夜のソラ [完結]   作:ちびっこ

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本日、2話目です。
最終話を読んでない人はそちらを先に。


おまけ

結局泣きすぎて寝落ちしてる間に、オレやリボーンがうまく説明したみたいで母さんは家族として受け入れてくれた。あと二重人格なことも普通に受けいれた。……まぁ母さんだしね。

 

「でも案外かわらないもんだね」

「おめーの気持ちを優先したからな」

 

まぁねと返事しつつオレはリボーンといつものように過ごす。母さんとオレには悪いけど、屋根の上に落ち着いたんだ。食事ぐらいならいいけど、それ以上はダメだった。雨の日はちゃんと部屋に戻ることを条件につけられたけど。

 

……そう、部屋にね。ヒバリさんが用意してくれた部屋。いざ家で寝ようとしたら、寝れなくてね。前はオレが気絶してたからいけたっぽい。だから二人も諦めたんだよ。勝手に抜け出して屋根に行くのもあったんだろうけど。

 

「うーん、満足しちゃったのかな。結局名前だってソラを使ってるしね」

 

まぁそれは真名ってことで納得はできなくないもないけど。ただなぁ、あれだけオレもわたしも拘ってたのにね。

 

「オレは前に言ったぞ、住んで馴染んでいくもんだってな。名前も一緒だっただけだぞ」

「そういうことなのかな」

「それにでけーのが変わるじゃねーか。忘れてねーだろうな、明日からだぞ」

 

あーもうやだ、言わないでよ。憂鬱なんだから。

 

「つーか、本当に彼に言わなくていいの?」

「ママンもノリノリだったしな」

 

そうだよねーとオレは遠い目をする。この家では誰も母さんに勝てないんだよね。あ、オレはちょっと特殊だから身体が拒否反応したら許してくれるよ。……明日、拒否反応でないかな。

 

 

 

 

次の日、ため息を吐きながらオレは扉をくぐる。わかってたけど、オレうるさい。……や、クラス中うるさいかな。まぁそっくりだもんね。

 

「転校生を紹介する、沢田ソラ。苗字と顔をみればわかる通り、沢田と双子だな」

「……家庭の事情で別々に住んでたんで、あまり深く聞かないで。あと、オレちょっと人に酔うタイプだから近寄らないで」

 

牽制してみたけど効果なさそうだなぁとオレはゲンナリする。みんな、興味津々みたいだし。

 

「ちょ、オレ聞いてないんだけど!!」

「犯人は母さん。君の家庭教師も悪ノリして、ヒバリさんに手をまわした」

「母さん……」

 

ぐでーっとオレは項垂れてた。やりそうだし、文句言いにくいって思ったんだろうね。

 

「ハハッ。でもよかったじゃねーか。ツナ」

「……そうスね。10代目、喜んではいかかですか?多分こいつもその方が喜びますよ」

「はっ、そうだよね!」

 

わかりやすいぐらい嬉しそうになったよ。まぁ確かに悪い気はしないかな。

 

「ってか、なんでお前服違うんだよ」

「あ、ほんとだ。なんでなの?」

 

気付かなくて良いのにね。……って、無理か。だってね、セーラ服だし。でもこれを言ったらあんまり寄ってこなくなるかな。

 

「さぁ?ヒバリさんの趣味じゃない?」

 

うん、大正解。静かになった。先生もオレから距離をとったよ。

 

「んなっ!?どういうことなの、ソラ!!!」

 

……周りは静かになったけど、オレはさらにうるさくなったよ。

 

「や、知らないし。渡されたのがこの制服だっただけ」

「もしかして風紀委員に入ってるの!?」

「腕章はもらってないよ。……つーか、今更じゃない?君がヒバリさんに頼み込んだからオレは並盛に住んでんの」

 

正確には並盛じゃなくて部屋にだけど、そこはオレでも通じたみたいで、そうだねと頷いていた。……周りがギョッとしてるよ。まぁオレがそんな行動しているとは周りは想像してなかっただろうし。オレも思わなかったよ。

