雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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57話 不明な目的

「ギアを纏ったところで!」

 

【MEGADETHPARTY】

 

自身と同じをギアを纏った黒いクリスに小型ミサイルを照射する。

 

「…告。MEGADETHPARTY」

 

クリスのミサイルを見たのか、黒いクリスも小型ミサイルを照射し全てのミサイルを打ち落とす。

 

「コイツ…技まで…」

 

打ち落とされたミサイルを見てクリスは悪態をついてから少年の方に走り出す。

がっそれを間に挟まれるように黒いクリスが割り込んでくる。

 

「お前…アイツをどうするつもりだ」

 

「…私は…」

 

立ち止まって黒いクリスに訴えると黒いクリスは少年のほうを見てからもう一度クリスのの方に向き直す。

 

「私は…この人の願っている物…貴女はこの人の欲しい物じゃない」

 

「なに?…」

 

黒いクリスの発言に理解できずにクリスは呟き、黒いクリスは少年を片手で持ち上げる。

 

「…ウゥ、なに…を」

 

持ち上げられて少年は呻いて、黒いクリスの腕を剥がそうと手を伸ばすがそれを弾かれる。

 

「この人の欲しい物、あげるために私が生まれた…だから…」

 

「おっおい…」

 

「私の欲しいもの…ちょうだい…」

 

そう言って黒いクリスが少年を引き寄せると少年の唇が黒いクリスの唇と重なる。

そう…キスをしたのである。

 

「…!?」

 

「おまっ!?」

 

『なッ!?』

 

黒いクリスの行動に驚きクリスはその行動を止めようとするが今此処で引き金を引けば少年に当たるかもしれないと思い二人の所に走り出す。

 

「ン~!!ッ!…」

 

「…!……」

 

黒いクリスは少年と深いキスをし、少年は何度も引きはがそうとするがやがて、引きはがそうとする力が弱まっていく。

 

『おい…どうした!』

 

キャロルの問いかけにも答える事ができずただ黒いクリスに蹂躙されていく少年を見て何かに気付く。

 

『何か…流れてる?』

 

少年と感覚を共有している為か、何かが黒いクリスに流れていくのを感じ取るがそれも数秒でありすぐにその感覚もなくなり、少年の力がなくなると腕をだらんとさせ

 

パァン!

 

と何かがはじける音が響いた。

 

突然の音と同時に少年の身体が落ちていき、それを拾い上げようと【先程まであった腕】を伸ばそうとする。

 

「…?」

 

黒いクリスがなぜ拾えなかったのか自分の腕を見ると先ほどまで少年を掴んでいた腕が無くなっていて、繋がっていたから黒い血のような液体が流れていた。

無くなった腕を気にすることなくもう一度少年を拾い上げようとするとそこに少年の姿は無くあたりを見渡すと、クリスに抱えられた少年の姿を見つける。

 

「ハァ…ハァ…」

 

あの一瞬で少年を回収することに成功したクリスは息を切らして少年を抱えて黒いクリスを見た後、すぐに銃弾を砂浜に打ち付けると着弾すると煙幕のように砂がまき散らされる。

 

「…逃げられちゃった」

 

 

逃げて行く二人を見て黒いクリスは銃口を向けるが諦めて下すと呟く。

 

 

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