「・・・」
市街地からなんとかノイズを引き連れて森に逃げ込んだ少年は地形を利用してノイズを撒くことに成功したのだが・・・
「どうしよう・・・降りれない・・・」
木に登って下を見れば、ノイズは少年を探しているのか未だにあたりを探っている。
「自壊するのを待つしか・・・ないか」
ノイズを見て、少年は少し太めの枝に乗ってはどうするか考える。
下に降りればノイズとの鬼ごっこ再開※嫌です
響達にもう一度助けてもらう※響達は携帯を所持してない為連絡の手段がない
大人しくノイズが消えるのを待つ※いつ自壊するかわからない
「・・・詰みやんけ」
顔を両手で覆って軽く絶望をしてると不意に携帯のブザーが鳴る。
携帯を開くとそこには我が家と書かれていて直ぐに取る。
『和雪さん、今何処にいるんですか!?』
「ちょお!エルフナインちゃん、ちょっとボリューム下げて、気付かれる」
そうか、家にエルフナインがいたことを忘れていた。エルフナインがいれば 翼やマリアがいたはず。
「エルフナインちゃん、風鳴さんとマリアさんに伝えて、場所は〇〇の奥の森だそこからなら時間が・・・!」
『和雪さん!?和雪さん!』
少年の言葉は最後まで伝わる事は無く途中で途切れてしまい、エルフナインは何度も反応を伺うが返事はなかった。
「ウッ!」
通話が途切れた理由は簡単であった、上から一体のノイズが降ってきて少年を枝ごと落としたのだ。
枝が折れ、足場を失えば当然少年はそのまま下に落ちてしまい、地面に背中を打ち付け激痛に顔を歪ませ叫ぶ。
「ガッァ・・・アアアアアアア!!」
余りもの痛みに叫べば2体のノイズも気付いて少年の方に向かっていく。
「グゥ・・・ヴー・・・ヴヴ・・・」
起き上がるのもやっとで、背中を後ろの木によりかかるように預けせまりくるノイズ達を見る。
(マジ・・・かよ・・・)
薄れていく意識の中、少年はこの最悪な状況になんとか考えようとする。
(こんな、ところで・・・死んでたまるかよ!・・・)
そして少年は意識を失いそれと同時に、周りの空気が変わりだしそして・・・
数分後
「確かこの森の何処かのはずです!」
「ええ、わかったわ!切歌と調はそっちをお願い、私と翼でこっちを探す!」
「ガッテンデース!」
「わかった・・・」
「承知!」
エルフナインと共にやって来たマリア達はそれぞれ手分けして少年を探し始める。
「・・・コレ!」
エルフナインはあたりを見渡しながら進むと地面から光が出ておりそこにたどると血だらけのスマホを見つける。
「・・・これって、和雪さんの・・・イタ!」
少年のだと分かれば近くだとこの辺の近くにいるんじゃないかと走り出し、躓く。
「イッタタ・・石?・・・!?」
躓いたのは石ではなく人の足で、そこから上は葉っぱで隠れていたが人がいるような膨らみを見てエルフナインはもしかしてと、のぞき込むと背中の部分の衣服がどうやったのかわからないがボロボロに破けていて白い肌が見えていて、さらに顔を見ればそれが少年の顔だと気づく。
「和雪さん!大丈夫ですか!?」
エルフナインが叫んで少年を揺すって起こそうとするが起きる事は無く、その声に聞いたマリア達がやってくるが。
「エルフナイン!見つけたのね・・・」
「彼は無事なのか・・・」
二人はやって来たのだが立ち止まって【それ】を見てしまった。
「どうかしたんですか?急いで和雪さんを治療しない・・・と」
二人の様子がおかしくエルフナインが声を出して二人の目線を追いかけてしまい、【ソレ】を見る。
「これは・・・いったい・・・」
翼が呟き眺めた先にあるのは、少年が寄りかかっていたであろう一部が真っ赤な血で染められ、さらには周りにノイズの物と思われる炭が付いていて、きわめつけに何かに噛みつかれた後のような跡が付いたボロボロの木であった。