夜のソラ [完結]   作:ちびっこ

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最終話

次の日、オレ達は散々話し合って飛んだ。……墓ぐらい作ってあげなよ。まぁそんな心の余裕がないんだろうけど。わたしだってオレを作らなきゃ、危ういってレベルじゃないだろうし。

 

「やあ、ソラ君」

「驚いてなさそうだね、バミューダ」

「ずっと現れる気がしていたんだ。君は僕たちのことをよく知ってそうだからね」

「わたしがオレの好きにしていいって言わなきゃ来なかったよ」

 

オレはわたしに頼む気はなかったのにね。まさか好きにすればいいよって言われるとは思わなかった。それにあれを言われたらね、オレも折れるしかなかったよ。

 

「場所の提供してくれる?」

「もちろんさ」

 

バミューダの後についていくと、オレが知っている場所にたどり着いた。けど、戦う気はないみたいで椅子と机があった。まぁバミューダは机に立ってるけどね。オレは座らせてもらう。

 

「単刀直入にいうよ、オレはお前らの復讐に協力してもいいと思ってる」

「……本当かい?」

「ウソではないよ。でもお前らが思ってるような結末じゃないけど」

 

そう言って、オレは記憶にあるおしゃぶりの外し方を説明する。

 

「オレはいつか死んじゃうから、おしゃぶりの命運と7³の主導権をお前らが管理することになる。これでお前らの目的は達成する。チェッカーフェイスに復讐したいだけであって、殺して復讐したいわけじゃないんだろ?」

 

……返事はなしか。復讐心ってそう簡単に抑え切れるものじゃないしね。それは抑えてるオレが一番わかる。

 

「それとお前らに選択肢はないから。この提案をのんでもらうよ」

「……なぜだい?」

「お前が一番わかってんじゃない?オレは復讐者のことをよく知ってる、もちろん弱点も。さらに呪解したお前でもオレは勝つよ。対抗手段として人質をとるっていうなら、オレにも考えがある。さすがにオレはそこまで温厚ではない」

 

ここで手を打てとオレはバミューダを見る。

 

「……僕は今までもう一人の君がクレイジーと思っていたけど、君の方がよっぽどクレイジーだ。まさか僕と同じことをしようとするなんてね」

「お前がやらないならオレがするしかないだろ。空のおしゃぶりさえあれば、出来るのはわかってんだし。そりゃわたしを巻き込むのは悪いけど、オレの好きにしろって言った時点で納得済みだったよ。どんな姿になるかもわかんないのにね」

 

こういう考えがあったからオレはわたしに何も言うつもりなかったんだけどなぁ。まぁバミューダが諦めたみたいだから良かったけど。

 

「あ、そうだ。どうせ乱入するんだろ?参加してないと勝手に終わっちゃ困るし」

「もちろんそのつもりさ。君の提案でも、最後の2組に残らないとね」

「オレが説明して譲ってもらえるのが一番いいんだけどなぁ」

「あの男のことだ、それだと僕達の参加を認めないね」

 

だよなぁ。みんなと敵対するから許可した感じがするんだよ。

 

「そういや、オレにも時計くれるの?」

「フハハハ、ソラ君がボスウォッチがつければいい。そしてこの茶番を終わらせなよ。方法は任せるさ」

 

オレの提案をのむんだから、オレが一人でやれってことね。まぁいいけど。

 

●●●●●●●●●●●

 

バミューダと一緒に乱入するから、オレは合図が来るまでここで待機しろって。つーか、その映像とかどうやって見てるの?って疑問に思ったら教えてくれた。掟に違反したマフィアの技術の応用だって。……そういやお前らが回収してたね。

 

「始まりそうなら呼んで、オレちょっと墓作ってくる」

「物好きだね」

 

そう言いながらも、バミューダが気持ちに一区切りついたから止めないんだろうね。そしてオレがせっせと掘っていたら、途中からイェーガーが手伝ってくれて、それがきっかけになったのか徐々に他の復讐者も集まって、みんなで供養した。

 

「バミューダのことよろしくね。7³の管理は責任重大だし、また悲劇が生まれないように守ってあげて」

「ああ。任せておけ」

 

オレがありがとうと笑えば、恐る恐るだったけどイェーガーがオレの頭を撫でてくれた。照れ臭くてちょっと恥ずかしかったよ。オレの小さい頃から知られてるから特にね。

 

「お前ぐらいだ。オレ達を人として扱うのは」

「うーん、まだ出会ってないだけじゃない?他にもいるよ、絶対」

 

特にオレとか。出会い方があれだったし、包帯の中を見てビビるかもしれないけど、普通に話とか出来ると思うよ。

 

なんて話をしていたら、始まったみたい。いそいそと覗きに行く。

 

「ギリギリに行くの?」

「余計な横槍は防ぎたいからね」

 

やっぱバミューダって慎重派だよね。いったいどれぐらい年数をかけたんだろう。まぁその計画をオレという存在で、初っ端から断念するハメになったんだけど。……そう思うと、オレは本当にジョーカーだよね。一瞬で状況がひっくり返る。まぁ今回は良い方向に転がりそうだからいいけど。

