「いやぁ…歩いたなぁ」
「もう…クタクタです」
すでに夕方になっているか外も薄暗くなっていて二人はようやく少年が知りあいがいるとゆう母の元実家の前に辿り着きお互いにへとへとになっていた。
「ところで来たのは良いんですけどどうやって説明するんですか?突然の訪問になるから驚きません?…」
「………」
一息ついたところにセレナが少年に質問すると何かに気付いたのか少年途端に動かなくなりどうしたのだろうと覗き込むとダラダラと汗をかいて覗き込んだセレナに一言。
「…すっかり忘れてました」
「えぇ!?」
「…そういえば連絡すれば迎えに来てくれる事もできたわ…お金かかるけど」
そう言ってポケットに手を入れて携帯を探して見てある事に気付く。
「あれ、…スマホがない」
携帯が見つからなかった。思えばあの時、こっちに飛ばされてから携帯を見ていなかった気がしていた。
「えぇ…それじゃあどうするんですか?」
「まあ連絡はできないのはしょうがないからここはひとつ。そのまんま行ってみよう!」
「えぇ!?」
連絡できないものは仕方ないので少年は玄関に付いている紐を引っ張り、鈴を鳴らす。
チリーン…
鈴が鳴り数秒…反応は無くもう一度鳴らす。
チリーン…
反応は無い。
「あれ?留守?」
「みたいですね…」
「…あっ開いてる」
「お兄さん!?」
ドアノブに手を掛けると簡単に開いてその行動にセレナが少年の服を引っ張る。
「あの、大丈夫なんですか?本当に」
「ん~ちょい待ち」
心配そうに覗き込むセレナに少年は手を前に出して待っててと促し、玄関を開ける。
「誰かいますかあ!」
今度は声を出して呼び出すと奥からどたどたと足音が聞こえて来る。
「มันคือใคร?」
「สวัสดี」
「…… รูปภาพ!?」
奥から出てきたダボダボなシャツを着た女性は少年を見てしばらく沈黙した後、顔を真っ赤にして驚いて戻っていく。
「…あれ?」
「戻って行きましたねあの人……なんて言ったんです?」
「普通に挨拶だけだね……でも……」
「でも?」
「タイの知り合いにあんな女の子いたっけ?」
戻っていた女の子を見てセレナが少年に問いかけるが少年は疑問を浮かべては首を傾げる。
「でも明らか知ってる人の反応してるんだよなぁ」
「でもなんで戻っていたんだろう」
そう言っていると先程とは別にスタスタと綺麗な音を出してこちらに向かっていてもう一度見ると。
「やっやぁ……どうしたの和雪」
「え!?」
出てきたのは先ほどのようなダボダボな格好ではなく可愛らしい清楚系の綺麗な女の子が二人の前に現れてはさも先程の事はなかったかのように日本語で答えてくる。
「……」
「どうしたんだよ。黙ったままで」
「いや……あの……」
黙っているところに女の子がジト目で見ていると少年は腕を組んで女の子を見ながら。
「アンタ……だれ?」
その言葉を最後に女の子の拳が少年の顔面に炸裂する。