

 

「loveだよ」

 

「マジか・・・」

 

「なっなあ・・・」

 

少年が確認をするがその想像してた言葉でまさか響から言われるとは思ってなく座りクリスは響に問いかけようとする。

 

「一応聞くけど・・・いつから?」

 

「初めて見た時からだけど・・・あっこれって一目惚れってやつかな」

 

「なっなるほど・・・」

 

そう言うと響は照れたように答え、それを聞いたクリスは少年と同じように座る。

 

「・・・よし、じゃあテレビでも見ようか」

 

なんとも言えない空気になり変えようと少年は先ほどの怒りも忘れテレビを付ける。

 

『入りました情報ですタイの首都バンコクのデパートにて起こった爆破テロについてですが・・・』

 

「タイでテロ・・・随分と物騒な事件だね」

 

「あっうんそうだね・・・」

 

「確かお前の両親もタイにいるんだったな」

 

「うんそうだよ流石に巻き込まれる訳・・・」

 

『爆破テロに巻き込まれた日本人男性の名前は○○勝65歳無職妻と共にタイに訪れており妻であるリーンも同様に亡くなっております、また調べによりますとこの男性は歩行が不安定であり介助が必要でありその為逃走が間に合わず巻き込まれたか・・・』

 

「・・・おい、これって」

 

「ん?どうしたのクリスちゃん・・・和君?」

 

「なんだよ・・・コレ・・・・」

 

クリスは少年から両親の事を聞いていた為まさかと思い少年を見て、響も同様に少年を見るが明らかに様子がおかしいことに気付く。

 

「嘘だろ・・・おい」

 

だが少年の信じたくなかった思いは伝わることは無くテレビに映った二人の写真は紛れもなく少年の両親の顏であった。

 

 

 

 

 




気合い入ってまいりましたぁ!

林間学校行くならどっち?

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