「で、ここどこ?」
目が覚めたらどこかの裏路地にいて、近くに封筒が落ちていた。
外は明るいから朝か昼か。
「身分証とか諸々と、手紙?」
要約すると、あのままだと殺処分されていたから逃がしてやる、マリア達が日本語喋れるって言ってたから日本に送る、身分証とか国籍はこっちで作っといたよ。って事か。
「ナスターシャ教授……って言えばあいつらの実験をしてたマムって婆さんだっけ?」
会った事はないけど、良い人だって言ってたな。
「確かにここまでしてくれるんなら良い人なんだろな。」
でも、バスターソードはやり過ぎじゃない?
「こんなの見られたら一瞬でしょっぴかれるぞ……。」
まあ、それは置いといて、まずは住処を探さないと、考えているとサイレンが聞こえた。
「うおっ!?なんだ……?」
「ノイズだ!?」
「シェルターへ急げー!」
ノイズっていうと、この世界の災害だっけ?人を襲って、触った人を炭にするとか。
確か……ウェルは俺とセフィロスにはノイズを倒すための力があるって言ってたか。
本当かどうか分からないけど、自分の頭脳に自身のあるウェルは実験で嘘をつくことはあまりない。
「折角日本に来たのに目の前で人が炭になるとかシャレにならないし、ここは一つやるか。」
剣を片手に走り出し、人の近くにいるノイズを積極的に攻撃する。
「よっ……!
なるほど、倒すとノイズが炭になるのか。」
ここはリミットで……
「って、ブレイバーしか使えないから地道にやるしかないか。
あんたら、早く逃げな!」
「あ、ありがとう!ほら、行くぞ。」
「逃げる人はこっちに来てくれ!」
大声で誘導する。
すると頭上でヘリの音が聞こえた。
「お前ら分かってるな!民間人の救助が優先だ、ノイズは後回しにしろ!」
自衛隊か?避難はあの人たちに任せよう。
「そらよっ!」
それから避難が完了して少ししてノイズは全滅した。
「あ〜……疲れた。」
剣を地面に突き刺して一息着く。見た感じだと被害もそれなりに抑えられたんじゃないか?
「君、少しいいか?」
「あんたは……さっきの自衛隊っぽい人。」
「はははっ、自衛隊か。少し違うな。
俺は風鳴弦十郎。そして、俺たちは特異災害対策機動部二課。簡単に言えばノイズの対策部隊だ。」
「俺はザックス・フェアだ。よろしく。
んで、対策って、倒せて無いのに対策なんてあんのか?」
「無いことはない。が、正直に言うとまだ出来ない。」
「まだ?まあ、いいや。
それで、俺に話があるんだろ?単刀直入に頼むぜ。」
「ああ、俺たちと一緒に戦って、守るのを手伝ってほしい。君がなぜノイズを倒せるかはわからないが、倒せるならば先程のように被害が減らせるはずだ。」
「わかった。」
「話が早いのは良い事だが……本当に良いのか?」
「先に言っとくけど俺は研究施設の出だ。多分アメリカのな。
それで処分されそうになった所をある人に助けてもらって、そこの裏路地でついさっき目を覚ましたんだ。
つまり、金も家もない。
だから、条件だ。俺を雇ってほしい。なんなら住処をくれ。」
身分証を見せつけながら言う。
まあ、偽造してるなんてバレるだろうから自分から言う方が良いだろ。
「なるほどな……良いだろう。その条件に乗ろう。」
「よっしゃ!そんじゃ、悪いんだけど追加で一つ良いか?」
「追加?聞いてみないとわからないが。」
「何も無理を言うつもりはねぇって。」
そう言った瞬間に腹が大きな音を立てて鳴る。
「……飯、食わせてくんね?」
「……くく、はっはっは!よし、わかった!美味いもん食わせてやる!」
そう言って連れていかれたのは高そうな焼肉屋だった。
結果としてはおっさんのサイフが薄くなったとだけ言っとく。
「これから二課に入る事になったザックスだ!
