剣の頂よ、幸せの道へと通じろ。   作:カサミノ

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 初めての戦闘でしたが書き方が全く分かりませんね。非常に拙い物になってしまいました。誰か書き方を教えてください。


第9話

 無数の手が伸びてくる。真菰さんの前に立ち、それら全てを斬り捨てる。この戦いに置いて最も重要なのは真菰さんを頸まで到達させる事。彼女は鱗滝左近次の弟子だ。鱗滝さんの弟子は全員最終選別へ行くために巨岩をぶった切っている。これまで奴の頸を刎ねる者がいなかったのは頸を刎ねる実力が無かったのではなく、刀が既にボロボロであったか、コイツの挑発に乗って攻撃をまともに受けてしまったかのどちらかだと推測できる。だから、真菰さんは頸まで到達すれば間違いなく刎ねてくれるはず。

「邪魔するな!」

 手を引っ込めて数秒もすると切り落とした手は完治している。何人も人間を食っているだけあって単純な強さも相当なものだ。

 真菰さんは守っていた内に飛び上がり、木と木の間を飛び回って奴を翻弄している。俺も負けちゃいられない。

 ___空の呼吸 壱ノ型 蒼穹

 強く踏み込み斬りかかる。固い。腕で防がれたようだ。後ろに飛び退く。追うように手が伸びるが真菰さんがそれを斬り落とす。韋駄天の生まれ変わりを思わせる速度と流麗な剣技は合わさり抜群の破壊力を生んでいる。

「クソッ!」

 木の上に戻る真菰さんを追うが忘れてもらっては困る。

 ___空の呼吸 肆の型 暁の瑞雲

 刀を振り上げ、断ち切る。そのままの勢いで駆け出し、構える。迎撃しようとするが温い。どちらかに集中して手を伸ばさなくては反撃はできないぞ。

 ___空の呼吸 弐ノ型 曇天・嵐気流

 全てを斬り、鬼は目前。さぁ、ここいらでお終いにしよう。

 ___空の呼吸 壱ノ型 蒼穹

 両足を切断する。手も全て斬った。再生速度を鑑みると手を生やして頸を守る事は出来ない。これで手鬼の逃げ場は無いはず。

 風の逆巻く音がする。音の方に目を向けると刀を構える真菰さんが。その構えがいつの日かの事を思い出させるのだろう。手鬼は激昂する。

「鱗滝!!」

 ___水の呼吸 壱ノ型 水面斬り

 刀から水流が溢れる。水流を纏った刀は吸い込まれるように鬼の頸へと向かい刎ね飛ばす。

 刀を振るった真菰さんは鬼の頭の消滅を見届けている。俺は鬼の身体の方へと向かい手を握る。きっと、彼は怖かったと思うから。夜の闇の中、一人で生きてきて。最愛の兄を失って。本来なら主人公のやるべき事だけど、これくらいならいいだろう。

「成仏してください」

 手鬼はポロポロと涙を零す。その顔にはまだ幼い少年の面影が見えた。あぁ、鬼は人なんだ。怪物であって怪物でないんだ。

「兄……ちゃん……」

 その言葉が聞こえた時にはもう鬼は塵となり、風に吹かれて消えてしまった。ふと、綾香と金兄さんの事を思い出した。元気にしてるかな。

 空が白み出した。最終選別は終了する。真菰さんと一緒に中腹まで下りる。真菰さんは不思議な顔をしていた。兄弟子の仇が流した涙に思う事があったのだろうか。

「優しいんだね」

 ふと、声をかけられる。

「優しいって訳じゃないよ」

 そう、優しいって訳じゃない。俺は知っていたのだ。鬼になった者の背景を。苦労を。だから、手を握り成仏を願った。鬼となった者の死を弔った。

「やっぱり、君は優しいよ。見ず知らずの私の事も助けてくれたし」

 そんな事はない、と否定しかけたが彼女の微笑みを見ると喉元まで上がっていた言葉が霧散してしまった。

 俺達は中腹に辿り着いた。相変わらず藤の花は狂い咲いていた。その全ての紫が朝焼けに照らされ、爽やかな印象を受けた。

「やはり、突破したか!」

 ボロボロの杏寿郎が笑顔で手を振ってくる。あの杏寿郎がボロボロだ。原作には描かれていない強者にでも出会ったのだろうか? 

「なんでそんなにボロボロなんだよ?」

「山を駆けずり回っている内にな!」

 どんだけ鬼を倒したんだよ。周りを見ると凄く人が多い。ほとんど全員が突破したのではなかろうか? 

「そちらの方は誰だろうか!」

「私は鱗滝真菰。よろしくね」

 すぐに二人は仲良くなって話を始めている。二人ともふわふわしてるからな。杏寿郎はふわふわなのかよく分からんけども。

「そういえば、銀が見惚れていたのは真菰さんだったな!」

 おい、爆弾ぶち込むな。驚く真菰さんを見て杏寿郎さんめっちゃ満足気ですよ。爽やか笑顔浮かべながら肩を叩くな。真菰さん戸惑ってるだろうが。おい、親指を立てるな。焦って火消しに回るが流石は未来の炎柱。消した後からどんどん火を焚いていく。やばい。このままだと認識がストーカーになっちゃう。

「お帰りなさいませ」

「おめでとうございます。ご無事で何よりです」

 火は勢いを増し続ける中、最初に案内をしてくれた二人が声を発した。何一つ問題なくその後は進んでいき、隊士を諦める者は下山して隊士志望者は全員鋼を選んだ。何一つ問題は無かった。原作のような事すら無かった。そう問題なかったんだ。俺以外は。なんてことだ。誤解を解く暇もなく玉鋼を選び、全員が下山した。許すまじ杏寿郎。もうサツマイモ奢ってやんないもんね! 

「銀! これから家に帰るのか!」

 心の中で杏寿郎に何度もアツアツのサツマイモで軽く火傷する呪いをかけていたら、突然話しかけられた。俺は煉獄家に実力をつける為にやってきたのだ。最終選別を突破し、隊士となったのだから家に帰ってもいいんだ。

「そうだな。家族の顔を久しぶりに見たい」

 いくら、綾香との文通を通じて家のことを知っているとはいえ、数ヶ月間会っていないのだ。久しぶりに会いたい。

「そうか! 少し、寂しくなるな!」

 そう言った杏寿郎の横顔を見るとちょっぴり寂しくなった。

 

 俺達は煉獄邸に戻った。荷物を纏めていると千寿郎君が俺の元までやって来て泣いた。これでもかと言うほど泣いた。最近、友達になったばっかだもんな。

「また来るよ」

 そう言って頭を撫でてやる。けれども泣き止まない。泣き止ませるのに苦労しそうだな。そう苦笑していると杏寿郎が千寿郎君を連れて行ってくれた。煉獄の兄貴は子守も上手いようだ。

「ありがとうございました!」

「じゃあな、銀!」

 相変わらずデカい杏寿郎の声をしばらく聞きながら俺は家に戻った。

 

戦闘こんな感じでいい?

  • 結構頑張ってるやないか
  • 全然ダメ
  • もう少し頑張って
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