 

「家があったらそれで終わりじゃないから。光熱費とか食費、生活必需品とか服代とかほんといろいろあるの」

「そうだった!今までソラどうやってたの!?」

「……察し悪すぎ。ヒバリさんが全部出してくれてんの。オレ今、金銭面はヒバリさんに依存中だからね」

 

クソ親父が出そうと手を回そうとしたらしいけど、握り潰したのもヒバリさんだし。オレもわたしも絶対世話になりたくないっての。つーか、そんなことなったら殺しに行く。そもそもなんで手を回そうとしたんだよ、バッカじゃねーの、さっさと死ね。……いろいろ察したのか、オレはなんにも言えなくなったね。

 

「母さんがどうしてもって言うから、オレはここに居るの。だから制服も教科書もヒバリさんが用意してくれたんだよ。文句なんか言えるわけないじゃん」

「ご、ごめん……。オレが最初に頼んだからだ……」

 

いやまぁそこまでションボリされるのも困る。あの人、善意で動いてるわけじゃないし。

 

「君が気にする必要ないって。オレが学校に通えばヒバリさんにも利益があるから動いてくれただけだし」

「えーっと、あれ以外にもなんかあったの?え、まさか……」

「咬み殺されるとかじゃないから。ただの追いかけっこ。見つかっても、オレに損はないよ。一応、逃げるけどさ。それはなんとなく?」

「なんか随分平和だね」

 

でしょと流す。どうせ名物になるだろうから教えたけど、オレの反応がめんどくさそうだから全部は説明しない。……恥ずかしいのもあるけど。

 

これで納得したみたいだからオレは空いてる席に座る。ヒバリさんの名前をいっぱい出したから、誰も近寄ってこないし、なにも言ってこないと確信したオレは寝た。昨日、憂鬱で寝れなかったから眠いんだよ。それに最初はこれぐらいがちょうどいいし。なんとなくわかってるオレも起こさないだろうしね。

 

 

 

「ん、来る」

 

ガバッと急に起き上がったオレに視線が集まるけど、無視だよ無視。や、オレが心配して声かけてくれるからそれは答えるけど。

 

「この感じ、ヒバリさんが来るね。朝に説明したでしょ、オレは逃げるから」

 

窓から出て行こうとしたらオレに腰を掴まれた。……やっぱオレに対しての反応速度あがってない?

 

「ここ二階だから!」

「知ってるって。どこに問題があるんだよ」

「ゔ、確かにソラはいけるだろうけど、パンツ見えるから!!」

「短パン履いてるに決まってるじゃん」

「そういう問題じゃないよ!?」

 

なんて漫才をしていたら、扉開いちゃったよ。

 

「あーもう、見つかちゃった」

 

はぁとオレが窓から逃げるのを諦めたら、ヒバリさんにオレがすみませんと頭を下げてたよ。変わり身はやくない?

 

「群れてるけど咬み殺すのは許してあげるよ。引き止めてくれたみたいだから」

「へ?」

「うん、似合ってるね。制服」

「はぁそうですか。ありがとうございます」

 

褒められてもそんな嬉しくないんだよね、オレって。まぁヒバリさんの機嫌がいいならいいけど。

 

「えーと、オレ母さんからの弁当あるんですけど」

「夜でいいよ」

「無理ですね。今日の夜はXANXUSのところ行くんで」

「……君、言うようになったね」

 

いやだって、オレが黙っててもわたしが言っちゃうじゃん。今日は慣れない環境だったから、わたしのために絶対行くつもりだし。もちろん骸のところも行く予定。それは言わないけど。

 

……さっきの機嫌良さそうな感じどこいったんだろうね。や、いくら鈍いって言っても理由はわかってるよ。ただどこへいったのかなぁと疑問に思っただけで。

 

「ちょっと待ったーー!!さっきから何の話!?あとXANXUSってどういうこと!?」

「XANXUSはそのままだって、会いに行くの。ヒバリさんとは食事に行く日で揉めてる」

 