彼はシンフォギアを纏う事なくノイズを倒せる、我々の希望となる存在だ。みんな、よろしくな!」
「ザックスっす。よろしく。」
拍手と歓迎の声が聞こえる。
二課の面々を見ていくと、一人女の子がいる事に気付いた。
「おっさん、あの子は?」
「あの子は風鳴翼。俺の姪であり、シンフォギア天羽々斬の奏者だ。」
「……さっきからチラホラ聞こえてたけどシンフォギアってなんだ?」
「シンフォギアは我々二課のノイズと戦うための力だ。詳しい話はあそこにいる彼女に聞いてくれ。」
「はいは〜い。私がシンフォギアシステムの開発者であり、櫻井理論の提唱者。櫻井了子よ!」
お、おお。なんか胡散臭いっつーか、自信過剰な人だな。
それでシンフォギアについて聞いてみると、大体わからなかったがなんたら障壁を無効化させてノイズを倒すらしい。
「ところで、ザックス。君以外にも似た人はいるのか?」
「実験対象か?俺はジェノバ細胞っつー聖遺物?を俺の中にぶち込んだ英雄作成実験の二号。んで、その前には一号のセフィロスがいた。まあ、セフィロスは制御出来ずに施設ぶっ壊して逃げたらしいけどな。」
「英雄作成実験……。」
「俺とは別の実験をしてた家族同然の女の子達がいたけど。今思えばあの時の化け物を倒したのもシンフォギアってのなのかもな。」
「何?どんな見た目だった?」
「化け物は真っ白な巨人で、女の子の着けてたのは真っ白な鎧っぽいやつだな、それに歌ってた。よくわかんねぇけど。」
「ほぼ間違いなくシンフォギアだな。」
どっちもシンフォギア使ってるのに情報共有とかしてないんだな。
「悪いけど、俺はそろそろ寝るよ。おっさん、どっか空いてる部屋とかない?」
「そうだな……仮眠室が空いている。
翼、すまないが案内してやってくれないか?」
「うん。」
色んな事があり過ぎて、今日は疲れちまった。
「ここだよ。」
「おう、ありがとな。」
部屋に入って倒れるようにソファに寝転がってそのまま寝る。
「もう寝ちゃった……。」
「やっぱ飯が美味いのは良いな。」
定番の塩鮭、味噌汁、白米、たくあん。
「ん〜……この塩っけが米に合う。」
「随分と箸の扱いが上手いな。」
前におっさんが座る。
「え〜、あ〜、ちょっとな。」
たくあんを齧りながら誤魔化す。
「ザックス、君がどれくらい戦えるかを調べたい。
後で一戦どうだ?」
「ずずずっ……一戦?おっさんとか?
鍛えてるからって大丈夫か?」
「ふっ、それは自分で確かめてくれ。」
「なるほど……。」
絶対強いだろ。
そういえばおっさんってヘリから飛び降りてたな。
「そうと決まれば早く食うか。」
そう言って米を掻き込んだ。
「んじゃ、やるか。」
訓練用に用意してもらった木刀片手におっさんと対峙する。
「おう、かかってこ」
最後の一言を聞く前に木刀で突くと白刃取りで受け止められる。
「よっと!」
木刀の柄を軸に回転し蹴り、バク転で元の位置に戻る。
顔を上げると拳が迫っていた。
「ぬおっ!?」
斜めに構えて受け流す。
「チィッ!」
膝蹴りをすると逆の手で受け止められる。
「ザックス、やるな!」
「いや、おっさんがおかしいだろ!?」
膝を持たれたまま壁にぶん投げられる。
「うおおお!?」
なんつー力してやがる!?