 

狙い目はやっぱエンマ達だった。他のチームと戦闘をしてないからね。特にオレのところは3チーム居て大変そうだった。……クソ親父まだ動けてるよ。コロネロがぶっ放すのはいいけど、そのあとオレとの攻防どうするつもりなんだろ。いやでも、怒ってるオレの動きは読みやすいだろうし何とか出来るかな。デーモン時みたいにキレてたら話は別なんだけどなぁ。

 

そう思ってる間に、コロネロのマキシマムライフルが放たれた。うーん、いつ見ても凄い技だよ。残ったのはオレのチームと白蘭、骸、フランだけだったよ。フランは幻術で最初から認識をズラしていたから残ったメンバーに入るのはわかるんだけど、正直もうちょい残ると思ったんだけどなぁ。クソ親父が負傷中だからもっと気合いが入ったのかも。コロネロはラルが大好きだし。

 

ちなみに視界の端でヒバリさんとヴァリアーが出会ってるけど、オレは反応しないよ。面白そうだからって、バミューダもオレをイジらないで。実況中継はいりません。……ほんといい性格してるよ。

 

父さんと同盟を破棄して、というか怒りMAXだったオレは即座に破棄してコロネロに狙われた。結局ユニに頼まれたのかオレを白蘭が庇ったよ。……ユニはどこまで見えてるんだろうね。バミューダとちょっと気になるよねと確認し合う。ユニがみんなを説得して、優勝を譲ってくれるならそれでいいんだけど。だってね、乱入するオレからは頼みにくいし。まぁやるけどさ。

 

あー……オレ知らないっと。コロネロ相手だからブレーキかかってただけっぽい。正体を知られてオレ達に気を遣う必要なくなったし、白蘭がやられたことでキレたね。これは氷像たつね、間違いない。白蘭は喜ぶだろうし、別に悪いことじゃないよね。……うん、他のみんながサッと目を逸らしたのは気のせいだよ。

 

オレもちょっと視界から外して、ヒバリさんとXANXUSの戦いを見る。昨日の夜の時点でオレが時計を持ってないということをリボーンが知ってるから、ヒバリさんの味方にディーノさんをつけたらしい。オレを鍛えるのにちょうどいいライバルだしね。ディーノさんがいるし大丈夫だと思うけど、ちょっと気になるなぁ。まぁ時間だからオレとバミューダは移動するけど。

 

「誰!?」

「悪いけど、その時計もらうね」

「ソラさん!?」

 

動揺してる間にオレはシモンファミリーを気絶させる。やっぱ夜の炎って便利。

 

「な、なんなんだ……。お、お前たしか、ソラだろ!炎真が代理を断ったからって……」

「違うよ。ちょっとアルコバレーノウォッチがいることになってさ。快く譲ってくれると嬉しいんだけど?」

「んなわけあるか!ぐはっ」

「……バミューダ、やりすぎ」

「彼がもろいだけさ」

 

はぁとオレはため息を吐いて、エンマの腕からボスウォッチをとって腕につける。そしてバミューダがアルコバレーノウォッチをつけたのを確認して、他のバトラーウォッチを壊した。

 

「ふむ、問題なさそうだね」

「じゃ帰ろうよ。ちょうどいい感じの目撃者もいるし」

 

そこに隠れてるのはわかってるよとオレ達は視線を向ける。何か言ってくるかなと思ったけど、ちょっと脅しすぎちゃったのかな。でも殺気は出してないんだけどなぁ。

 

「バミューダの炎が禍々しすぎるからかな」

「僕じゃなく、ソラ君の炎が変なのだよ。少し調和してるんじゃないのか?」

 

その言葉にオレもわたしも衝撃をうけた。もう完全に出せなくなったと思ってたけど、禍々しさをおさえてたのかもしれない。そういえば、わたしが暴走仕掛けた時はオレがいつもと炎が違うって言ってたっけ?……ちょっと嬉しい。わたしも喜んでいた。

 

バミューダの炎で帰ったオレは、ヒバリさんとXANXUSがどうなったのかなと確認する。やっぱヒバリさんは無事で、自分でボスウォッチを壊してた。XANXUSはみんなに止められてるっぽい。

 

「なんか嫌な予感がする」

「本当かい?」

 

うーん、なんだろね?と命の危機とかじゃないっぽいんだけどなーと思ってたら原因はすぐに判明し、オレは飛んだ。わたしもオレの中で叫んでるよ!!

 

「オレも、わたしも、キスしたことはないから!!」

 

ぜーはーしながら、なんでオレはこんな宣言しなくちゃいけないの!?オレもわたしみたいに感情のまま叫びたかったよ!

