鎮守府最速伝説   作:利摩 夕伊

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第1話の続きです
まだ、見てない人はぜひ見てください

一応艦これです


第2話 提督伝える

「明石...こいつをどこで走らせればいいんだ?」

俺は明石に聞いた。

一年前は「じゃあ、湾岸とかで走らせに行ってくる」とかなんて言えたが、

半年前から警察による取り締まり強化により、公道で車を走らせる(ここでは暴走させる)ことなんてできなくなったのだ。

サーキットに行けばいいって?

それは無理だ。

サーキットで走らせるには金がかかる、それもかなりの大金だ。

うちの鎮守府は安月給なのだ...

最低限の生活を送るのでさえいっぱいいっぱいなのだ。

「言うと思いましたよ」

明石は、答えた。

「サーキットで走らせに行ったら...とも思ったんですが安月給の提督には厳しいですもんね」

「安月給いうなよ...」

こいつは、俺の心でも読んでいるのか?と一瞬思ったが、明石だったらそんなこともあるだろうと思い流した。

「提督、たしかに普通の人たちは公道で走らせることなんてできなくなりましたね」

明石は答えた。

そんな否定的なこと言われたらこの車の意味はないだろうと俺は思った。

「しかし!私は上に鎮守府関係の人は公道で走らせてもいいのでは、と提案したんですよ!しかも、その提案は通りましたよ!」

「は!?」

明石の力ってすげー、と思った。

「ただ、条件があるんですよ」

「条件?」

「走るついでにルーレット族たちを倒してほしい、とのことなんです」

え?まだルーレット族とかいるの?こんな厳しい世の中なのに?

「倒すって言っても暴力とかじゃなくて、車同士のバトルで倒してほしいとのことなんです」

最高じゃん、俺は昂る感情を抑えきれず少し笑顔になってしまう。

「提督、嬉しいんですね」

明石は笑顔だった。

「もちろん、公道で走らせれる上にバトルもできるとか最高だろ!」

「よかった、さぁ!走りたい気持ちがあるうちに、まず車を見ましょうよ!車は工廠にありますからね」

そう言って明石は執務室を出て行った。

さてと、艦娘たちに休暇をとることを伝えなければ。

面倒だし講堂に全員を集めて伝えよう。

あ、俺だけが休暇をとることはよくないな。

艦娘みんなに休暇を与えよう。

俺はとりあえず鎮守府全体に、講堂に全員集合とアナウンスした。

 

 

 

講堂にみんなが集まった。

俺はみんなの前にある台の上に立った。

そしてマイクを持つ。

「今日、みんなに集まってもらったのはみんなに伝えたいことがあるからだ」

艦娘たちは何だろう?と思っているのか不思議に思うような表情をしている。

「俺はしばらくの間、休暇を取ることにした」

艦娘みんなは少し驚いた様子を見せていた。

実は、いままで休暇などを取ったことなどなかったのだ。

まぁ、提督業は正直楽しいから。

休暇はなくてもいいんだけどな。

「司令官、私たちは司令官がいない間どうすればいいんだい?」

そういったのは俺の嫁艦のВерный(ヴェールヌイ)だった。

「それについてはいまから話すよ」

俺は答えた。

「俺だけが休むのはみんなに悪いから、みんなにも休暇を与えることにした」

俺はみんな喜ぶだろうなと思っていた。

しかし、艦娘みんなはあまり喜ばしいなさそうな感じであった。

「どうした?休暇だぞ!嬉しいことだろ?」

「テイトク!たしかに休暇は喜ばしいことなのデース...」

そう答えたのは金剛だった。

「そうだろ?なのに、なんで喜ばない?」

「それは...テイトクが休暇を取るってことが...」

ん?なにか悪いことでもあるのか?

俺が休暇取っちゃだめなのか?

「テイトクが...この仕事が飽きちゃったのかと...思ってるんデース...」

俺は少しびっくりした。

俺って周りからこの仕事に熱心に取り組んでると思われてたんだ。

「大丈夫、こんな楽しい仕事は他にないんだ。飽きる方が難しいよ」

艦娘全員がほっとした。

「まぁ、伝えたいことはそれだけだ。解散!」

みんな講堂から出ていく。

みんな休暇に何をしようか自分の姉妹館艦などと話している。

俺は工廠に行かないと、と思いステージから降り講堂から出ようとした。

「司令官、待って」

Верныйに後ろから呼び止められた。

俺は振り向く。

「Верныйどうした?自室に帰って準備でもしたらどうだ?」

俺は言った。

「司令官、ひとつわがままを言っていいかい?」

「別にいいが?」

俺は何を言うんだろうと思っていた。

「休暇の間も一緒にいたいんだ」

Верныйは頬を赤らめながら言った。

嬉しかった、自分の愛する人と休暇を過ごすなんて考えてなかった。

いままで彼女とかいなかったからそんな考えがなかったのだ。

「別にいいが?」

「本当に?いいのかい!」

Верныйは嬉しそうだった。

「ありがとう司令官!休暇の準備を急いでしてくるよ!」

あんなにはしゃぐВерныйは初めてみたなぁ。

俺は可愛いなと思った。

さて、艦娘みんなに休暇も伝えたし、工廠に行くか。

俺は講堂から出て工廠へ歩いた。

 




すみません
期間めちゃくちゃ開いちゃいました
今回も読みづらくてすみません

次回から何とか走らせれるようにします

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