壁に足を着いてそのまま飛ぶ。
「手加減無しで行くぞ。」
「来い!」
「ブレイバー」
気を纏わせて叩き付ける。
「ハァ!」
おっさんが地面を踏み締めて拳を木刀をぶち当てる。
「こいつでぇ!」
「ぬぉぉぉ!!」
ボキッと木刀が折れた。
「「あ"っ!?」」
木刀の残った部分で地面を、おっさんの拳の衝撃で後ろの壁が蜘蛛の巣状に割れた。
「ちょっと、弦十郎くん!?ザックスくん!?」
「すまん!」
「悪い!」
二人して謝って訓練室から走って飛び出すが、他の人達も加わって捕り、一時間の説教となった。
「で?次は翼との特訓って事か?」
「よろしくお願いします。」
剣を使えるからって師匠役に抜擢されてしまった。
「俺、こういうのやった事ないし、実験で戦ってたのだってほとんどが動物だ。
だから、実践の中で覚えてもらう。いや、強くなってもらう。」
「……わかりました。」
翼が胸のペンダントを握る。
「Imyuteus amenohabakiri tron」
翼が歌うとボディースーツと鎧が形成されていく。
「これが、シンフォギアか。」
「行きます。」
鎧の一部から刀が出てくる。
うっわ滅茶苦茶便利。
「ふぅっ!」
上段から振られる刀を力任せに弾くと、翼の体勢が崩れる。
「あらよっと!」
軽く飛んでドロップキックを腹に入れる。
「うっ……!?」
そのまま吹き飛んでいく。
なるほど。確かに、このままじゃ実践はさせられないな。
「よし、まずは好きなように攻撃してこい。」
「……っはい!」
型に嵌った剣の振り方のせいで太刀筋が読みやすい。
たまに足から剣を伸ばして攻撃してくるがその程度なら受けられる。
「もっと、もっとだ!」
「はぁぁ!せいっ!」
「体から刃が出るなら、もっとやってみろ!」
「せやぁ!」
剣を巨大化させて振り下ろすと衝撃波が飛んでくる。。
「蒼ノ……一閃!」
「ふんぬっ!」
頭上で横に剣を構えて受け止める。
「なかなか、重いな!」
ギリギリと刃が鳴る。
「せーぇーのぉ!」
そのままかち上げると衝撃波が割れる。
「ふぃ〜……良い攻撃だ。
今日はここまでにしとくか。」
「はぁはぁ……まだ、やれます!」
「やめとけやめとけ、疲れた体でこれ以上無茶するな。」
「でも!」
「あとは風呂入って飯食って寝ろ。
おっさんから聞いたけど、明日は学校だろ?」
「……はい。」
「また教えてやる。それに、まだまだ強くなれる、焦るな。」
そう言って頭を一撫でして出ていく。
そんな日々が過ぎていくある日、俺はおっさんの所に行った。
「おっさん、俺にも出来そうな仕事くれ。」
「仕事?今もノイズが出現するまで待機、訓練しているだろう。それが今の仕事だ。」
「暇だ。」
「むっ……そう言われてもだな。」
「学校にも通ってないんだ。良いだろ?考えてる事もあるんだ。」
「ほう?聞こうか。」
「何でも屋をやってみようかって考えてんだ。」
ザックスが出来なかった事をやってみよう。
「何でも屋だと?」
「おうよ。配達メインに色々な。
そうなると免許とか必要になりそうだな。」
「まあ、良いだろう。
ある程度は俺が出す。好きにしろ。」
「サンキュー!払いは出世払いで頼む!」
そう言って必要なものを揃えようと考えてるとサイレンが鳴り響く。
「チッ、タイミングが悪いやつらだ。」
「頼むぞ、ザックス!」
急いでヘリポートに向かいヘリに乗り込んだ。
「はい、こちら何でも屋ザックス。
おう、おばちゃん。お好み焼きの配達か?