 

オレのくっそ恥ずかしい宣言でXANXUSはのせられたと気付いたのか、舌打ちと共に冷静になってくれたみたいで良かったけど。……というか、お前本当に未来の記憶に振り回されてんだなって思ったよ。あと、振り解いて何事もないようにドカッと椅子に座ったけど、ブチギレしかけてたのを誤魔化すのは不可能だと思うよ。オレもなんか他のヴァリアーと一緒に見守り体制したくなったもん。……わたしはすっげー嬉し恥ずかしいみたいだから良かったね。おかげでオレもわたしも動揺して顔は超真っ赤。

 

「……うらむよ、ディーノさん」

「オ、オレなのか!?」

「絶対ヒバリさんに余計なこと教えたでしょ!怒らせるのが手っ取り早いとか!この人、強い人と戦えるなら割となんでもするからね!?」

「……すまん」

 

オレはツーンとしてるヒバリさんをキッと睨む。オレ、結構怒ってんのわかってる?ねぇ?

 

「僕はウソをついてない。君の唇は柔らかかった」

「だから言い方!!指先で触っただけでしょうが!!それも一瞬!!」

 

はぁぁぁと深くため息を吐き、次に顔を上げた時にはニッコリ笑った。謝ったらまだ許してあげたのにね。

 

「オレ、ガキの頃とかにヒバリさんの前に現れた時と今の状況似てると思いません?」

 

バッと慌ててトンファーを構えたね。そうだよね、こんなところでオレに気絶させられたら屈辱だろうね。でもね、オレもう許してあげない。ヒバリさんがボスウォッチを壊してくれてて本当によかったよ。

 

「オレに勝とうなんて10年はやいから。怪我人は大人しく寝てろつーの」

 

ドスっという音と共にヒバリさんは倒れた。オレが腕だけを飛ばして鳩尾にくらわせたから、周りがぎょっとしてたよ。そんなことも出来たのかって。ふんっと鼻をならしたオレは、ディーノさんに回収して面倒見ろと視線を送る。ペコペコとディーノさんは謝ってたよ。リボーンに女性の扱いを叩き込まれてるはずだし、ヒバリさんの家庭教師として失格だと思ったんだろうね。まぁまさかヒバリさんがそんな発言するとは、この人も想定外だったと思うけど。

 

「あー、XANXUS。わたしがごめんって謝ってる。その、触られた時はオレじゃなかったんだよ。いやまぁ原因はオレにあったんだけど。だからえっと……って、それはもういいや。お前の反応が嬉しかったみたいで、恥ずかしがって出てこないってだけ知っておいて。じゃぁね」

 

オレはバミューダの居るところへ飛んだ。オレが勝手な行動をしたけど、まだ機嫌が悪いとわかってるみたいで何も言ってこなかったよ。流石長生きしてるだけあるね。まぁオレが強敵として充分価値があると思われるようなことしたってのもあるんだろうけど。にしても……ふんっだ、ヒバリさんのばーか。

 

通信が入る部屋でオレは新しく入れてもらった静かにお茶を飲んでいた。おかげでかなり落ち着いたよ。今チェッカーフェイスとやりとりしてるけど、バミューダを特別に認めてもらえるかっていう話で、オレの出番はないしね。そして今認めてもらえた時点でオレの大勝利が確定した。

 

「はぁ!?ちょ、なんでソラが一緒にいるの!?」

「お呼びだよ、ソラ君」

「え、オレも話すの?ちょっとバミューダを優勝させる必要ができたんだ。だからさ、譲って?」

 

……チェッカーフェイス酷いよね。なんでこのタイミングで通信を切るんだよ。強い人物を知りたいから、あっさり譲られたら困るんだろうけど。にしても、見事な氷像だね。すっげー笑える。

 

とりあえずオレ達は時計を外して、またさっきの部屋へと移動。ユニがどこまで見えてるかの確認をしたいし。

 

 

「フフッ」

「……ユニ、それはどうなの」

 

盗み聞きしたオレは撃沈した。まずユニはこうなる可能性は知っていたらしい。でもバミューダからはチェッカーフェイスのイメージが出ると心がえぐられるように痛む。だからオレを予知しようと試したんだって。けど、元々わたしとオレの心が混ざり合ってすごく読みにくいみたい。特にわたしの心はバミューダと似ているから踏み込みにくくて、唯一読めるのはオレの恋関係だって。……そりゃないって。まぁだから申し訳そうに謝っていたんだね。

 

あとユニはギリギリまでこの未来になるかわからなかったらしい。というのも、バミューダの隣にいるのがオレじゃなくて復讐者が来るという未来も見えたんだって。まぁオレも今日わたしに言われるまで動く気なかったからね。わたしの未来に踏み込みにくいから読めなかったのかな。

 

「まぁだいたいわかったし、今日中にオレはタルボじいさんのところへ行ってくるよ」

 

今のバミューダなら場外乱闘なんてしないだろうしね。みんなの説得はこの後になるね。作るのに時間がかかるから。

 

という訳で、オレはタルボじいさんが居るだろう屋敷に飛んだ。超直感も肯定してたのもあって、やっぱり居たよ。

 

