雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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52話 響の気持ち

「はふぅ~、生き返る~」

 

「結構良いところだね」

 

「・・・そうだな」

 

どこかで見たことあるような会話をしている三人。

クリス・響・未来はそれぞれ夜空の景色を堪能しながら感想を述べているのだがここにもう一人気が気でない人がいる。

 

「・・・ゴポ・・・」

 

只今温泉の中で潜水している少年である。

 

「全く、響は・・・あんまり和雪君に迷惑掛けちゃだめだよ?」

 

「えへへ...和君優しいから甘えたくなっちゃうんだ~」

 

「・・・あれで?」

 

クリスの脳裏に思い出されるのは...

 

『和く~ん!デートしよー!』

 

『嫌です!』高速チョップ

 

『あいたぁ!?』

 

 

『和君、背中流しに・・・』

 

『良いよ、響』

 

『和君だと思ったら未来っだった!?』

 

『騙されたな・・・じゃっごゆっくりー』

 

 

「・・・アイツの回避レベルが上がってるだけじゃねえの?」

 

「確かにそうだね・・・」

 

「うぅ・・・どうしたら和君振り向いてくれるのかな・・・」

 

思い出すのは響が少年にかわされる日々。

むしろ少年はじょじょにそのレベルも上がっている。

湯船に残念そうにしている響にクリスが質問する。

 

「なあ・・・なんでそこまでアイツが好きなんだ?・・・前にも言われただろ?いずれはアタシ達は元の世界に戻らなくちゃならないだろ・・・」

 

「・・・」

 

少年が息継ぎをする為、顔だけ出すとそんな会話が聞こえ、本来この会話が気になってしまい聞き入る。

 

「確かにそうなんだけど・・・私一度思ったんだ。和君、今はああだけどもし私達がいなかったらどうなってるんだろうって」

 

「アタシ達が・・・?」

 

「・・・あっ!もしかして」

 

響はクリスの問いに頷き答えると、クリスはどうゆう事かと首を傾げるが未来は理解したらしく響に問いかける。

 

「和雪君のお父さんとお母さんの事?」

 

「!・・・」

 

「うん・・・」

 

未来が答えるとクリスもハッとしたように理解し、響を見る。

響は頷き続ける。

 

「和君のお父さんとお母さんが居なくなった時私達がいたから、一人になることなく今のままでいられたと思うんだけど、もしいなくなって和君のそばに誰もいなかったらきっと違う事にになってたんだと思うんだ」

 

そう答える響は自分の手を弄りながら更に続ける。

 

「だからね・・・これは私なりの人助けだし、私が一番やりたいことなんだよ」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

笑顔で答える響に二人は黙って聞き入れるがその次に言われた言葉に驚く事になる。

 

「それに、もし帰ることになったらって言ってたけど・・・私は残るよ」

 

 

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