機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ラフタの妹に転生をしちゃったので奮闘をする。 作:桐野 ユウ
イザリビの格納庫ではクランクやアインの指示を聞いてMSの調整を行っていた。ケルディムサーガの調整もエイハブリアクターの調整をしたりなどの整備を行っていた。
「どうですか雪之丞さん?」
「おうクランクさんか、あんたたちのおかげでMSの整備がはかどる。」
「あぁだが船でやる整備などは限界がある。特にバルバトスとかはな・・・・・・」
「確かに、そういえばブリッジの方は何か騒がしかったな。」
「何でも停船信号が発信されたそうです。」
「ギャラルホルンか?」
「また戦いが起こるのかよ。」
場所が変わりブリッジ。
『人の船を勝手に乗り回しやがって!!この泥棒ネズミどもが!!』
モニターにマルバが現れてレフタはため息をついていた。
「はぁ・・・・・・あのバカはしつこいわね・・・・・・でもまさかエイハブヴェーブの反応がないのも不思議ね。」
「レフタ姉さん、敵がそれに関してはうまいってことだよね。」
「ふふそうだね。」
するとマルバが消えて白い服を着た人物が現れた。
『さっきから話がさっぱり進んでいない…』
「あんたは?」
『俺か?俺は名瀬・タービン、タービンズって組織の代表を務めさせてもらっている。』
「鉄華団団長オルガ・イツカだ。」
『なーにが鉄華団だ!!』
「あらさっさとこの子たちを置いて逃げだした腰抜けはどこのどいつかしら?」
『て、てめぇレフタ・フランクランド!!』
『何?』
マルバがレフタの名前を出した瞬間何か向こうで問題でも発生をしたのかと考えていると名瀬が彼女に聞いてきた。
『一つ聴きたいことある。そこの栗色の女性。』
「私?」
『お前さんお姉さんがいたりしないか?』
「確かに私には姉さんがいたわ。でも今はどこにいるのかわからないわね・・・・・・」
『そうか・・・・・・』
レフタはそこから無言で話を聞いていた。オルガはテイワズの後ろ盾が欲しかったので丁度良かったという。レフタも確かにテイワズの後ろ盾があったら心強いなと思いつつなんでか知らないが喧嘩腰になっている気がするのは気のせいだろうか?と思いつつ
「悪いなタービンさん、あんたの要求は呑めない。俺達は鉄華団として引きうけた仕事があるんだ。それを投げだすわけにはいかない。」
(やれやれ・・・・・・まぁ鉄華団の絆ってものは固いからね。)「悪いけど名瀬さん、この子たちを甘く見ない方がいいわよ?」
『ほう・・・・・・・・・』
「たとえ相手が誰であろうと私の弟分たちに手を出すって言うなら・・・・・・私は誰であろうと戦う。」
『・・・・・・それは実の姉と戦うことになってもか?』
「その通りよ。」
『・・・・・・・・・お前ら生意気の代償は高くつくぞ。』
通信が切れ、レフタは無言で格納庫の方へと向かっていく。一方でハンマーヘッドの方では。
「こうなっちまったか・・・・・・辛いがラフタに連絡をしてやってくれ。妹を見つけた・・・・・・ただし敵としてなと・・・・・・」
「わかった。ラフタに連絡・・・・・・ノーマルスーツを着ろと。それと妹が敵として出てくる可能性があるとね。」
「わかりました姐さん。」
「総員戦闘準備よ!!」
レフタは格納庫に向かっていたが内心動揺をしていた。自分が言った言葉に間違っているのかと・・・・・・実の姉が敵として出てくる・・・・・・自分で姉を撃てるのかと・・・・・・
「ラフタねぇを撃てるの?私は・・・・・・」
格納庫に到着をしたレフタは装備を変えるよう指示を出す。
「アイン君悪いけど、ケルディムサーガの武器コンテナからGNソードⅢを出して欲しいの。今回はそっちの装備で出るわ。」
「わかりました!!」
武器コンテナが開いてGNソードⅢがケルディムサーガの右手に装備される。バルバトス及びグレイズ改、新たにグレイズカスタムと流星号が新たに加わりシノの機体に阿頼耶識が搭載されていた。
「よしMS部隊出撃!!」
『よっしゃ!!流星号ノルバ・シノ出るぞ!!』
『続けてグレイズカスタム出撃どうぞ。』
『ジュリエッタ・フランクランド、グレイズカスタム行きます!!』
そこからグレイズ改、バルバトスが出撃をしてケルディムサーガは発進カタパルトにいた。
「・・・・・・・・・行くわよハロ。」
『了解了解』
『ヤッタルデ!!』
『ケルディムサーガ発進どうぞ。』
「レフタ・フランクランド、ケルディムサーガ行きます!!」
ケルディムサーガも出撃をしてほかの四機に合流をする。
『お姉ちゃん。』
「いいわねシノとジュリエッタは初めてのMS戦になるわ。シノと昭弘がコンビを組んで、三日月とジュリエッタが組んで攻撃をしていきなさい。私は援護をする!!」
『了解。』
『はい!!』
『よっしゃ!!流星号初出撃だ!!』
『よし!!』
一方で百里に搭乗をしていたラフタは目を見開いていた。
「嘘・・・レフタがあの船に乗っていた!?」
彼女は今からその船に攻撃をするために待機をしていた。アミダからレフタがその船に乗っていると聞いて動揺をしていた。
「私はどうしたらいいの・・・・・・とりあえず航行不能にさせれば!!」
一方で二機の百錬が攻撃をしてきた。ケルディムサーガはGNソードⅢをライフルモードにして三銃身から弾が放たれて二機に攻撃をするが躱される。
