僕、ポケモンになったよ!   作:滝温泉

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どうでもいい話ですがポケモンXのレーティングバトルで全く勝てない……。鋼統一パで勝つのにはやはり無理があるのでしょうか……。


僕、幽香さんと暮らすよ!

僕が幽香さんのお家で暮らしはじめて一週間。かぐや姫の時みたいにたくさんの人に可愛がられたりすることもないけど、それでも幽香さんと過ごす毎日は楽しいんだ!

 

ひまわりに水をあげたり(そういえばひまわりって向日葵って書くんだってさ、知ってた?)お話したり、ご飯食べたり散歩したり、たまに人里に行って一緒にお買い物をしたりする。そのときの幽香さんはやっぱり普通のきれいな女性にしか見えなかったなあ。

 

そうそう、僕はずっとチェリムの姿のまんまなんだった。かぐや姫のときもそうだけど急に姿が変わったらびっくりさせちゃうもんね、だから姿はチェリムのまま。

 

でも前と違うのは幽香さんと話すことができるってこと。僕がポケモンになって初めて話すことができた人が幽香さん、あ、でも妖怪だから人じゃないのかな?………まあいっか。

 

あーあ、早く朝にならないかなぁ。これじゃあ力があんまりでないよ……。

 

話を戻すね。幽香さんと話せることで僕も動きやすくなった。かぐや姫のときみたいにジェスチャーで伝えても伝わらなかったりすることもないしニャーニャー言ってるだけなんていうこともなくなった。

 

花に害虫が寄って来てたら花が教えてくれるし、そのときは僕のマジカルリーフやはっぱカッターで取ってあげるし、妖怪がもしも来ちゃったときも伝えることができる。

 

そういえば幽香さん。みんなから見たらとっても危険な人みたい、人里からおんみょーじって人たちが幽香さんを倒そうと花畑に来たりするんだけど、そのときは幽香さんにいつも返り討ちにされちゃってる。

 

たまに幽香さんがいないときを狙って花を盗みに来たりする人もいるけど、そのときは僕が追い払っておいた。ちなみにタネマシンガンやとっしんで、妖怪だったときはくさぶえで眠ってもらってから幽香さんが帰ってくるのを待ってた。ちなみにその後に妖怪はいなくなってた、なんでかな?

 

まあ簡単に言うと、毎日が楽しいってことだよ。あ、幽香さんどこ行くの?ご飯の準備?僕も少し手伝うよ。

 

 

 

 

 

『最近雨ばっかりだね~』

 

「あら、雨は嫌い?花なのに?」

 

『う~ん、どっちかっていうと僕は晴れの方が好きかな?その方が元気がでるし』

 

今僕は部屋から外の様子をながめてる。幽香さんに抱っこされた状態で、みんなホントに抱っこするの好きだよね、なんでかな?

 

外の天気は雨、おまけにしとしと降ってるのがここ最近続いてるから僕としてはとても嫌になっちゃう。動きづらいしあんまり元気がでないし。

 

「でも雨が続いた後はしばらく晴天が続くのよ?それまでの辛抱ね」

 

『へえ~知らなかったなあ。じゃあもうちょっとしたら晴れるんだね、楽しみだなぁ』

 

『あ、幽香さん。その毛玉とってー』

 

ちなみに毛玉って言うのは毛糸を集めて作った玉のこと。

 

「ホントにそれ好きよねえ。猫じゃあるまいし」

 

それは前エネコだったからだと思うんだけどね。毛玉をつぼみの中から手を出して抱きしめる。うん、よくわかんない。

 

『でも幽香さんも僕を抱っこしてるし、僕が抱っこしててもいいんじゃない?』

 

「そういうものなのかしら?でも私があなたを抱き締めるのは______」

 

『あ、毛玉が』

 

ふと僕の手から毛玉が落ちちゃう。幽香さんの抱っこからひょいっと抜け出して転がる毛玉を追いかける。毛玉はコロコロって転がっていっちゃって、外に出ていっちゃいそうだ。

 

『うわっ!』

 

ズテッ、ベチャンッ!ポテン……

 

夢中で毛玉を追いかけた僕は転んじゃった。転がった毛玉を通り越してゴロゴロって転がって最後には外に飛び出しちゃったよ、泥が体について気持ち悪い……。毛玉も僕の頭を跳ねて結局泥の中に落ちちゃった……グスン。

