雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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44話 流石に恥ずかしい

「さて、こんなんでいいかな」

 

多少の水気を切ったパーカーを着てはクリスの所に戻ってくる。

 

「さっ、行こうぜい」

 

「ん、わかった・・・」

 

少年が戻ってくるの見てからクリスは少年のパーカーを見て、気になったのか質問をする。

 

「なあ、お前ってなんでパーカーなんか着てるんだ?」

 

「ん?ああ、これね・・・ただ単純にあんまり日焼けしたくないんだよ。俺、結構直ぐ焼けちゃうから・・・」

 

「そうゆうもんなのか・・・」

 

クリスの質問に遠い目をしながら少年は答える。

 

「まあ日焼け止めを塗ればいいだけなんだけど、ぶっちゃけ塗るのめんどくさい」

 

「ふーん・・・あ・・・」

 

そう言って歩いていく少年を見て何か考えると何か思いついたように閃いてそれを口にする。

 

「なら、アタシが塗ってやろうか?」

 

「おお、それはありがたいね・・・塗ってくれるなら全然あり・・・よ?」

 

クリスからの提案に少年は特に気にすることなく答えるが、少し考えてから少年は「ん?俺今何を聞いて答えたんだ?」と今一度クリスの方を見る。

 

「ねえ、クリスさんやい」

 

「なんだ?」

 

少年、質問をする。

クリス、答える。

 

「日焼け止め、塗るの?」

 

「ああ・・・」

 

少年、質問をする。

クリス、答える。

 

「誰が?誰を?」

 

「アタシが、お前を」

 

クリス、少年に指を指す。

 

「・・・俺、今日死ぬかも」

 

「馬鹿言ってないで嫌か嫌じゃないのか答えろ!」

 

「あっいや・・・別に嫌じゃないけど・・・」

 

「けど?・・・」

 

クリスの事を見てから少年は何か思い、答えず後ろを向く。

 

「ごめん、やっぱりいいや。塗るのは」

 

「そうか・・・」

 

何か思って断ると後ろで残念そうに答えるクリスの言葉を聞いて少年は思う。

 

「(なるほど・・・これはやばい・・・完全に駄目だ)」

 

何かに気付いた少年は今の自分の顔を見られたくないと顔を隠し

 

「(俺、完全にクリスの事推しじゃなくて、恋愛対象として見てんじゃん)」

 

この感情には覚えがあった。

中学の頃、木崎美奈に向けていた感情とほとんど同じだったのだ。

席も隣同士って事もあり、時間が流れるのと同時にその好意も同じように上がっていた。

 

だが・・・

 

 

「(いくら何でも早すぎる・・・)」

 

モニター越しから見ていた感情が無くなり、今は目の前にいる女の子を完全に好きになってしまったことに少年は苦悩する。

 

「(俺って、こんなに惚れやすかったか?)」

 

等と思いながら少年は歩き出してそれを後ろでクリスが眺めていた。

 

「・・・(なんか様子がおかしくないか?アイツ)」

 




二人の行動を眺めていたキャロル

キャロル「ほほぅ・・・これは面白くなってきたじゃないか」

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