雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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41話 修学旅行開始の宣言をしろ!

「ビバ!inおきなわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「いええいいい!」

 

「・・・」

 

「あっづぅ溶けるぅ~」

 

「和雪君、溶けてるよ?」

 

照りつける太陽に鼻に付く塩の海水の香り少年達は沖縄に来ており、親友と響が一緒に叫んでいるのをよそに少年が溶けたように砂浜にへばり付いていた。

 

「はーい、皆さん沖縄のビーチに着きましたがスケジュール確認するぞ

 一日目、二日目は遊んで(観光)三日目はちょっと適当なお土産買って帰るぞいいか?」

 

「はーい」

 

佐久間先生もといさく先の一言に生徒達は返事をして更に続ける。

 

「よしじゃあしばらくは此処で遊んでいいけど良いか?男子はナンパするな?女子はナンパされるな?溺れるな?リア充は滅しろ分かったらゆけい!」

 

「ほんとにこの人教師なのか!?」

 

さく先の教師なのか疑う発言にクリスはツッコミをいれるがそれよりも少年が未だ暑さにやられており砂浜に倒れながらなにやらやっていた。

 

「見よ!砂浜に打ち上げた、哀れな人間の姿を!」

 

「みんな埋めるぞ!」

 

「あっやめ、砂が口にはいっ!・・・ヤメロー!」

 

「アイツらほっといて行くぞ・・・」

 

「え?良いの?・・・」

 

 

早速少年と親友が着替えもせず遊んでいる中クリス達、女子チームは男子陣をほっといて更衣室に向かって行く。

 

 

「・・・あっ俺たちも着替えなきゃ」

 

「その前に俺を救出して・・・」

 

女子チームが抜けて行ってから数秒後に気付いた少年達も更衣室に向かう。

 

 

「なあ、大木・・・なんで上着着てんの?泳ぐ気あるん?」

 

「・・・日焼けしたくないし海に入るときに脱ごうと思っていますはい・・・」

 

「その浮輪は?」

 

「・・・え?海といえば浮輪では?」

 

「泳げるんだからいらないっしょ」

 

「いーじゃん別に、これに浮かぶのも悪くないんだぜい」

 

浮輪を一所懸命に膨らましている少年にツッコミを入れていると親友がタオルを出して少年に渡す。

 

「ん?なんだ」

 

「おまえ、めちゃくちゃ汗でてんぞそれでふいとけ」

 

「気が利くやん、サンキュ」

 

気が付けば結構な汗が出ており、せっかくの厚意なので受け取るかと汗を拭きとる。

 

「和くーん!」

 

「二人ともお待たせ・・・」

 

「おっ二人とも来たか・・・お~」

 

着替えが終わったのか、響達が声を掛けて来て振り向くと声を上げる。

二人共、XDの水着ギアに似せてきている。

 

「二人共似合ってるね、可愛いよ」

 

「和君ありがと!やったよ未来褒めらちゃった・・・」

 

「良かったね響」

 

「そんな訳で和君、オイル塗ってくれない?」

 

「いったいどんな訳でオイル塗るんですかね?」

 

少年に褒められれば響はエヘヘと喜んでそうだと早速オイルを取り出して少年に頼もうとする。

 

「まあまあなんと言いますか和君に塗ってもらいたくてと思いまして・・・駄目?」

 

「うーん・・・仕方ないな」

 

「嘘!?」

 

「ホレ、それ貸して」

 

「あっ・・・うん」

 

実際響の考えはこうだこうゆうのにはきっと照れるけどなんだかんだで顔を赤くしながら塗ってくれるというオイルアタックを考えていたのだが、照れるどころか率先して塗ってくれると言い出してくれて響は動揺しながらもじゃあとオイルを渡す。

 

「ほら、早く横になって」

 

「え?・・・え?・・・」

 

状況が掴めないのかなすがまま敷いてくれたシートの上に寝かされていると後ろで少年が準備をする。

 

「良し、じゃあ響・・・良いか?」

 

「うん・・・お願いします・・・(あれ?どうしよう・・・和君にやってもらえるのはそれはそれで嬉しいんだけども、これ結構恥ずかしい・・・でもこれって和君もようやく異性として見てくれたのかな?だとしたら嬉しいかも・・・)」

 

そう思いながら響は少年の行動に嬉しく感じ少年の手が響の体に触れるのを待つ。

 

ピトッ

 

「ヒャ・・・」

 

「あっあまりに動かないで、手元が狂う」

 

「うん、ご・・・ごめん」

 

背中に触れる手の平の感触に少し驚くと少年に注意されて我慢をする。

 

「(和君の手・・・気持ちいぃよぉ~)・ん・・これは病みつきになるぅ~」

 

「なに言ってるんです?」

 

「あっいや何でもないよ!」

 

背中越しの感触に気持ちよさげに声を上げて呟く響。

 

「(それにしても和君の手・・・結構細いんだねまるで女の子みたい)・・・あれ?」

 

「・・・あ」

 

触ってくる手の平の感触が女の子みたいだと思った瞬間、何かに気付いて顔を上げると目の前の少年と目が会う。

今現在響の背中にはまだオイルを塗っている手の感触がある。そして少年の手は今響には触れていない。数秒の沈黙の後少年は気づかれたかなとほほ笑むと響の後ろに指を示すとそれに並んで響も後ろを見る。

 

「やぁ、響」

 

「あ、未来」

 

後ろにいたのは響の親友未来であった。そして未来の手は響の背中に触れていてオイルを塗っていたのだ。

 

「えと・・・いつの間に和君と変わってたの?」

 

「う~んと響が横になった辺りかな?」

 

「ほぼ最初!?」

 

最初から少年がやっていないという事がわかると立ち上がろうとすると未来に止められる。

 

「あの・・・未来?私は和君にやってもらいたかったなぁあんて・・・」

 

「じゃあ未来ちゃん、後はよろしくぅ」

 

「うん和雪君も気を付けてね。ほら響、和雪君は先約がいるんだからこっちで私に塗られていよう?」

 

「え?ちょ・・・未来!?そこは自分でもできるから・・・ヒャァァァ!」

 

「はぁ・・・はぁ・・・響ぃ・・・」

 

立ち去っていく少年をとどめようとするも未来に止められ響と未来の空間が生まれると未来の息も荒くなり、興奮状態で響の身体すべてにオイルを塗る事となる。

 

 




またせたな!沖縄編開始ぃ!

キャロル「ところでどうだ?オレの水着は?」

少年「あ~可愛い可愛い」(棒

キャロル「・・・」


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