僕、ポケモンになったよ!   作:滝温泉

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ピカチュウ:ねずみポケモン0.4m/6.0kg
タイプ:でんき
ほっぺたのでんきぶくろからでんきをピリピリだしているときは相手を警戒している合図。
特性せいでんき:直接攻撃の技を受けると3割の確率で相手をまひ状態にする。




僕、森の中を探検するよ!

 

「ピッカー(す、すごーい)!」

 

僕ポケモンになってる!ヤッター!ほつぺたからピリピリって少し電気もでてるし尻尾も好きに動くよ!夢じゃないよね?ほっぺつねってみよ。……痛い、やっぱり夢じゃないんだ。

 

よーし10万ボルト出すぞ!せーのっ

 

「ヂュ~~(てやあ~~)!」

 

僕の体からたくさんのでんきが流れた。さっきのようなピリピリとした静電気のように小さなものじゃなく、バチバチバチィ!と凄まじい音と共に流れるイナズマがでた。

 

……すごかった!10万ボルトを出してるピカチュウの苦労がよくわかったよ。以外と力がいるんだね、10万ボルト。PPが15なのもうなずけるよ。……ならボルテッカーやかみなりはどうなるんだろう?

 

それにしても喉が渇いちゃった。ちょうど川がすぐ近くにあるし、そこで水を飲むことに………。

 

「(……ごめんなさい、魚さんたち)」

 

どうやら僕の10万ボルトのせいで川の魚さんたちが死んじゃったみたい。あ、でもピクピク動いてるし気絶してるだけかも。

 

「(とりあえず、水を飲むことにしよ)」

 

魚さんたちに合掌した僕は川の水を飲むことにした。ちなみに魚さんたちは軽くでんきショックを送ってあげたら生き返ったよ。

 

「(ゴクッ、ゴクッ、ぷはあ)!」

 

さあ水も飲んだことだし、この森を探検してみよう!

 

僕はこの世界に来て知らないことが多いからね、やっぱり探検でしょ。……にしても歩きづらい、やっぱりピカチュウで二足歩行っていうのは難しいのかな。ちょっと嫌だけど、アニメのピカチュウみたいに移動することにしよう。

 

 

 

 

「ピカ~(お腹空いた……)」

 

あれから一時間くらいかな、森の中を結構歩き回ったよ。でね、そしたら今度はお腹が空いてきちゃったんだよ。前ならカレーとかラーメンとか食べれたんだけど今の僕じゃ無理だと思う。

 

だってポケモンだし。

 

アニメだとポケモンフーズっていうのをポケモンたちが食べてたけどここにそんな物は無いと思う。……はっ!もしかしたらここはポケモンの世界かも!

 

………そんなわけないか、逆にそうだったとしたらどこかで会ってる筈だもんね。川にも普通の魚しかいなかったし、森の中にもそんな影はなかったしね。

 

でもどうしよう、ホントにお腹が空いたよ。やっぱり木の実を食べるしかないのかなぁ……魚まずかったし。でもこの森の木ってみんな高いんだよね。登れないよ。……せめて飛べるポケモンになれたらいいのに、例えばチルタリスとか。

 

そう思いながら僕は目をつむってため息を吐いた。

 

「………ん?」

 

ふと体の違和感に気づいた。おかしい、さっきと見える景色が違う。たかくなってる、それに手がふわふわしてるし尻尾の感覚も全然違う。長い耳がない、いや音は聞こえてるからあると思うんだけど動かせなくなってるんだ。

 

もしかしてと思い僕は自分の手を見えるように広げた。わたぐものような白い羽毛、青い肌と短い鳥足とクチバシ。

 

チルタリスになってた。

 

「(ええ)!?」

 

あれ!?しゃべれない!?あ、しゃべれるね、ただピカチュウみたいに言語がはっきりしてないんだ。そう、例えばゲームの声みたいに……。

 

そういえばポケットモンスターXYのCMでピカチュウの鳴き声だけアニメ版になってた。ってことはピカチュウになっている時は発音できるけどそれ以外はゲームみたいな声になっちゃうんだ。

 

「(困ったなぁ、お買い物の時にどうすればいいんだろ……)」

 

グウ~~。

 

「(……あ、あははは。お腹が空いてたんだった)」

 

チルタリスなら飛んで木の実のある場所までいけるだろうし、飛んでみたら確かにあった。普通の果物みたいだけど、やっぱりここはポケモンの世界じゃないみたいだね。

 

ハムッ、モグモグ……う~ま~い~ぞ~!

 

りんごとは違うおいしさだったよ!ちなみに六個も食べちゃった。おいしかったんだからしょうがないよね。

 

食事も終わったことだし取り合えず下に降りることにした。飛んだのも着地するのも初めての筈なのに体が自然に動いた、元からこの姿だったみたいに。なんでかは知らないけどよかった。

 

「(他の姿にもなれるのかなぁ)」

 

というわけでやってみることにした。まずは復習ということでピカチュウになった。どうやら頭の中で思い浮かんでから瞬きをすると姿が変わるみたい。あと僕がなりたいって思わないとダメみたいだね。

 

それから何回か他のポケモンになってみた。ハッサムブースタージュプトルギガイアスムウマetc...

 

わかったことがたくさんあった。いわタイプやはがねタイプは体がものすごく重い、素早さが遅いのも納得の重さだった。

ゴーストタイプはかなりふしぎな感じ、例えるなら、むわむわ~みたいな?浮くってのも楽しかった。

みずタイプは……うん。なかったことにして。

他にもディグタとかにもなろうとしたんだけど……怖かったから無理。ブースターやジュプトルは動きやすい。二足歩行四足歩行は一番動きやすいねやっぱり。

 

最後に、こんなにいろんなポケモンになれるんなら人間の姿にも戻れるんじゃないの?という考えが浮かんだけど普通にできなかった。だからとりあえずピカチュウに戻った。

 

「(さて、これからどうしよ……あ)」

 

キョロキョロの首を回してたら遠くに人を発見した。その人の歩く先に人が住んでいそうな町があった、やったね。これで野宿はしなくてすむぞ!ポケモンだけど。

 

僕はその人の後ろをこっそり着いていくことにしたよ。驚かせないようにゲンガーになってから影に入らせてもらってね。あー楽チン。

 





チルタリス:ハミングポケモン1.1m/20.6kg
タイプ:ひこう/ドラゴン
空を飛ぶ姿はまるでわたぐものように見える。ソプラノの声でハミングする。わたのような翼を持つ。
特性しぜんかいふく:戦闘から引っ込むと状態異常が治る。時間が立てばその名の通り自然と治るもよう。
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