「あのやろぉ・・・どこに隠れた?」
「見つけ出して縛りあげて見せるぞ!」
「「おう!」」
夕方に差し掛かった辺りにみなホテルに戻るとクラスの男子陣が血相を抱えて誰かを探していてた。
「なにやってるのあれ?」
「なんかクリスと一緒にいた和君を男子陣が捕まえて和雪君の苦手な映画を見せようとしてるみたいだよ」
「・・・へ~」
その光景を見ていた響と未来はそんな彼等(少年の親友も混ざっている)を見て何をそんなに探しているのか疑問に思ったのか響が問いかける。
どうやら探しているのは少年だったらしく、クリスと一緒にいた少年を処しようと男子陣が結託していたらしい。
「ん?苦手な映画って?」
「日本ホラー映画特集」
「うわぁ、クリスちゃんもダメなやつだ。だから倒れてたんだね」
因みにクリスはその時に見せられたホラー映画の一部を教えられて倒れたらしく二人の近くで寝かされて介抱されている。
なお少年が苦手とする映画は日本の呪殺系・・・つまり呪怨とかがめっぽう駄目である。理由は「物理が聞かないやつって滅茶苦茶怖くて無理」だそうだ。
「ところで未来・・・」
「ん?なに?」
「クリスちゃんの隣で寝てるこの人は?」
「あっ確かこの人は・・・」
介抱しているクリスの横にもう一人いる女の子。
どうやらクリスの前に倒れたらしく何かを見て倒れたらしい。
「篠崎薫ちゃんだったね。因みに原因は好きな人の体を直視したかららしい」
「え・・・」
もう一人の倒れている女の子こと薫は密かに想いを寄せていた男の子の裸体を直視して倒れたのだが、その直視した男の子というのは先程までクリスと一緒にいた少年らしい。
「・・・私も和君探してくる」
「え?響?」
その話を聞いてスッと立ち上がる響を見て未来は首を傾げて響を見ると、響はとても良い笑顔を未来に見せてから少年を見つけるべく走り出す。
(まったく和君はしょうがないなぁ、私やクリスちゃんだけでなく他にもいたなんて・・・オイルの事もあるしこれは少しお仕置きしなきゃ・・・)
実は少年と薫の接点はあまりないのだが響はその辺りは関係ないと思っており少年をとりあえず見つけては早めに手を打とうと走る。
(既成事実って・・・良いよね)
その時響の目はとても濁っていた。
(なんで響も参加するんですかねぇ!?)
暗いどこかに隠れている少年はどこからかした気配を察知したのかブルっと震える。
夕食のBBQまで数時間。なんとかそれまでの時間までやり過ごせばみんな忘れると信じ少年は隠れる。
(お願いします神様どうか見つかりませんように・・・BBQの時間に間に合いますように・・・)