「そう、そして出会ったのがこのボク、ピナ・リーンってワケさ」
「いや、どう見ても変わりすぎだろ」
「そりゃボクだって変わる事はあるさ。どうよ、カワイイだろ?」
「…さっきのダボダボな服」
「ん…何か言ったかな?もう一発入れる?」
「もう一発入れる?って……。」
「驚いたな、かわいらしい女の子の要素0じゃん」
彼女の話に首を傾げて疑問の言葉を向けると拳を固めて笑顔で言うものだったから和雪はそっぽを向いて呟く。
そんな二人の慣れた会話を聞いていたセレナは羨まそうな目で見ていた。
「…いいなぁ。私もマリア姉さんに会いたい」
「…」
ずっと一人でいたから寂しいんだろうなと感じ取り和雪は無言でセレナの頭を撫でる。
「お兄さん?」
「…大丈夫、そのうち会えるよ」
「…あれ?突然シリアスになってない?」
撫でている和雪を見て彼女はんん?と首を傾げてアッと気付いて話題を変えようとする。
「そういえば和雪、あんたもしかしてだけど…この国に飛ばされたでしょ」
「あっうん突然来ちゃって焦ったんだよ…」
「でしょうね~」
「…え?なんで知ってるの!?」
さりげなく話した後、数分考えるとどうして驚いて見る和雪に彼女は腕を組んで首を傾げる。
「なんでってあんたつい最近に感情が高ぶるような事なかった?」
「感情が…高ぶる?…」
「そんな事があったんですか?」
セレナに言われて和雪はある事を思い出す。
『私ね、和君の事が好きなの!』
『アタシも、お前の事が好きだ』
「…あ」
そう、響とクリスの二人の告白。
確かに彼は二人からの告白を受け幸福に感情が高ぶっていた。
「確かに…あったけどなんで?」
「簡単だよあんたが『4回』願いを叶えた後、『あの方』があんたを呼んだの」
「…4回?」
理由がわからず問いかけると4本指を立てて教えてくれ、それについて和雪はもう一度考える。
一つ目はクリスが欲しいと願い、クリスがやってきた事。
二つ目はクリスを寂しくならないようにと響がやってきた事。
三つ目は誰でもいいから助けてくれと他のみんなもやってきた事。
「…3回」
「ん?」
「3回しか叶ってない…けど」
「…え?」
そう言ってピナが問かけようとすると突如外から何かが家の壁にぶつかり、壁が破壊され、近くにいた3人がそこを注視する。
「…なん!?」
破壊されたところを見て何が起きたのか確認しようと和雪は二人の前に出る。
すると外から人影の様なものが見えるとその影はまっすぐ和雪の傍に駆け寄り…
「お兄さん!?」
「和雪!」
「!?…お…まえ…」
その人影の正体に気付いたときには相手の拳が彼の腹部を…貫いていた。
「…ひび…き…?」
「…」
ぽたぽたと流れる血液に彼の言葉に反応したのか、彼女…立花響はその拳彼からゆっくり引き抜き、彼の身体は倒れるように床に打ち付けられた。