「待っておったわい」

「……初めましてですよね?」

「お前さんと会うのはそうじゃの。じゃが、ある日胸騒ぎがしての、9代目にボンゴレリングを見せてもらったんじゃ。その時から小娘に会うのを楽しみにしてたのじゃ」

 

そういや、タルボじいさんってリングからいろいろ読み取れるんだったっけ。未来でプリーモもわかってみたいだし、そういうものなのかな。

 

「えーっと、その、遅くなってすみません」

「気にせんでよい。わしが勝手に楽しみにしてただけじゃからの。それよりわしに作って欲しいものがあるんじゃろ。さぁ遠慮せず話してみろ」

 

タルボじいさんがいいならとオレは早速お願いした。元々オレのヒントだけで考えたのはタルボじいさんだったから、すぐにオレが作って欲しいものを理解してくれて、作ってくれることになった。

 

「ありがとうございます」

「かまわん。昔からアルコバレーノは不憫でな、理論ができておるのじゃ、あとはわしに任せておけ」

「助かります。費用は沢田家光に請求してください。CEDEFに送りつければ問題ありません。あ、ちゃんと個人に請求してくださいね!」

「……まぁよかろう」

 

はい!とオレは笑顔でうなずいた。イタリアで死ぬ気で働け。日本に帰ってくんな。

 

●●●●●●●●●●

 

 

バミューダのところへ戻って、いそいそと時計をつける。危ない危ない、12時になるところだった。というか、氷像は作ったのに時計は壊さなかったんだね。別件だからやめたのかな、オレだしねぇ。

 

「んー眠い」

「帰ればいいじゃないか」

「オレよりチェッカーフェイスの性格知ってそうなのに、気付かないんだ」

 

まさか……とバミューダが呟いた途端、合図がなる。やっぱり強さを知りたいから説得させる時間なんて与えたくないんだよ。オレは時計をつけてなかったけど、他のみんなはつけてるしね。まだオレが話し合えてないことに気付いている。

 

「まっ、行ってくるよ。次に来る時にはその怒りは抑えといてね」

 

オレも当てられて感化されそうだよ。夜の炎は便利だけど、厄介だよねぇ。

 

誰のところに行こうかなと悩んで、オレは骸のところにした。やっぱ誰からってなると骸になっちゃうんだよね。あの切れ方は変だったしコイツもちょっと読んでたのかな、公園に一人でいたよ。それに武器もかまえてないし。

 

「ごめん、待たせた?」

「かまいませんよ」

 

あぁ、やっぱりオレを待ってたんだ。なんて会話してたら、オレのチームも到着。骸のチームも来ちゃったよ。うーん、これはうるさい。わかってたけど、選択ミスしたかな。

 

「ソラ、どういうこと!?ヒバリさんからバトラーウォッチもらったって言ってたのに!」

「初日で返したよ、必要だったのはわたしだったし。これをつけてるのはオレが必要だったの」

 

混乱中のオレを放置して、オレは骸と向き合う。

 

「なぁ、骸。悪いけど、譲ってくれない?」

「わかりました」

 

さすが骸だよ。説明もしてないのにバキッと壊してくれたよ。周りは絶叫してたけど。犬と千種……あとリボーンはしてなかったけどね。助かると言って、次は……と、オレへと視線を向ける。

 

「ゔ……説明してくれないの……?」

「うーん、したいけど場所がなぁ。今ちょっとバミューダが怒ってんだよねぇ。聞かれても大丈夫なのかな?」

 

あの人も悪い人じゃないんだけど、ユニが説得しなきゃ最初断ったんだよね。そのユニが未来がみえてない状態だからなぁ。多分みんなが協力体制にならないと無理なんだよね。

 

「うん、いいや。君はそのままで。そのかわり、君が頼んでちょっとコロネロの方に協力してもらってきて。オレはXANXUSに頼んでくるから」

「ええっ!?って無理だよ。オレ、コロネロとの同盟切っちゃったから」

「そこは頑張ってよ。オレ、あっちに行きたくない。まして頼み込むのは嫌」

 

オレも嫌なんだけどという顔してるよ。オレの方がもっと嫌ってわかってるから文句は言って来ないね。

 

「あーもう、とにかくこのままじゃ誰の呪いもとけないから。オレ、それを防ぐために動いてんの。そしてみんなの協力がいる。わかった?」

「わ、わかった」

 

オレ、頭悪すぎない?骸なんて呆れてため息ついてるよ。

 

「生きるの、諦めなくていいよ。それとオレじゃなくてわたしに感謝してね。わたしがオレに付き合って覚悟してくれなきゃ、バミューダを説得させることなんて出来なかったから」

「……今度からは、勝手に命かけんじゃねーぞ」

 

バレちゃったよとリボーンの言葉にオレは笑う。なんて油断していたら、オレにガクガク揺さぶられるハメに。ちゃんと意味わかってないのに、命って言葉だけで反応したよ、絶対。

 

「ソラ、僕の力が必要なのでしょう。また声をかけなさい」

「ちょ、骸。今、助けて」

 

あいつ、帰りやがった……!まぁ多分ちょっと怒ってるんだろうね、骸も。

 

結局、リボーンも止めてくれることなく、獄寺君と山本が慌てて助けようとしてくれた。けど、眠かったのもあって、気持ち悪くなったオレは意識を飛ばした。もうちょっと早く助けて欲しかったよ……。

 

●●●●●●●●●●

 

 

「おい」

「ん、なに……?XANXUS」

 

わたしが起きると、目の前にショックを受けた顔をしたオレが居た。……もしかして起こそうと何度か声かけてた?

