「なんで、クリスがいるんだよ!?ここ男湯だぞ!?」
「何トンチンカンな事言ってんだ!女湯だぞ!?」
「え?・・・」
「は?・・・」
二人は互いに口論するがかみ合わず「あれ?・・・」な表情になるが暫し止まると現状を再確認してクリスはタオルで自分の身体を隠し、少年は後ろを向いて視界を無理に外す。
「一応、確認するぞ・・・覗きじゃないよな?」
「まさか・・・覗きならこんな堂々と此処に来ないよ。覗きなんて度胸・・・ないです」
「・・・ほんとか?」
視線を外してクリスに問われば直ぐに答え、その場から離れようとする。
「とっとりあえず後でいくらでもお叱りは受けるから俺は出るから!ほんとごめん」
「あっちょっと待て!」
目を閉じて少年は急いで出ようとクリスの横を通り過ぎ、そのあたりでクリスに腕を引っ張られる。
「にゃぶ!?」
「悪い・・・でも今は行くな・・・」
「・・・ゴホッ・・・えっ何!?・・・」
腕を引っ張られ思い切り温泉の中に引きずりこまれ、着水しなんだ?と顔を上げるとその理由を理解する。
「お待たせー!」
「響走らないの・・・」
後に響、未来がやってきたのである。
「うっそだろ・・・」
「っ早く隠れろ!」
「隠れろったって何処に!?」
隠れろと言われて周りを見るも隠れられるような障害物もなく少年は慌てるとクリスに頭を掴まれる。
「フン!」
「えっまさ!・・・」
最後までセリフを吐くことはかなわず少年はそのまま全身、温泉の中に入りそれを隠すようにクリスも中に入る。
「あっクリスちゃんもう入ってる」
「あっああ・・・楽しみだったからな・・・つい飛び込んじまった」
「そうなんだ・・・」
「・・・」
背中越しに少年を隠してクリスは入ってくる二人を見て少年に小声で言う。
「暫く後ろにいろ・・・二人が出たら出してやる。後見たら殺す・・・」
「・・・」
少年はクリスのやろうとしている事に気付けばコクコクと頷いてちょこっと顔を出して空気を入れれば潜水を開始する。
潜った後クリスは視線を感じ、顔を上げると響がジーっとこちらを見ていた。
「なっなんだよ・・・」
「ねえクリスちゃん・・・なんで隠してるの?」
「はっはぁ!?」
「!?・・・」
響の発言に二人は驚愕し跳ね上がる。まさか気付かれた!?とクリスも慌ててると響はそんなクリスに近づいていく。
「なっなんでって・・・」
「もうだめだよ?タオルはお湯に付けるのはマナー違反なんだからタオルは外さないと!」
「え?ちょっ待てって!うわぁぁ!?」
どうやら響は少年の存在に気付いていなかったのだが、その代わりにクリスの巻いたタオルに手を掛ければそれを一気に引っぺがしクリスの裸体があらわになる。
「・・・!?」
少年は目の前に起こった事に驚き、クリスの身体を凝視してしまった。
ナニかがレベルアップしました。
キャロル「より深く共有すれば他にもできそうだな。ならやはりキス以上のことをする他あるまい」
少年「なんで舌なめずりしながら俺を見るんですか?すごい怖い・・・」