雪音クリスがやってきた   作:白黒犬カッキー

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66話 響の告白 クリスの思い

「全くあの二人はいったい何処に行ったんだか…」

 

「連絡もつかないみたいだしそれに…」

 

「……」

 

「雪音の機嫌がどんどん悪くなるな…」

 

「そうだね」

 

和雪と響を探している中、全く見つけることもできずに気が付けば観光から人探しに代わってしまっていた。二人が見つからず、だんだんと機嫌も悪くなってきたクリスを見た五木田と未来の二人はいよいよ危ないかもと焦りを見始める。

 

「なあ、小日向さんやい。確か立花の事ってよく知ってるよね、大木の情報をやるから立花の情報くれない?情報共有して予測してみよ」

 

「今のところはそれしかないみたいだし良いよ」

 

機嫌が悪くなっていくクリスの様子を見ながら二人は親友の情報を開示させていく。

そしてクリスはというと…

 

「(なんで今になってあの馬鹿が…それにアイツもなんで抵抗しないんだよ…まさかアイツ…)」

 

内心めちゃくちゃ焦っていた。確かに響がアイツ(和雪)の事を好いていたの知っている。それだけでも少し何か焦りのような何かが自分の中に現れ、更に痛みのようなものを感じていた。それは温泉に浸かっていた時の響の言葉…

 

『私はこの世界に残るよ』

 

あの時言っていた響の言葉。あの時の彼女の言葉には冗談だという気持ちは全く感じられず本気でこの世界に留まるつもりでいたのだろう。

クリスの中にも少なからずその考えはあった。自分もこの世界に居ても良いかなと。だがそれと同時に元の世界はどうするのかと考え込んでしまうのだ。

此処に残るという事は元いた世界を捨ててしまう事になってしまう。もし、向こうの世界と自由に行き来する事ができれば問題はなかったのだが今のところそんな保証は何処にもない。ならば此処に残って彼と…和雪と居た方が彼も一人になる事はないし、一緒にいるのも悪くないと思ってしまう。でも…

 

「アタシ…なんで馬鹿とアイツが一緒にいるってだけでこんなにも嫌なんだ?」

 

響が彼と一緒にいる事、最近はずっとべったりだったし響も彼が好きだから取っている行動だからクリスも理解はしている。だがその行為を見るても良い感情は出てこなかった。

寧ろ彼の隣にいる響を羨ましいと思っていた。最初にこの感情がでてからはただの勘違いだろうと思っていたが。

 

「…あ…」

 

雪音クリスはある事に気付く。

 

 

 

 

 

 

 

「見てみて和君!ペンギンだよ!」

 

「いや響さん?これ2回目ですが…」

 

「あれ?…」

 

あれから二人で色んな所で回っていて気が付けば二回目に突入していて和雪はほとんど響に引っ張られていた為少し息が上がっていた。

 

「まぁ良いよ…ちょっと休憩しようよ俺疲れちった」

 

「アハハ…ごめんね。ちょっと休憩しよっか。あそこ座れるみたいだからあそこにしよ?」

 

息の上がっている和雪の提案を聞き入れ、響も座れるとこを見つければそこに座って休憩をする。

 

「そうそう響、そろそろ携帯返してくれません?」

 

「…イヤ」

 

「…え?」

 

一息付いて和雪は響に携帯を返して欲しいとお願いするとなんとそれを響は断ったのだ。

 

「だって返したら五木田君達と連絡するんでしょ?」

 

「そりゃ、そうだけど」

 

「だったらダメ。返さない」

 

「いや…なん「これを聞いてもらうまではダメ!」…え?」

 

響が理由を問いかけるがその答えはわかっていたらしく直ぐに断るがそれを和雪は当然納得するわけもなくそれを聞こうとすると響は意を決したように立ち上がってそれを遮る。

 

「聞くって…響?」

 

「和君…あのね…」

 

「おっおう…」

 

「私ねずっと和君の事が好きなの!」

 

「……」

 

「最初に会って一目惚れしてからずっと好きだったの。だから和君…私は和君の為なら…此処に…この世界に残るから。だから…」

 

 

 

 

 

 

クリスは壁に寄りかかってポケットに入っていたあるものを取り出す。

それは昨日脱衣場で拾ったクリス達のギアペンダントに似た彼の青いペンダント。

 

「そっか…。アタシ…。アイツの事…」

 

 

「好きだったのか」

 

 

 

 

 

「だから和君。私と…立花響と付き合ってくれませんか?」

 

 

 

 

 




もう後には…引けねぇ!

?????

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