 

「あらら大丈夫チェリム?」

 

『うう~ごめんね幽香さん。結局毛玉汚しちゃった……』

 

「毛玉どころかあなたまで泥だらけになってるわよ?」

 

確かに、つぼみや足が泥だらけで茶色になっちゃってた。

 

『ゴメンね幽香さん、ちょっと体洗ってくるよ……』

 

とぼとぼと裏の水道まで行って体を洗おうとしたら急にヒョイって持ち上げられちゃった、そのまま僕を抱っこする幽香さん。

 

『や、やめてよ幽香さん。幽香まで汚れちゃうよ』

 

「いいのよ、どうせじめじめしてて気持ち悪かったところだったもの」

 

『だからってそれは……』

 

「それに体を洗うんでしょ?それならお風呂に入った方がいいわよ」

 

『それもそうだね、じゃあお風呂に行くから抱っこするのやめて?』

 

「ダメよ、私も一緒に入るんだもの」

 

………え?

 

『い、いやいやちょっと待ってよ、いくらなんでも僕もうすぐ12歳だよ?さすがに女の人と入るのは恥ずかしいんだけど……』

 

「あら照れちゃって。でも拒否権なんてないわよ?」

 

『そ、そんなあ~』

 

その後、幽香さんと強制的にお風呂に入ることになっちゃった。さすがに恥ずかしかったよ……////。

 

 

 

 

『晴ーれーだあ!』

 

3日くらい立ってやっと晴れたよ!しかも雲一つないいい天気!僕のつぼみも開いて元気百倍さ!

 

『じゃあ幽香さん!ちょっと遊びに行ってくるねー!』

 

「いってらっしやい。お昼までには帰ってくるのよ」

 

『うん!人里に行ってくるねぇ!』

 

なんだか幽香さんがお母さんみたい!さあて!今日はいっぱい遊ぶぞ~!まずは人里にレッツゴー!

 

 

俊介side end

 

 

幽香side

 

『うん!人里に行ってくるねぇ!』

 

そう言ってチェリムは家を飛び出して行く。まったく、晴れの時とそうじゃない時で性格違いすぎじゃない。

 

「さぁてと、散歩でもしようかしら。チェリムは昼に帰ってくると思うしね」

 

私が出会った子、チェリム。彼は晴天の日の太陽が出てる間はもの凄く元気になる、でもそれとは対照的に夜や雨の日はもの凄く大人しくなってしまう不思議な子。

 

最初は妖精かと思って聞いてみたけど違うらしいわね。なんでも「ポケモン」っていう種族らしい。妖精でも妖怪でもない不思議な生き物ポケモン。

 

初めて会った時にしばらく泊めさせてほしいって言われた時はどうしたものかと思ったけれど、彼には邪気や悪意、狙いなんか一つもなかった。無邪気な子供みたいな子だったわね。

 

それから彼と暮らしはじめて一週間ちょっと、彼のことも少しわかってきた。

 

まず彼は本当に無邪気な子供みたい、なんにも知らない子供。たまに私に寄ってくる男みたい気持ち悪い目で私を見ることもなければ私を警戒して怖がることもなかった。私が大妖怪って知った時も怖がったりせずに一人の女性として見てくれた、それに私は彼から見れば平安京の輝夜よりも美しいらしい。悪い気はしなかった、純粋な気持ちだから嬉しいのかしら?

 

最近は花の事だけでなく彼の事もよく考えてるようになる、可愛げがあって活発で無邪気な子供。見ていると心が癒される、まるで花を見ている時みたいに。

 

彼がいなくなった時に胸が苦しくなった、どこかに消えてしまったのか、妖怪に喰われてしまったのかと私ば不安だらけになってしまった。

 

……まあ、結局は奥の方の向日葵のところにいたのだけれど。

 

にしても、この気持ちは何なのかしら?恋……は無いわね、うん。あれは絶対に子供だしLoveじゃない筈。ならなんなのかしら?わからないわね。

 

今度、彼に私をどう思っているか聞いてみようかしら?それから考えても別にいいでしょ。

 

『幽香さんただいま!お店の人からお団子もらっちゃった!一緒に食べよ!』

 

「あらいいわね。じやあお茶にしましょうか」

 

彼を見ると心がほっとする。なんでなのかしら?

 

幽香side end

 

 

 

 




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