ん、じゃあまたいつも通りでな。」
あれから四年くらい経った。
その間に新しくシンフォギア『ガングニール』の適合者に薬物等を使ってなった天羽奏が二課に入った。
それから奏と翼の二人がアイドル『ツヴァイウィング』を結成した。
んで、俺はおっさんに話をした一年後に何でも屋を開く事ができた。
「お好み焼き取りに来たぜ〜。」
「はいはい、じゃあこれ、住所とお好み焼きね。」
「じゃ、行ってくる。」
売上と二課の給料のほとんどを使って購入、改造したバイク『フェンリル』に乗り込む。
バイクに乗って感じる風が気持ち良い。
たまにノイズが出てくるが楽しい毎日だ。
「ども、お好み焼き届けに来ましたー。」
「ああ、どうも。これ、代金です。」
「はい、またよろしくお願いします〜。」
そのままお好み焼き「ふらわー」に戻ってお好み焼きの代金と配達分の金額をもらう。
すると二課で貰った端末が鳴る。
『ライブは今日だぞ!何してんだ!』
「おー、奏。そうか、今日だったか。」
『おい!』
『先生、忘れるのは酷いですよ……。』
「悪い悪い。今から向かう。
まだ時間はあるだろ?」
端末を切って急いで会場に向かって係員用の入口から入る。
「間に合ったァ!」
まだ一つ目の曲も始まっていないはずだ。
自分で買ったチケットを持って席へ向かった。
「そういえば、これってどう使うんだ?」
光らないサイリウムをぶんぶん振る。
今までのライブでは裏方だったから使い方が分からない。
「ん〜?」
ぶんぶん振るう度に周囲に風圧が広がる。
「おっと、いけね。」
周りの迷惑になるな。
パキッと聞こえて隣を見るとオレンジ髪の女の子がサイリウムを折ると光ったを見た。
「なるほど。」
俺もサイリウムを折ると光った。
「お、始まったか。」
周りの動きに合わせて振るう。
「頑張れ、翼、奏。」
順調に曲が進む。
良い感じに進んでいるはずだ。でも、何故か嫌な予感がする。
今の体になってから、いや、ここはソルジャーとしての直感って言うのか、なんなのか。
端末を取り出しておっさんに連絡する。
「おっさん、嫌な予感がしてきた。
特大のやばい予感だ。」
『何ぃ!?しかし、これから止める事など出来んぞ!』
「分かってる!今から武器を取りに行くから準備だけしといてくれ!
っと、悪い、通してくれ!」
観客を押しのけながら近くの係員の通路に入ってバスターソードを掴むと観客達の悲鳴が聞こえた。
「もうかよ!」
会場に戻ると至る所でノイズが暴れていた。
その中でもノイズだけが密集している所を探す。
「メテオレイン」
空から
あれからリミットも増えた。が、超究武神覇斬だけまだ使えない。
まだ限界は越えられない。
「メテオレイン、メテオレイン、メテオレイン、メテオレイン、メテオレイン」
何度もメテオレインを降らせる。
翼も奏もカバー出来ない範囲をカバーをする。
「時限式ではここまでかよッ!」
奏の方が苦戦しているみたいだな。
「オッラァッ!」
どうにも数が多い。
「おい!死ぬな!
目を開けてくれ!生きるの諦めるな!」
被害者、それも事故があったのか。
見てみると俺の隣にいた女の子だった。
「くそったれ!
奏!お前はその子連れて下がれ!」
「でも、こんな所で!」
「うっせ!現状でギアもないお前は足手まといだ!とっとと医務室にでも連れてけ!」
「……っ!」
下がる奏の後ろを着いて援護する。
「破晄撃」
『会場の民間人は全員避難した!残りを頼む!』
「了解了解!」
それから数十分後、出現したノイズは全滅した。
「被害状況は?」
『……かなりの人的被害が起きた。』
「そうか……クソッ。さっきの女の子は?」
『現在治療中だ。すぐに処置をしたお陰で大事ない。』
「なら、良かった……。」
ようやく肩の力を抜く。
「……つっかれたぁ!」
その場で大の字の寝転がると後ろに翼がいた。
「脱力し過ぎです。」
「良いだろ?あんだけリミット使ったんだ。
飯、食おうぜ。」
「あなたという人は……。」
「そう言うなって、こんな気分を払拭するには食うに限る。」
あー、テンション下がっちまうな。
シャッシャッと部屋の中から音がする。
バスターソードを特注の砥石で研ぐ。
「こいつも、研ぎ続けたらちびるか。」
初めて使った頃よりも少し短くなった。
いつか打ち直しでもしないとダメか。
「あの子は大丈夫かな。」
あれから数週間、ニュースや新聞でもあの事件は良く報道されている。
生き残った人が迫害されるなんて話も良く聞く。
「見に行って見るか……。」
単純に見に行く方に配達があるだけだ。見に行くだけだからな!
ゆっくりとフェンリルを走らせる。
もう放課後だからどっかで見かけるくらいはすると思ってたけど、もう帰ったか?
