雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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16話 後悔と謎

「・・・」

 

目が覚めるとそこは自分の部屋ではなく鼻に薬品の匂いを感じ取る事ができ、病院に運ばれたと理解をする。

自分の足元に重はさを感じ起き上がると響が少年の太ももの部分を枕にしていて眠っていた。

 

「そっか、俺・・・夢じゃなかったんだな」

 

両親の死を感じ取り、そして響達がやってきた原因の判明・・・

 

「俺が願うと・・・それが現実になる・・・」

 

そう言って自分の手を見てから響の方を見る。

 

「・・・スゥ・・・」

 

相変わらず響は静かに寝ており少年の近くにいるためか嬉しそうな顔をしていた。

それを見てから再度自分の手を見て響に向けて手を伸ばす。

 

(もし・・・俺が願えば響は・・・クリスは帰れるのでは?)

 

そう言ってその手は響の方に近づきそして・・・

 

「なにやってんだ?」

 

「!・・・」

 

声がした瞬間手を引っ込める。

クリスがやってきていたのだ。

 

「クリス・・・か」

 

「おう・・・良かったな目が覚めて」

 

「・・・良くは、ないかな」

 

「だろうな・・・」

 

クリスは少し大人しくなってしまった少年を見ては両親の事については少し話をする。

 

「なあ・・・あんたのパパさんとママさんの事、聞いていいか?」

 

「・・・」

 

少年は少し考えてから口を開いて

 

「父さんって俺が産まれてから足が悪くなったんだ。ずっと座り込んだ生活でも良くしてくれてた。」

 

「・・・うん」

 

少年の話にまじめんに聞いては相槌を打って頷いてくれた。

 

「俺が小さい頃はまだリハビリ程度だっで歩行器使えば多少は歩けたけど中学にはもう・・・駄目になっちゃった」

 

「・・・」

 

「それでも父さんはリハビリもやり通してようやく海外に行く許可が医者からもらったんだ」

 

「そうか・・・」

 

「母さんも喜んでたよ、父さんが許可もらって一緒にばあちゃんの葬式にも連れていけるって何言ってるかわかんないタイ語で喋っては向こうにいる姉妹と話してたよ。だから俺は高校もあるし二人で行ってこいって進めたのんだ」

 

「そっか・・・」

 

自然と話していくうちに握っていた布団に力が込められていく。

 

「だけど・・・なんで・・・なんであの人達が死ななくちゃならなかったんだよ!なんであの時一緒にいられなかったんだよ!」

 

「・・・」

 

ポタポタと少年の瞳から涙が零れ始めて視界が歪んでいく。

 

「まだ・・・父さんと母さんが帰った時の為に考えたご飯だってあるのに・・・クリス達の事・・・紹介したかったのに・・・こんなのって」

 

そう言って少年は自分の瞳を隠すように手を翳しては震えはじめ

 

「人の死に方じゃねぇよ・・・」

 

そう言って何かが壊れたように少年は泣きはじめクリスは黙って少年の背中をさすってやり響はまだ寝た体制でいるが目が覚めていて少年がしゃべり始めたあたりからずっと聞いていた。

 

病室には少年の声が響き渡りその外では他の装者達も来ており廊下で少年の声を聞いていた。

 

「・・・とんでもないとこで来てしまったな」

 

「ええ・・・そうね」

 

翼は少年の病室を見て呟きマリアも一緒に見ていく。

 

「今は話ができる状況じゃないみたいデス・・・」

 

「・・・ジー」

 

少年達の様子を扉越しから見つめる切歌と調コンビ。

そこにエルフナインと未来がやってくる。

 

「お待たせしました皆さん」

 

「あの人は目が覚めたんですか?」

 

「ああ、今しがた起きて雪音達と話していたよ」

 

そう言って翼が視線を送ると未来達も少年の方を見る。

 

「・・・普通そうですね」

 

「・・・む、普通そうとはどうゆうことだ」

 

泣いている少年を見ては違う視点で見ていた為か未来は違った感想を言って気になったのか翼が問いかける。

 

「あっごめんなさい、普通そうって言ったのは」

 

そう言って続けようとするとエルフナインが止めに入り、代わりに答えると皆の方に向きなおす。

 

「今先生から聞いた話なんですが彼・・・大木和雪さんの身体が少しおかしいんです」

 

「おかしいって?」

 

「はい、おかしいといっても外見は変わらないのですが問題は和雪さんの細胞です」

 

エルフナインが出してきた紙には少年の事が書かれていて検査結果がかかれていた。

 

「あの人が倒れ、運ばれて検査した時彼の中の細胞の経絡系がほとんど損傷していて体中がボロボロになっていましたが・・・」

 

「その途中に損傷していた細胞が検査中に修復されたんです・・・すべての細胞がです」

 

「なに?それはいったい・・・」

 

「そうなんです、そしてその写真を見てください」

 

「・・・!」

 

もう一枚レントゲンの写真のコピーを見るとそこに映っているあり得ないものがあり翼とマリアは驚いてエルフナインを見る。

 

「これは医者の目には何も見えていないと言っていました」

 

「そうです、これは僕たちにしか見えないらしいんです」

 

そう言って翼たちはもう一度写真を見る。

 

そこに映っていたのは少年の心臓を中心に枝のような物が彼の全身を回っていて少年の心臓を覆うように纏っており、さらにそこから全身に伸びていた。

 

「もしかしたらあの人はボク達の知らない謎の力があると思います。それこそボク達を呼ぶ事ができるほどの強力な力を代償を払って」

 

 

 




「手紙の話・・・バッチリ映ってたデス・・・」

「あの子に・・・裸を見られた・・・」

「・・・やっぱりこうなるよなぁ」
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