ショックで気絶すると思ってたのに、オレとヒバリさんを交互に見てたよ。……どうやって誤魔化そうかなー。

 

「なに、まだ言ってなかったの。僕が君を口説いてるって」

「……サラッといったよ、この人」

 

仮面がないんだから、ほんとやめてよね。あーもう絶対顔赤いよ。

 

「ど、どどどどいうことですか、ヒバリさん!!」

 

……オレより動揺してる人がいたよ。うん、なんか落ち着いた。

 

「欲しくなったから。彼女、他の男にやるなんて勿体無いと君は思わないの?」

「……そうですね。ヒバリさんにも、ソラはあげませんから!!」

「知らないよ、邪魔をするなら咬み殺すだけだ」

「受けて立ちましょう」

「いや、それ、ヒバリさんの思う壺だから」

 

あ、ダメだ。キレかけてるオレに聞こえてないから行っちゃったよ。

 

「……さぼろ」

 

やだよ、オレ。この空気の中で教室に居座るなんて。オレは弁当を持って窓から出て行った。

 

 

 

 

人気のないところで飛ぶ。向かった先は骸のところ。

 

「骸ー!」

「……なんですか、その制服は」

「今日から並中に通うのは知ってたよね。ヒバリさんが用意した制服がこれだったんだ。よっぽどもう一人のわたしが取られるの嫌みたい」

「クフフ。あの男が牽制ですか」

 

驚いてるよ、これもわかんないんだ。あと、趣味って言い方もやめといた方がいいよと伝えとく。普通に言っちゃったからびっくりしたよ、わたしも。どういう意味に取られるかは自分で考えてねと伝える。これも勉強だよ。

 

「それならば、君がここに居るのも相当愉快ですね」

「片割れとバトルを楽しんでるからいいんじゃない?」

「……僕を巻き込まないでくださいよ」

「乗っ取れるかもしれないよ?」

「あの状態の沢田綱吉は少々……いえ、かなり面倒です」

 

だよね、わたしも面倒だもん。喜んで相手をするヒバリさんがおかしいんだよ。それも今回は自ら煽ってたし……。まぁこっそり来たから大丈夫だよと骸に教える。わたしも骸を巻き込むのは不本意だし。それをわかってるから、もう一人のわたしは名前を出さなかったんだよ。

 

「あ、そうだ。母さんの弁当ここで食べてもいい?」

「ええ、かまいませんよ」

 

優しい目で骸が見てるから、わたしも嬉しくなって笑った。

 

弁当を食べ終わったら、珍しいことが起きた。今日は骸以外に人がいないからかな?

 

「なぁ骸。オレなんだけど、もうちょいここに居てもいい?」

「かまいませんよ」

 

即答だったよ。まぁ骸にとってはオレもソラなんだろうね。なんとなくわかってたけどさ。改めて実感。

 

「それで?理由がないわけじゃないんでしょう?」

「ああ、悪い。精神的に疲れるのはわかってたから、教室ではほとんどの時間寝てたんだけど、やっぱわたしはピリピリしてたんだろうね。今オレの中でスヤスヤ寝てる」

「それ、大丈夫なのですか?」

「多分大丈夫。オレとお前に甘えてる状態なだけだと思うから」

 

そうですかと流してるように言ったけど、ホッとしてるっぽい。まぁオレもちょっとビックリしたしね。無理しすぎて身体と精神が分離しかけてんのかとオレも一瞬思ったぐらいだし。悪い予感はしないから多分そういうことなんだと思う。

 

「こんなとこと滅多にないからさ、ちょっと聞いてもいい?」

「……まぁいいでしょう」

 

警戒されちゃったよ。あってるけど。コイツも良い直感持ってるよね。まぁ術士だしなぁ。

 

「お前は参戦しないの?」

「しませんよ」

 