 

「………あーごめん。オレもちょっと昨日重労働して疲れてたみたい」

 

また丸投げされたよ……。いやまぁXANXUSの声に反応して起きちゃったから、オレの反応がめんどくさいのはわかるけどさ。

 

とりあえず、機嫌が直るようにオレの頭を撫でつつ、周りを見渡す。うわー、オレ達がぐっすりしてる間に、オレ頑張ってたんだね。みんな集まってるよ。ただアルコバレーノもいるから、敗退したのも含めた各チームのボスだけみたい。人数が多すぎるとわたしが落ち着かないしね。気を遣ってくれたみたい。

 

あ、ヒバリさんも群れるのダメだから屋根にいるよ。顔を合わせたら怒りが振り返しそうだったからちょうど良かったよ。そしてクソ親父は廊下にいるっぽい。部屋に入れてもらえないのが笑える。

 

ここまで手をまわしてオレがオレのベッドを占領していたから、多分寝てない。ほんと頑張ったね、オレ。

 

「そういえば、重労働って?」

 

あ、本当に機嫌戻ったのね。オレって単純。なんて思いながらみんなの腕を見ていると時計をつけてなかった。その視線がわかったのか、リボーンがつけてると話せねーんだろって言ったよ。そして念のため骸がヴェルデの装置で電波やらテレパシーを遮断する遮断する空間を作ってるって。あとはオレのだけだって。うん、話が早いね。オレにメモ紙をもらって、オレがつけてるボスウォッチに『説得中』とはりつけ、バミューダのところへと飛ばす。これで察するでしょ。

 

「昨日は墓を作っててね。放置されてたから埋葬してた。まぁそれより話をしようよ」

「う、うん」

 

アルコバレーノは今まで世代交代があったことを話す。ちょっと闇の部分はボカしつつ、今回の争奪戦は新たなアルコバレーノを見極める戦いだと教えた。

 

「え、じゃぁ今のアルコバレーノはどうなっちゃうの……?」

「……ちゃんと考えてる。昨日、バミューダが参加できた時点で大丈夫。オレ達が一番恐れたのは、関われないようにされて終わっちゃうことだったから」

「それで強奪という手を使ったんだな。おめーらしくねぇから驚いたぞ」

「強敵として現れないと参加の権限がもらえない可能性があってさ。でも……ごめん」

 

炎真はすんなり許してくれたけど、スカルは結構痛かったみたいでぐちぐち文句言ったけど、リボーンにボコられて終わった。……いろいろリボーンありがとうね。多分全部気付いてるけど、合わせてくれて。

 

「えーと、おしゃぶりを外すシステムに夜の炎が絶対に必要でね。バミューダがそれを引き受けてくれたんだ」

 

そういって、オレは簡単にワープホールの実演をする。特にオレは見たほうがわかりやすいだろうしね。

 

「今はメスをつかってるけど、ここに7属性の炎を通過させるんだ。すると、こうやってどんどん速くなって、7属性のエネルギーを増幅もできて補給しなくて済むんだよ。だから一昨日はこの技を使えば、避けれなかっただろうね」

 

オレの顔が引きつってたよ。避けれず死んでたのはクソ親父だからね。嫌いだし腹立ってるしキレたけど死んでほしいとまでは思ってないだろうし。

 

ちなみにクソ親父に使った技はわたしが回収するたびにどこへ飛ばすか調整してた。これだとクセが出て読めやすいし、ワープホールを直線上に配置してそこを通らせてからクソ親父に撃てば避けれなかったよ。まぁそれはわたしもわかってるだろうけど、あの景色を見せたかったんだろうね。

 

「成功させるには最初に大きな火種がいるから、みんなが手伝ってくれたらちゃんと呪いは解けるよ。ここまで話したら、未来が見えたんじゃない?」

「……はいっ」

「ごめん、読みにくかったんだよね。泣かせずに済んだのに……」

「これは嬉し泣きですよ、ソラさん」

 

やっぱユニは笑顔が似合うよね。オレ、満足した気がするもん。……全く何も思わないわけじゃなかったみたいだね。人の死に疎いのは間違いないだろうけど。

 

「アルコバレーノの呪いを解くことには協力しましょう。それで……あなたは一体どんなバカなことをしようとしたのですか」

 

うわ、こいつまだ根に持ってたよ。今、ほんわかしてたじゃん。そこで終わりでいいじゃん。……なんて思ってたら、いろんなとこから視線が来る。絶対届かないはずなのに、屋根からも感じる。あと、目の前のオレも怖いです。

 

「せっかく付き合ってやったのに、無意味だったな」

「……お前、こうなること読んでただろ」

 

オレ、さっきリボーンに感謝したのに。お前見逃してくれたわけじゃなかったのかよ!?

