雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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56話 モデル イチイバル

『なん...だと!?』

 

目の前に現れたのは髪の色以外のほとんどは雪音クリスそのもので突如として現れた一糸纏わぬ姿でいる黒いクリスは一度自分の姿を確認してから少年の方に向く。

 

「...グッ...なんなんだ...お前...ッ...」

 

「......」

 

倒れ込んだ自身の身体を押さえながら少年は黒いクリスを見てはほぼ裸だということに気付いて顔をそらすが黒いクリスはそらした少年を見て近寄ると両手で少年の顔を掴んで顔を近づけようとする。

 

「なにを...?」

 

「...こ...こ...」

 

黒いクリスは少年の目をじっと見て、数秒たってからなにかを呟く。

 

『何?...』

 

黒いクリスの呟きが聞こえなかったのかキャロルと少年はもう一度聞き取ろうとする。

 

「方舟...何処?」

 

「方舟...?」

 

「...!」

 

少年が呟いた瞬間黒いクリスは何かに気付き、横を見る。

少年も同時に横を見るとそこに一人の姿が見えた。

 

「おい...ソイツから離れろ、偽物...」

 

ソコにいたのはギアを纏ったもう一人の白い雪音クリスの姿があり少年を見つけると直ぐに銃口を黒いクリスに向ける。

 

「クリス...」

 

「大丈夫か?...そこから離れられるか?」

 

白いクリスを見て名前を呼んで白いクリスが答えるが少年の身体はまだ動ける状態ではなくその場にとどまざるをえないでいる。

動けない事を見てから白いクリスは動けない事を理解してから銃口を突きつけながら口を開く。

 

「一応言っておくぞ、これはおもちゃじゃねえ...わかったらさっさと...!」

 

白いクリスが黒いクリスに脅しを掛けるように言うが言い終わる前に、黒いクリスが少年から手を離すと白いクリスの前に立つ。

 

「...こうも自分と同じ姿がしてるのを見るのは不思議に感覚だぜ」

 

二人が並ぶと見分けがつかないほど似ており白いクリスはそんな感想を呟いて、黒いクリスを見る。

黒いクリスはじっと白いクリスを見てると次に白いクリスが纏っているギアに注目する。

 

「...お前、なんか着ろよ」

 

自分と同じ姿でしかも裸でいられるのが気になってしまい嫌な顔を見せて呟くと黒いクリスは見つめた後に口を開く

 

「...モデル、イチイバル...展開」

 

「...!?」

 

黒いクリスが呟くとその足元から黒い陣のような物が広がりその中から触手のような物が伸び黒いクリスに巻き付き、白いクリスもそれを見て何か起こす前にミサイルを展開し黒いクリスに向けて撃ち出すが黒いクリスに着弾する前に触手がミサイルに絡み付き、そしてミサイルが触手に触れたところが突然腐食しだしてやがて爆発せずに黒い陣に落ちていきそのまま呑まれていく。そして触手に巻かれていた黒いクリスは黒い光を放つと触手が弾かれる。

 

「...マジか...」

 

「...嘘だろ...」

 

黒い光を放って触手が弾かれると白いクリスが纏っている赤いギアと似ている真っ黒に染められたイチイバルを纏った黒いクリスの姿があった。

 

 

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