はぁとオレは大きなため息が出た。なんでこう自分から幸せになる道を捨てるかなぁ。お前ら絶対互いに初恋相手だろ。鈍いけど、流石にわかるっての。そもそもコイツが抱きつかれても引き剥がそうとしない時点で、異常だからね。どんだけ、わたしを愛してんだよ。

 

「やっぱお前はバカだよ」

「……そうかもしれませんね」

 

あーあ、こいつが認めるぐらいなんだよ。そんなにわたしを汚したくないのかよ。そのくせ、死に方を選べるならわたしに殺されたいなんてさぁ。ほんと歪みすぎ。

 

「お前がそれでいいならオレはいいけど。わたしのことを大事にしてくれるのは変わらないだろうし」

「ええ。僕なりに大事にしますよ」

 

僕なりにねぇ、とオレは空を仰ぐ。わたしは未だスヤスヤと寝ててこの会話を聞いてないのに、別にオレがフラれたわけじゃないのに、泣きそうになったよ、ほんとに。

 

 

 

 

夕方になったから着替えて予定通りにXANXUSの部屋へと飛ぶ。こっちだと朝だしまだ寝てるかなと思ったけど、起きてたよ。

 

「おはよう、XANXUS」

 

相変わらず返事はないけどね。けど、わたしがこの部屋に居ても文句は言わないし、機嫌も悪くならない。

 

XANXUSの部屋にある本を読んだり、食事もご馳走になるけど会話はなし。一方的にわたしが話して、たまに返事はすることはあるけどね。

 

うーん、なんだろうね。もう一人のわたしはヒバリさんと程よい距離でいて、わたしは骸だと抱きついたりするけど、XANXUSとはただ同じ空間に居る感じなのかな。でもお互いの姿は認識してるし気にはならないけど。みんな雰囲気が違って変なの。

 

ちなみにXANXUS以外のヴァリアーだと、マーモンとルッスーリアとは話す。マーモンは最初から興味なかったからで、ルッスーリアはちゃんと謝ったからもう一人のわたしが許したんだ。まぁここに滞在してるときに困るってのもあるんだろうけど。実際、XANXUSの食べたい物を伝えたりする時とか助かってる。向こうもそう思ってそうだけど。スクアーロはたまに部屋に乱入するから会うことはある。けど、話さない。XANXUSもすぐに追い払うし。他は知らないよ。基本、わたしはこの部屋から出ないしね。

 

「あ、そうだ。何か暗殺の仕事とかない?お金欲しくって」

 

今でもマフィアとは関わりたくないけど、手っ取り早く稼げるのはこれだし。多分XANXUSならその辺もわかってくれるかなーなんて思って。早速、引き出しに向かったからいい仕事あるみたい。けど、わたしの想像と違ったものを投げてきた。

 

「好きにしろ」

 

つまり売れってことなんだろうけど、売りにくいって……。というか、なんで引き出しの中に宝石入ってんの。結構雑な入れ方だったし。もう一人のわたし曰く、かなり良い石らしい。金銭感覚とかいろいろツッコミしてる。

 

「ふふっ、綺麗」

 

せっかくだし置いとこうかなー。XANXUSは好きにしろって言ったしね。……結局、お金稼げなかったけどまぁいいかと思ってたら、今度は札束をポンっと投げられた。

 

「ありがとう。助かるよ」

 

もう一人のわたしだったら絶対どっちかは返してそうだけど、わたしは素直に受け取るよ。だってね、わたしが綺麗って言ったから本来の目的であるお金をくれたんだし。

 

ただ問題は……。普通にバイトとかして稼いだ方がいいんじゃない?ともう一人のわたしと会話する。だってね、ヒバリさんにこれ以上世話になるのはって思ったのと、何かお返ししたいっていう気持ちで聞いたからね。でもこれ、ヒバリさんからXANXUSになるだけだよ。同じことを思ったのか、頭が痛いって言ってた。わたし達の周りって金銭感覚おかしいんだよ、絶対。

 

 

 