 

「ソ・ラ。話して」

「……はい」

 

結局オレは何から何まで話したよ。だってオレが超怖かったんだよ。バミューダがなにを考えていたとか、アルコバレーノがどうなっちゃてたかとか、最悪オレが永久に7³を管理したらいいと考えたこととか。特に最後の内容を話した時は怖かった、まじで。いやまぁリスクも話したのはオレだけど。言わない方が怖いってわかっちゃったんだよね……。

 

「ここまで話したんだ。いい加減、おめーがなんでここまで知ってんのかも話せ」

「……薄々察してんだろ、もういいじゃん」

「ソ・ラ。話して」

 

オレ、怖すぎ。絶対こんな怖くなかったよ、オレ。

 

「はぁ。オレがここまでいろいろ知ってるのは君の未来をみたから」

「オ、オレの未来!?」

「僕みたいにリングに適応しちゃったんだ♪……ああ、やっぱりあの僕のことを理解できたのは君だけだった」

 

うわ、ちょっと白蘭が怪しい笑みを浮かべたら、即座にオレが枕を投げつけた。やられた本人は酷いなぁと笑ってるからいいけど。ユニにも怒られてるし。

 

「……まぁ人体実験の影響なんじゃない?縦の時間軸っていっても、なんか歪んでるし、双子の君の未来へ飛んじゃったのはどう考えてもおかしいし。まぁそれはリングに適応しなきゃわたしが死んじゃって、未来がなかったからだと納得出来なくもないけどさ」

 

ハッとオレがこっちを見たから、よしよしと頭を撫でる。今生きてるんだからいいの、と伝わったみたいで何も言ってこなかったよ。

 

「で、わたしはのまれる直前に、未来の君を参考にして人格を作った。それがオレ」

「んなーっ!?」

 

……こんなに接してて気付いてないのオレぐらいだよ。骸とリボーンは当然として、多分XANXUSとヒバリさんも気付いていた。

 

「全然違うよ!それにソラは女の子だし……」

「わたしは、だろ?」

「え?でもオレって言ってる時でもソラはちゃんと女の子だよ」

 

……前言撤回、よく見てるよ。オレの前じゃ騒動起こしてなかったのに。

 

「まぁわたしが作ったからそうなんだけどさ……。説明するから怒んなよ、前の事件の時にマインドコントロールから逃れるためにわたしが奥底に篭っちゃっただろ?……言ってなかったっけ。まぁ炎出せなくなったっていうのはそういうこと。あの時に骸に解いてもらって今は問題ないから」

 

伝え忘れもあったみたいでオレがイラっとしたよ。まぁそれはいいよ。オレが気になるのはXANXUSが舌打ちしたこと。オレお前の機嫌の直し方はよくわかんないから、やめてほしいんだけど。

 

「そん時、オレだけでさ。触られて気持ち悪いなと思ったことがあったんだけど……君がブチ切れてもうぶっ飛ばしただろ、それと幻覚だったから。実際には触られてないし足首だから。つーか、ちゃんとオレも殴ったし、幻覚で本体は居なかったから意味なかったけど」

 

……ヒバリさんもイラッとするのはやめてください。殺気もれてるし。それとオレは機嫌直しにいきませんからね。

 

「話を戻すけど、骸に言われるまでピンと来なかったんだよ。オレの身体が狙われてることなんて。すっげー気持ち悪かったと思ったのに、そういうのは意識外にあるんだよ」

 

だからオレが鈍いのもちゃんと理由があるの。

 

「性別が違うからオレと君は違うって言われると、オレ自身は首を傾げたくなるんだ」

「えっと、ごめん」

「や、いいんだけどね。実際、オレは女だし。意識したり警戒するのは男の方だし、怒るポイントとか女だなってオレも思うもん。ただそういった事件が起きた時とか、ワンテンポ遅れることは多いし……最悪、指摘されても繋がらない可能性があるんだよ。男の君を参考に人格を作ったから」

 

別に君のせいじゃないからねと頭を撫でる。というか、前は本当に特殊過ぎた。わたしは鈍くないからうまく回ってるんだよ、オレ達は。わたしと仲良く頷きあってると、何か思い立ったのかオレに肩を掴まれた。

 

「大丈夫!オレが男からソラを守るから!」

「……それ、ちょっと意味が違うでしょ、絶対」

「そんなことないって!!オレに任せて!!」

 

頭痛くなってきた。白蘭、お前笑いすぎ。キレたところをみたエンマは顔が引きつってるのに。骸は呆れてるよ。……XANXUSが何考えてるかオレにはわかんないね。ヒバリさんは喜んで相手してくれるよ、見なくてもわかる。クソ親父は知らね、見たくもないし。

 