「話し声?」
フェンリルを降りて声がする方に歩く。
「お前のせいだ!!」
「疫病神め!」
「やめてよ!響が何したって言うの!?」
女の子二人に対して複数の男女が責め立てていた。
そのうち、一人が石を投げ付けた。
「待て待て、やり過ぎだ。」
石をキャッチして見返す。
男女の中から俺の名前が聞こえた。色んな所に配達してるからそれなりに知られているみたいだな。
「だって、そいつのせいで!」
「友達でも死んだか〜?」
「それは……。」
「みんなが言ってたからって、なぁ?
他の子達はどうよ?」
ジッと見ると全員が俯いた。
「じゃあ、この子達は俺が引き受けるから、さっさと帰れよ〜。
ほら、行くぞ。」
二人の手を掴んで連れ出す。
「ちょ、ちょっと!ザックスさん!」
黒髪の女の子が俺の名前を呼ぶ。
「あれ?俺の事知ってんのか?」
「何度か配達してもらってたので……。」
会った覚えはないから、家族と会ってたのか?
「まあいいや。改めて、ザックス・フェアだ。
よろしく。」
「……小日向未来です。」
小日向未来、小日向……ああ!
「小日向さん所の娘さんか!いつも御利用ありがとうございます。
そんでそっちの娘は?」
「あ……立花響です。
えっと、あの時、ライブ会場で戦ってましたよね?」
「あー、いたいた。
俺もよーく覚えてる。」
「え?」
「奏に助けてもらってたろ?
あれからどうだ?」
「大丈夫ですけど……。」
「なら良い。
とりあえず今日は二人とも送ろう。」
「ありがとう、ございます……。」
辛気臭い顔だなぁ。
ため息をついてフェンリルのハンドルを掴んで押す。
後で、奏と翼に伝えとくか。
「あ、私の家、ここです。」
「えっ、マジでここ……?」
罵詈雑言の張り紙、落書き、窓の割れ。
酷い有り様な家があった。
「マジです……。」
「……よし、決めた!明日から掃除するか!」
そう言うと二人して驚いた顔をする。
確かに突拍子がないと思うが、流石にこれは見てられない。
「金とか気にすんな!」
「さっきから何なんですか!?急に出てきて、初対面の人の家を掃除するとか!」
「まあ、ちょっとな。」
なんとなくってのもある。
でも、響には何かある。それもとてつもなく大事な何かが。
「んじゃな。」
頭を捻っても何も出てこない。こういうのは了子の領分だ。
「あ、もしもし、奏?前にお前の助けた女の子見付けたぞ。住所後で送っとく、じゃっ。」
一方的に話して通話を切る。
今の所急ぎの仕事もないし、いっちょやるか。
「ちわー!何でも屋ザックスでーす!掃除しに来ましたー!」
次の日、丁度オフだった奏と翼に作業着と身バレ防止用の帽子を被らせて響の家に来てきた。
「え、掃除……?」
「勝手にやるんでほっといてくれたると助かります。」
「ほ、本当に来たんですか!?」
「ついでにゲストも連れて来たぞ。」
「つ、ツヴァイウィングさん!?」
「話す事がたくさんあるだろうから、ゆっくり話しててくれ。特に奏はな。
あ、すみません、立花のお母さん。水道ってどこにあります?」
「あ、えっと、こっちです……。」
「お邪魔します。」
ブラシとバケツを持って立花家に入る。
「落書きヨシ!次は窓だな。
採寸しないとな。」
巻尺を腰のバッグから取り出して測る。
「ん、ホームセンター行くか。」
三人に未来が入った四人を横目に外に出ると今にも石を投げようとしている男がいた。
石好きだなぁ!
軽く飛んでキャッチする。
「おいこら、危ないだろ。」
石を握り砕くと走って逃げて行った。
「ったく。」
あの後窓を買って嵌めて掃除が完了した。
「んじゃ、お疲れ様でした。
またなんかあったら連絡ください。あ、これ名刺です。」
「何から何まですみません……。」
「いえいえ。」
手を振って立花家を去る。
…………あ、奏と翼忘れた。
まあ、いいか!
思い付いた事だけ好きに書いたらこうなるよねって感じです。