「さすがタービンズのパイロットだけあるわね。これは厄介な敵だわ。四人とも、相手は強いパイロットみたいよ。」
レフタの言葉を聞いて四人は連携で攻撃をする中イサリビの方で爆発が発生をする。どうやら敵MSが一機攻撃をしてきた。
レフタ達は前方でMSと交戦をしていた。
『もう一機いたのか?』
「四人とも任せてもいいかしら?私はイサリビを攻撃した敵MSの相手をするわ。」
『お姉ちゃん気を付けて。』
「えぇ!!」
レフタは振り返りスラスターを展開をしてイサリビの方角へ飛んで行く。アミダは逃がさないよとライフルを放とうとしたが流星号及びグレイズカスタムがライフルを百錬の二機に放つ。
『悪いがここから先は行かせるわけにはいかねーよ!!』
『私たちが相手をします!!』
『行くよ。』
百里は攻撃をしているがイサリビの堅さにイライラしていた。
「硬すぎる・・・・・・エイハブウェーブ反応!?」
彼女は振り返るとケルディムサーガが接近をしてGNソードⅢライフルモードにして百里に放ってきた。彼女は素早く回避をしたのでレフタは高軌道なMSだわと思いつつ左手に装備された新武装を使うことにした。
それは先の戦いで回収をしたガエリオ機のワイヤークローである。彼女はそれを百里に放ち巻き付ける。
「ぐ!!」
『イサリビはやらせない!!』
「え?」
その声にラフタは目を見開いた。敵のガンダムフレームから懐かしい声が聞こえてきた。だがどうしてなんで彼女が乗っているのと・・・・・・百里はスラスターを止めた。レフタ自身も突然止まったのでそのまま百里とぶつかってしまう。
『接触接触』
「知っているわよ!!ってワイヤークローが絡まって外れなくなった!?」
『レフタ!!レフタ!!』
百里の方から通信が来たのでレフタはONにした。モニターが映りそこには涙を流している女性がいた。レフタはその人物を知っている。
「・・・・・・・・・ラフタねぇ?」
『レフタ・・・・・・レフタなの?』
「そうだよラフタねぇ。」
『どうしてあなたがMSに乗っているのよ!!』
「・・・・・・それは私が鉄華団のパイロットだから。ラフタねぇの敵だよ。」
『な、何を言っているの私は!!』
「鉄華団の敵は私にとっての敵、だからタービンズが敵ならラフタねぇは敵になる。」
『レフタ・・・・・・なんで・・・・・・どうして?』
「あそこには私の大事な弟分たちがいるの。だから行かせない…といってもお互いに動けない状況なんだけどね。」
現在ケルディムサーガと百里はケルディムサーガが放ったワイヤークローでお互いの機体が絡まってしまい動けない状態だ。
「『・・・・・・・・・・・・』」
すると停戦信号が発信された。
「これって停戦信号?オルガ達がやったのかしら・・・・・・」
『とりあえずレフタ!!今すぐ私たちの船に来なさい!!てか強制連行!!』
「はい!?ってうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
三日月達の方も構えていたがオルガの言葉を聞いて武器を降ろしていた。
「終わったの?」
『みたいだな。』
『ふぅってあれってお姉ちゃん!?』
『何!?』
見ると百里がケルディムサーガを引っ張ってハンマーヘッドの方に向かっていた。
『あらあらラフタ、何考えているんだい?』
『・・・・・・私たちも帰投をしましょう。』
「待てよ、俺達の姉さんを返してよ。」
『姉さん?』
『レフタ姉さんを返してください!!』
『姐さん、レフタってラフタが探していた妹の名前では?』
三日月達はとりあえずイサリビの方に帰投をした。彼らの機体は連携をして戦ったので損傷は少なかった。
一方でハンマーヘッドの方では百里が帰還をしたが黒いガンダムフレームを連れて帰投をしたので全員が驚いていた。
「え!?ガンダムフレーム!?」
「てか百里に絡まっているから一緒に帰還をしたんだよね。」
ケルディムサーガの方でワイヤークローのスイッチを押してワイヤークローは戻りケルディムサーガは身動きが取れるようになったのでどうしようかなと思ったが逃げだすわけにはいかないよねと思いつつ、二機の百錬も戻ってきた。
「おいおいなんであっちのガンダムフレームがこっちに来ているんだよ。」
名瀬は丁度オルガと共に移動をしていたのでオルガの方も驚いていた。
「レフタ姉さんの機体だ。」
「レフタ・・・・・・か。ラフタが探していた妹ってのはガンダムのパイロットだったのかよ。」
そしてレフタはコクピットを開けてハンマーヘッドに着地をしてヘルメットをとると粟色の髪のポニーテールが現れて後ろを振り返る。自身と同じ栗色の髪の毛をツインテールにしている女性は涙を流して立っていた。
「れ・・・レフタ・・・・・・」
「・・・・・・本当に久しぶりだねラフタねぇ。」
「レフタああああああああああ!!」
彼女は走りだして抱き付いた。
「レフタ・・・・・・レフタ生きていて生きていてくれて本当に良かったよ・・・・・・」
「ラフタねぇ・・・・・・」
彼女も姉を抱きしめて姉妹は本当の意味で再会をした。その様子を見ていた皆はラフタが妹に再会ができてよかったと我が事のように喜んだ。
次回 タービンズとの戦いを得て再会をしたレフタとラフタ、レフタから妹ができたと聞いてジュリエッタを紹介をするレフタ。
次回「姉妹」