「あー、うん。とにかく性別問題を抜きにしても君が全然違うって感じるのも正しいよ。オレも君を見てて違和感あるから。オレの時でもなんの感情も抱かずに殺せるし、人が死んでもそんな悲しまないもん。わたしが憎しみに呑み込まれる寸前に作ったから、いろいろ欠落してんの。わたしに引っ張られることも多々あるし。未来で培った君の経験のおかげで、そんな表には出さないようにしてるけどさ」

 

慌ててオレがオレを抱きしめてくれようとしたけど、グイッと肩を抑えて距離を取る。すっげー、ガーンって顔をされたよ。

 

「あー、悪い。わたしにやってあげて、そういうのは」

「でも……」

「それも違和感あんの。オレの時に君からやられると、ちょっと微妙な気分になる。君を慰める時とかは気にならないんだけどさぁ。なんか変な基準があるみたいなんだよ。だから同調させようとする時は、わたしにかわってからして。それで問題ないから。それにわたしはすっげー喜ぶ」

「わ、わかった」

 

そうしてとオレは頷く。というか、オレにはリボーンが居るしね。オレの相棒はリボーンだから、オレにも落ち着く効果があるの。あいつもわかってオレが不安定になったら必ず側にいてくれてるもん。だよねとオレが視線を向けると、ニッと笑っていた。やっぱわかってて側にいたんだね。

 

「それより問題は、オレ達の影響受けて君も変わってきてるからね」

「えっ!?そうなの!?」

「わたしは君の未来を参考にしたから知ってるはずなのに、怒ってる時の君が怖すぎて、君の対応をオレに押し付けるぐらいだから。そしてオレも出来れば遠慮したい。あと君が過保護過ぎてオレもわたしも引いてる」

 

あ、オレがショックを受けすぎて倒れたよ。こういうところも違うよなぁ。嘆いたり文句言いそうなのにね。そしてめげずにまたやるとことか。

 

●●●●●●●●●●

 

 

あれからチームのボスが各々のメンバーに説明して、みんなの協力のもとアルコバレーノ呪いは無事にとけた。やっぱユニの言葉でチェッカーフェイスも納得したしね。つーか、ここまでお膳立てしてて解けないとかないから。まぁオレは安定するまでバミューダのところに居たけどね。

 

そしてやっといつもの日常を取り戻した。クソ親父もイタリアに戻ったよ。オレと会えるまで粘ろうとしてたみたいだけど、ラルに引きずられていったらしい。今頃、請求書を見て顔が真っ青になってるんじゃないかな。ちょー笑える。

 

だから今日も屋根で寝ていると、リボーンがやってきた。ヒバリさんから詫びの品を預かってたみたいで、真っ先に渡されたよ。……本気で逃げるのはもうやめてあげよっかな。まさかリボーンに預けるとは思わなかったし。まぁ何度か部屋に戻った時に置いてあったのは気付いていたけど、無視してたからね。

 

「ソラ、一つ聞いていいか?」

「ん?なに?」

「おめー、なんで今回動いたんだ?」

 

どうすんの?とわたしに語りかける。ちゃんと自分で答えるみたいだから交代する。

 

「もう一人のわたしと一緒に歩んでいくって決めたからだよ」

「それは否定しねーが、他にもあるんだろ?あいつはお前を危険には晒さねぇ。まずおめーが説得しなきゃ、実行しねぇぞ」

「ふふっ、よくわかってるね」

 

わたし達のこと、ほんとよく見てるよね。考えて動いてくれたのはもう一人のわたしだけど、助けようと声をかけたのはわたし。……XANXUSのこともあったけど、1番の理由じゃない。

 

「最初は未来の夢を見たのがきっかけかな。まぁ見た時はなんも思わなかったけど。それからいろいろあって、ほんの少し落ち着いたのかな。わたしはちょっと後悔したんだよね。リボーンの呪いはといてあげればよかったなぁって」

「オレの?」

「そう。『何やってんだ、死ぬ気でやれ』って君に怒られたんだ。そして生まれたのがもう一人のわたし。恩人なんだよ、君は」

 

まぁリボーンからすれば何もやってないのに恩人って言われても困るよね。それでもリボーンは言ってねぇぞと否定しなかった。否定されれば、わたしが頑張った意味がない気がして悲しくなるってわかったのかな。

 

「飛んだ世界で彼は君と楽しそうに過ごしててさ、すごく羨ましかったんだ。それなのにわたしは痛くてつらくて……最初は飛ぶのが楽しみだったのに、超直感が反応したのか真実がわかっちゃってね。悪い感情にのみこまれていって、わたしの身体が変わっちゃったんだ。でも制御できなくて……諦めたら怒られちゃった。……だからね、助けてもらったんだから、永遠に生きるぐらいいいかなって思えたんだよ。わたしは一人じゃないしね」

 

もちろん一緒だよともう一人のわたしがすぐに返事をくれて、ふふっと思わず笑う。

 

