タイプ:ほのお/ひこう
進化したことにより空を飛べるようになった。苦しい戦いを経験したリザードンほど炎の温度が高くなると言われている。
特性もうか:HPが3分の1以下になると、ほのおタイプの技の威力が1.5倍になる。
紫さんと別れて何分か立ったあと、僕はまだきりかぶの上で考え事をしている。悩んでるっていう方が正しいかもしれないけど。
僕が悩んでるのは、そう。人間になれるのかどうかっていうことなんだ。
紫さんがどうやって人の姿になっているのかは置いといて、人の姿になる妖怪には大体3種類くらいあるらしい。
1つ目は最初から人間の姿で生まれた妖怪。これは僕にはもうできないから諦めるしかないね、まあバシャーモとかサーナイトも人に見えなくもないかもしれないけど。
2つ目は人化の術を使うこと。これはものすごーく強くて妖力のある妖怪にしかできないらしい。それ以外の妖怪がやることもできるけどすぐに元に戻っちゃうんだってさ。まあ僕は人化術なんて知らないからできないんだけどね……。
3つ目は薬らしいよ。魔女とか腕のいい妖怪や神様が持っているらしいんだけど、紫さんは持ってないんだってさ。それにどこにあるのかわからないからこれもできない……。
「(……ふぅ)」
どうしよっかなぁ、しばらくはこのままかぁ。まあ強い妖怪とかなら人化の術が完ぺきにできるらしいし、薬もどっかにあるらしいしね。気長に旅をしながら探すことにしよ。
……あれ?強い妖怪ってことは幽香さん使えるのかな?……まあいっか!このまま旅を続けてればそのうちなれるよね!うん!さあ、今日はあっちの山の方に行ってみよっと!
◆
あれから、いろいろと歩き回っていた僕は山の中に小さな小屋を発見したんだ!すごいでしょ?まさに大発見ってやつだね!これで今日の寝床は確保っと。
まず小屋をいろんなところから見てみた。まわりをぐるぐる回ってみたり木の枝の上にテレポートしたり外から少し中を覗いたりしてみた。
なんか小屋のわりには結構しっかりしてないこれ?屋根や壁は木で打ち付けてあるし叩いてもびくともしないし、引き戸もガタガタゆれたりしなかったよ。
というわけでこの家が安全だということがわかった。コードAサーチ!ミッションインポッシブル!ただいまから小屋の中に入る、レッツおじゃましまーす!
ガララッバン!
………あれ?
僕は小屋の中を見て驚いちゃった。だってなんにもなかったんだよ?ちょっとかっこつけてたのが恥ずかしいくらい。いや本当になんにもないんだ。今まで見た小屋にはね、いろりとかざぶとんとか棚とか家具があったんだ少し。だけどこの小屋にはなんにもないんだ。あるのは壁と屋根だけ、本当に小屋だけだったみたい。
「(…………)」
ガラララ、ピシャン!
……さて、次行ってみよー!
◇
お腹へったなぁ……。
あれから山を下りようとしたけど人里にまったくたどりつかないよ……。ハッ、もしかしてこれってまさかそうなん!?ソーナンス!………心が冷えちゃった。
とにかく一回落ち着こう。どうやったらこの山から出れんか考えよう、サーナイトのテレポートを使えばこんな山すぐに抜け出せるんだから!あ、でもテレポートって前に行った場所にしかできないんだった……。
どうしよう………そうだ!空から見つけよう!そうすれば山も抜け出せるし人里も見つけれる!あったまいー僕!
サーナイトの姿が変わり肌は赤になり背中からは大きな翼が生え頭から角も生え、最後に長い尻尾も生える。その尻尾の先っぽからは炎が出ている。
というわけでリザードンにへーんしーん!サーナイトからリザードンに!これで飛べるね、さあ大空へー!
ブワッサ!という大きな音と一緒にリザードンは山の頂上に飛びたち、下を見下ろす形で止まった。
「(………アンビリバボー……)」
ど、どどどどうしよう!山に囲まれてる!?いつまにかこんな奥に来ちゃったんだ!?おまけに夕日が沈んじゃって暗いし……本当にどうしよう。こんじゃ完ぺきにそうなんしてるよ。
……そういえば、そうなんしたときはあわてずになるべく動かない方がいいっていってた。雪山の吹雪の中では速く帰ろうとするよりもその場で待って吹雪が晴れてから動いた方がいいらしいね。
なら今日はここで野宿だね!下に降りてっと!
ぐぎゅるるる~~!
「(……そういえばお腹減ってたんだった……)」
今の季節は秋、実りの秋なんて言うけどこの山には木の実なんて気のきいたものはどこにもないみたい。……お腹減ったよぉ。
木の実やお肉をみんな食べるのにぃ、僕は一体何を食べればいいんだよぅ。ポケモンだって生き物なんだぞぉ、お腹が空くに決まってるじゃんかぁ……。
ぐぎゅるおおおおぅあ~~!
ああ……山がおにぎりに見えてきた…。あぁ、あの山が食べれたらいいのに~……ん?あ。
そうだいたじゃんか!山を食べるポケモン!思い立ったがなんとかかんとか!早速僕は姿を変えた。翼を無くなり角も一本に減り、長い尻尾は短く菊のような形に変わる、肌も少し汚れた黄緑のような色になり岩のように固くなる。僕はヨーギラスになった。
「(よ、よーし。じゃあ一口……)」
でもやっぱり土を食べるのは怖かったから両手でそーっと土を握って口に入れる。ムシャムシャ………!
う~ま~い~ぞ~!
とってもおいしかった!ヨーギラスが今まで食べてたって思うとうらやましくなっちゃうくらい!
「(ワーイ!いただきまーっす!!)」
やめられない、とまらない♪かーっぱえびせん♪
◇
俊介side end
翌日、この山に住んでいた妖怪たちが起きると回りには崩れた山の表面と木や葉っぱのみになっており、山は跡形もなくなっていたという……。
そしてこの張本人であるポケモンは妖怪たちよりもいち早く起床し、逃げるようにして去っていった。
ヨーギラス:いわはだポケモン0.6m/72.0kg
タイプ:いわ/じめん
土を食べるポケモン。大きな山に穴を作り中から食べ尽くしてしまう。平らげると成長のために眠り始める。
特性こんじょう:状態異常になると、攻撃が1.5倍になる。眠った状態や氷付けの状態では動けないため発動しない。