東方無反録   作:覇王風神刃

8 / 23
六話

俺は今、冥界に来た

 

ん?

突然何を言ってるんだって?

 

いや、俺にも分からん

昨日までは山にいたんだよ

それでいつも道理、寝たんだ

 

けど、起きたら、

何故か冥界にいたんだ

 

ほんとにびっくりしたよ……

 

でね?

只今、半霊の剣士に斬りかかられてるんだよね……

 

「せいっ」

 

「せやあ!!」

 

相手、滅茶苦茶強いんだよね

何回も斬りあってるのに、

こっちばっかり傷を負うんだから……

 

「ガッ……!!」

 

「ハアッ!!」

 

こんな長時間斬りあった事ないわ

だって、

 

 

五時間だぜ?

 

 

いい加減疲れました~!!

あえて、今まで能力を使ってなかったけど、

そろそろ使っていいかな?

 

「疲れたしそろそろ終わりにするか?【再生速度が遅いという事実を反転】」

 

「ぬうう……」

 

それから、一分で全回復

飽きてきたし、

剣技と拳技を使おうかな

 

「めんどいわ!! 拳技【破拳】」

 

「!!ガッ……」

 

刀を回避して、懐に潜り込み拳技を放った

直撃して、半霊剣士は吹っ飛んだ

 

「いい加減休ませてくれ……」

 

今のを喰らっても、

普通に動いていた

 

「すげえなおい。あれは内部から破壊する特殊な拳技だったのに。それを耐えると……」

 

「うぐっ……」

 

「面白い……氷武【ラグナロク・アイズ】それから、魔炎【神々を追放せし魔の焔】」

 

「ッ……!!」

 

彼は、咄嗟にその場から飛びのいた

 

「む……避けたか」

 

彼はさっきまでいたところを見てみると、

焼けてなくなっていた

そう、本当に焼けて消えていたのだ

 

「貴様!!」

 

「流石に無理かな?てことで 剣技【朧飛燕】」

 

「なっ!?」

 

この、朧飛燕という剣技は、

偽物を見せる……それだけだ

 

「ぬううう……【未来永劫斬】」

 

「グあっ!?」

 

彼は、姿を少しも捉えられなかったのだ

気付いたときには、腹を斬られていた

 

「があっ……クッ【傷を負っている事実を反転】!!」

 

「ハアッ!!」

 

何回も何回も斬りあってると……

 

突然、お互いとも動けなくなった

 

「はいお終い~」

 

「「!!」」

 

レイの後ろから声がしたのだ

 

「ゆ、紫様!?こ奴は侵入……」

 

「私が連れてきたの。いつ終わるかな?と思ってたらまさか五時間以上かかると思ってなかったわ……」

 

「お前は誰だ?それに、俺を連れて来たって……」

 

「私の名前は八雲 紫。妖怪の賢者とも呼ばれてますわ」

 

「ふむ、じゃあなんで俺をここに?」

 

「それは……」

 

「どうせ、あの桜をどうにかしろってことだろう?」

 

「!!なんで?」

 

「だって滅茶苦茶妖力持ってるじゃん。明らかにあれしかないだろ俺が呼ばれた理由なんて」

 

「そ、そう。因みに、あなたなら止められる?」

 

「ああ。いけるが……」

 

「本当!?」

 

「ほんとだって……」

能力を使えばちょちょいのチョイだ

 

「なら!!」

 

「うーん……まあ、いいか。やるよ」

 

さてと、沈めるか

 

「まずは【妖力を持っているという事実を反転】」

 

そういうだけであら不思議、

妖力があの桜から消えちゃった!!

 

「!!何をしたの!?」

 

「(。´・ω・)ん?きずいたのかお前は……」

 

「そりゃあわかりますよ」

 

「まあ、どうでもいいが……【生きている事実を反転】」

 

桜が一瞬で枯れてしまった

 

「これでお終い!!帰らせてもらう!! 移動【テレポーテーション】」

 

「ちょっと、まっ……」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。