「だからわたしもこの時間が好きだよ。でもわたしはもう一人のわたしと君が一緒にいるのを感じるのが好きなんだ。……ちょっと変わってるでしょ」

「いいじゃねーか。どこも変じゃねぇぞ」

「ふふっ、ありがとうね、リボーン」

 

入れ替わったオレはふぅと少し息を吐いた。感情の揺れで抑えるのが少し大変だったと気づいてるコイツは落ち着くまで待ってくれる。そういうところもわたしは好きなんだろうなって思う。

 

「……なぁ、リボーン。今日一緒に寝ない?」

「ああ、いいぞ」

 

なんて話してたら、オレが叫んだよ。

 

「リボーンがいないってことは……ソラ、屋上にいるの!?ちゃんと部屋で寝なきゃダメだから!!」

 

目で会話したオレ達は、オレに悪いけど居留守を使ったよ。今日はこれでいいの。

 

●●●●●●●●●●

 

 

その日は朝から超直感が鳴り止まなかった。すげー嫌な予感がする。だから仮面をつけて臨戦態勢。どこいっても消えないから、人気のない場所に移動したよ。その方が気にせず動けるからね。

 

「ちゃおっス」

「お前か!なに企んでんの!?」

 

にやにやと口元が緩んでる顔を見て、濡れ衣しちゃったかなというオレの気持ちはすぐさま消えた。犯人は絶対、リボーンだよっ!

 

「おめーの実力を見ようと思ってな。声をかけたんだ」

「……オレの気のせいかな?ユニ以外のアルコバレーノが勢ぞろいなんだけど」

「あってんぞ」

 

パスっとオレは夜の炎でさっさと逃げようとしたら消された。正確には炎を握り潰された、イェーガーに。

 

「え!?ちょっと待って。なんでイェーガーも!?」

「声をかけられた」

「あ、そうなんだ。って、リボーンの遊びに付き合わなくていいよ!?」

「否」

 

……うそーん、なんでヤル気なの。え、寂しいならオレが遊びにいくよ?だからさ、ちょっと今日はいいかななんて。

 

スカルは察した。ヴェルデはモスカに乗るんだね、使うタイミングがなかったからって試運転にちょうどいいだって。いや、違うでしょ。それにマーモンはお金が絡んでなきゃやらないでしょ。フォンとコロネロは割とこういうの好きそうだから納得できる。や、したくないけど。

 

「なにこれー!?ソラ、どうなっての!?うわあああ!!」

 

オレが必死に避けてたら、いつの間にかオレが巻き込まれていた。リボーンに呼び出されたな、相変わらず不運だね。

 

「こっちです」

 

ユニの声がした。え、やっぱアルコバレーノ全員集合なの。あと、ユニの方からすげー嫌な予感する。

 

「ふふ。この歳になってから探険するとは思わなかったわ」

 

聞こえた声に動揺してオレは一瞬固まった。そんな隙をコイツらが見逃してくれることもなく、仮面がリボーンに奪われた。

 

「母さん!?」

「あら?ツッ君、みんなと遊ん……で……」

 

まずいまずい、見られた。……ううん、違う。目を逸らせなかった。

 

「……ーーちゃん」

 

呼ばれた名に気付けば声を出して泣いていた。わたしが泣いたのか、オレが泣いたのかも、わからない。

 

ただただ、その日は母さんに抱きしめられて泣いたんだ。




〜あとがき〜

勝者、ママン!!

まぁ冗談は置いといて、みんなが望むような展開がこの作品のラストには相応しいかなーと。私の作品の中では上位に入る大円満でしょう。たまに私は意地悪するからねw

ソラの本当の名前は悩んだんですけど、みんなが想像出来る方がいいかなとあえて伏せました。私が確定させると余韻がないなぁと。好きな名前をつけてあげてくださいw

最後はアルコバレーノからのお礼です。
離れられないバミューダのかわりにイェーガーが来た感じ。イェーガーを含めた復讐者を地味に攻略してるというのがポイント。ちゃんと第1話から出してました。
同じ炎なのにそこまで禍々しくないのも興味の対象かな。ツナが初めてみた時に警戒せず普通に過ごしてたのは、少し調和していたからです。
初めて違うとハッキリ明言したのはシモン編ですが、オレを作ることに成功した時に残ったので最初からです。成功したタイミングだから、ちょっとだけ出せて骸に使うことが出来た。たとえあの時に使わなくても出せなくなってました。

あとは……最終話で説明したように組み合わせに気をつけて書いてました。リボーンの時には出来るだけオレと一緒に居るようにしたり、ツナと同調しようと抱きついたりしてる時はわたしにしたり、など。
自分でその設定にしたのに、書いてて混乱してましたw

最後に。
ソラ(わたし)の大事なものはソラ(オレ)です。
このラストは決めてました。


おまけについて。
ソラの恋模様をほんの少しね。
本編と入れると余韻とか消えちゃうし、ちょっと違うかなと思ったので、おまけ扱いです。文字数は7千ほど。
本日の夕方ごろに更新するかな?
おまけのあとがきも長くなりそうな予感が今からしますw

では、お読みいただきありがとうございました!

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