 

イタリアの時間で昼前にはオレん家に帰る。ちょうど夕食終わりぐらいだと思って。わたしはXANXUSと一緒に朝ごはんという名の晩ご飯を食べてきたから。

 

母さんに弁当のお礼をして、並んで食器を洗う。……母さん、とっても嬉しそう。わたしも嬉しい。学校のことを聞かれてそこは言葉を濁したけど。

 

ふわふわした気分でいたら、オレが帰ってきた。……食べ終わって、部屋にいると思ってたよ。ってことは、今までヒバリさんの相手をしてたんだ。母さんは遅かったわねぇなんて言いながら、オレの分を準備してた。

 

「って、ソラ!よかった、無事だったんだね!」

「……無事ってなんだよ。ただ会いに行っただけだって。後またわたしが引っ込んじゃったから、ちょっとは落ち着きなよ」

「ゔ、ごめん……」

 

さすがにわたしと母さんの時間を邪魔したことは悪いと思ってるみたいだね。

 

「というか、そっちの方がよく無事だったね」

「面白かったぞ」

「お前はみてるだけだからな!」

 

いや、受けて立ったのは君の方だろとツッコミする。めんどくさいから言葉にはしないけど。オレがご飯を食べてる時間はオレも座って話に付き合う。ヒバリさんのこととかは何度か誤魔化したけど。あ、でもちゃんと見つかったら食事に行くことを教えたから今度からは邪魔しないだろうね。

 

そしてそのままお風呂を借りた。……だってね、部屋にヒバリさんが待ち伏せしてそうだもん。そんなとこ行かないよ、怖いし。でも明日朝から校門に居そうだなぁ……。密閉した空間で会うよりはいいはず。オレの身体の危機がありそうで。その場合はそのままバトルに発展するだけだけど。オレはここで寝たいからまた明日。朝食、一緒に食べるつもりでいようっと。

 

というわけで、いつも通りオレは屋根に寝転ぶ。そしてオレが風呂に入ってる間にリボーンがオレと話に来る。最近はだいたいこんな感じ。まぁリボーンの来るタイミングが違う時もあるけどね。オレも部屋で風呂に入ることもあるし。

 

「リボーン、悪いけどさ。宝石の加工できる店とか紹介してくれる?オレそんなツテなくて困ってんだ」

「いいぞ。XANXUSか?」

「そ。わたしが貰ったものだから、大事に扱うならみてもいいよ。身に付けれるように加工してあげたいんだけど、すげー値段するから普通の店だと怖いんだ」

「……加工するのにも結構すんぞ」

「あーうん、だろうね。お金も多分足りるよ」

 

そう言って、これを貰った経緯を説明する。お金を追加でくれたのはいいんだけど、この宝石を加工できる金額だった。ほとんどそれに使えば残らない感じ。1ヶ月の食費ぐらいは残るけどさ。どうせくれるんだったらもうちょっとちょうだいよ!ってオレは思ったんだけど。わたしの話では会いに来いって意味らしい。……オレにはさっぱりだったね。

 

「案外あいつとうまくやってんだな」

「それはオレも思った。XANXUSだけなら問題ないかも。周りがうるさくなるから、そういう意味では大変だろうね」

 

未来のわたしがどういう経緯でそうなったかは知らないけど、子どもが産まれるまで黙ってたみたいだしね。結局オレとの愛人で押し通してたみたいだし。オレが正体隠してたのを抜いても、いろいろとあった気がする。

 

「ヒバリとはどうなんだ?」

「え、お前それ聞くの?オレに。というか、ウゼーと思うタイプじゃん」

「同じ奴を好きなら、オレも聞かねーぞ」

 

……まぁそういう意味では心配かけてるよね。こいつが首を突っ込むなんてよっぽどだ。

 

「うーん、好きだと思う。二人で食事してたら、オレを見る眼とか優しいんだよね。たまに狙われてる感じはするけど……や、結構するけど。まぁでもヒバリさんみたいに、どうしても!って感じじゃないんだよ、オレは。でもそれはわたしも一緒みたいでさ」

 

……なんか最後は譲り合いしてたりして。

 

「まっまだ子どもだし、後数年はあるからね」

 

アルの年齢から逆算してもね、まだ猶予はあるはず。オレがヒバリさんに食われない限り。いやそんなヘマはしないけど。……あれ、XANXUSは大丈夫だよね?あいつそんな雰囲気出さないけど、あいつの方が年上じゃん。もしかしてわたしがまだ子どもだから手を出そうとしないだけなの?そんなことないよね?

 

「ごめん。オレ、わかんなくなってきた……」

「おめーが子どもなのは事実だぞ。だからそれまでに他の男が出てくるかもれねーぞ」

「なにそれ、こわい」

 

もう手一杯なんでそんなことありませんように!とオレは拝んだよ。そんなオレの必死さに、わたしも仕方ないなぁと一緒に拝んでくれた。




〜あとがき、恋バージョン〜

気付いてる人もいたかなーと思いますが、骸とソラは互いに初恋相手。
骸ルートは初めて書いたんですが、成就させるのは本当に難しいキャラです。あの時にソラが手を取ったら、愛さなかっただろうし。まぁ骸なりに愛して大事に扱ってくれるでしょうね。
骸がフォローしてもソラが疲れ果ててしまったら、手を伸ばすかもしれない。ソラは喜んでその手を掴んで飛び込む。
一番ソラを愛し、ソラ(わたし)が一番愛した人。もし何かあってその時がきたらソラ(オレ)は止めない。


そしてXANXUS。こちらのルートも初めて書きました。
ボンゴレのためや身体から入らないといけないので、R15で彼ルートを書くのはなかなか難しい。大人だし、そんな話すキャラじゃないしね。
本人同士より、周りが障害になる感じ。こっそり子どもを作るのも難しいのは未来の記憶からわかってますし。ソラはボンゴレに関わりたくないし、特にパートナーとしてボンゴレ開催のパーティに出るとか無理。XANXUSもそんな出てないと思うけどね。でもボンゴレのためにふてぶてしい態度で最低限の顔出しぐらいはしてる気がする。
あとソラと結婚するからと担ぎ上げられるのもXANXUSは嫌だろうし。XANXUSはソラのためでもボンゴレを捨てることは出来ない。
未来のツナがやったように、別機関を作ってソラをそこにいれないと超めんどくさいことになるかな。問題はシスコン化したツナがどこまで協力してくれるんだろうね?9代目が頑張るのはソラが嫌がるし、ほんと周りが障害。


作者の趣味で、ほぼ常連となってる雲雀さんルート。他作品と少し雰囲気が違うから作者は書くのが楽しかったですw
ソラ(オレ)の攻略は一番難易度が高いはずなのに一番現実的でもある。ただ雲雀さんもまだまだ子ども。他の男にやるのは嫌で、食べたいし欲しいとは思ってるけど、本人は恋とかよくわかってない。家庭教師としてのディーノさんの腕次第かな。


超大穴。隠れ過ぎて気付かないリボーンルート。
身体が成長し大人になった時、XANXUSと雲雀さんが未だにくすぶっていたら、彼が掻っ攫う。シスコンツナでも気付かず止められないスピードで奪うでしょう。
作中でツナの家にいるのにビアンキの登場が異様に少なかったのはこのため。家庭教師の仕事でもないのに、明らかに特別待遇なので、実はビアンキも納得済みだった。納得してないと、一緒に寝るとか怒り狂った状態で本編に登場している。また負けたと思うため、出来るだけ顔を合わせないようにしている。気付いた人、居たかな?
ソラの「なにそれ、こわい」は超直感が反応してるから。リボーンの本気は多分怖い。鈍感ではないソラ(わたし)にも気付かせない忍び方をしている。流石超一流のヒットマン。


さて、誰がソラを幸せにするんでしょうね?
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