基本は無口。親しい人の前だと結構喋る。
性格は傍からはほとんど無表情に見えるが、人見知りで寂しがり。
学校の日は朝に1回ずつ楓と理沙に抱き着くのが習慣になっている。
詳細はそのうち書きます
十の倍数の時ステータスポイントが2倍だったのを思いだしたので修正しました
「……また見られてる(結局午前中の授業ほとんど寝過ごしちゃったなぁ)」
本日もログインして昨日も感じた大量の視線を無視し、思い浮かんだのは今日の授業風景だった。
どちらかと言うと起こされるタイプのナグサであるが、理沙や楓の弁明と女教師の確認の元、血色が悪いと判断されて見逃して貰えた。目を見て確認されたので少し気が気でなかったが。
「……(まあいいか。とりあえずスキルの確認しよう)……? 増えてる?…それに……星?」
やってしまった事は仕方ないと意識を切り替えて周りに浮かぶ星と昨日取ったのとたった今増えたであろうスキルの確認のため人通りの少ない通りの裏路地に移動しステータス画面を開くナグサ。
そこに書いてあった項目はと言うと、
ナグサ Lv1 HP 100/100 MP 150/150 ☆1
【STR 5<+12>(25)】【VIT 0】【AGI 70<+5>(150)】【DEX 20<+5>(37)】【INT 5(7)】
装備
頭:【空欄】 体【空欄】 右手【初心者の弓】 左手【木の矢筒】
足【空欄】 靴【初心者の魔法靴】 装飾品【空欄】【空欄】【空欄】
スキル
【星の観測者Ⅱ】【天の帝】【臆病者】
「……昨日空しか眺めてないはず」
ナグサは目を疑った、それはそうだろう何もしてないはずの自分がこんなに多くのスキルを取っているのだから。恐る恐るだがナグサは気になるスキルから確認に入る。
【天帝】
・ユニークスキル
・レベルの上昇時にHP+10 MP+15
・HPMP以外のステータスを(レベル上昇分)%強化
・天候変化関係のデバフを受けない
・【風魔法Ⅹ】
魔法
【
・半径2㎞の天候を【晴れ】【快晴】【雨】【暴風】【雷】【雪】の中で自由に変えることが出来る
・継続1時間
・15レベル上昇毎に半径500mずつ効果範囲上昇・30分増加
【
【
【
【
【
【
〈氷上〉:滑りやすくなる、転倒時確定5ダメージ
・同じスキルを行使した場合効果範囲の広いほうが優先される
・【晴れ】に戻す場合はMP消費なし
取得条件:
・昼・夕方・夜・朝焼けまでを全てつなげて見ること
・開放されている階層の空のパターンを全て見ること
・【星の観測者Ⅱ】以上か【風魔法Ⅵ】以上の所有
【星の観測者Ⅱ】
・【千里眼】【星の加護】の複合スキル
【千里眼】
・【遠見】【透視】の上位互換
・モンスターの弱点可視化
・4㎞まで目視可能10レベル上昇毎に500m増加
・昼でも観測した星座線を把握できる
【星の加護】
・一番高いステータスを2倍、それ以外を1.5倍にする
・ステータスポイントを振っていない場合そのステータスに振れなくなる。
・HPMPポイントを振っていない場合HPを100にMPを150に上昇させる
・MP回復時余剰分のMPを星に蓄える一つにつきMP最大分
魔法
【天体操作】 1秒につきMP 1
天体の位置を移動させる
取得条件
・6時間以上夜空を見ること
・星座を一日で7種類以上を自力で見つけること
・春の星座を全て観測した(【千里眼】の解放)
【臆病者】
・被ダメージ時回避判定を行う。回避率は(AGI-VIT)/2%(最大99%)
取得条件
・ゲームスタート後ゲーム時間で24時間町から出ない
【ユニークスキル】
・特定のスキルを持っていて尚且つ最初に条件を満たした者に与えられるスキル。二人目以降は下位互換のスキルになる。
・取得条件が満たされなくなった時、自動的に破棄される
「………………?」
ナグサはスキルを確認したがゲーム経験が無い為今一その凄さが分かっていなかった。
一度だけ理沙に誘われてやってみたが、従来のゲームでは光の変動が激しく目が痛くなってしまった事がありそれ以降今のハードが出るまでやっていない。説明から想像は出来るが実感がわかなかった。が、それよりも重要なことがあった。
「……【VIT】に振れない」
HPMPはスキルによって問題ないが1日で色々な場所を回れる様に【AGI】に振るため【VIT】を犠牲にしたのがアダになった。【臆病者】のスキルもあるが確実に攻撃が当たらない訳ではない。ナグサはどうしようかと悩み空を見上げる。そこには千里眼の記述通り昼間にも関わらず星座線が見えていた。
「…………?」
そこでナグサは違和感を覚える。それは昨日の天体観測の時にも感じた違和感だ。
それが何か思いだそうとしている時、
「ナ〜グサ」
「!!……カナty、じゃなかったメイプル?」
待ち人ごようやく来たようだ。ナグサは違和感の原因をひとまず置いておき友のもとへ向かうのであった。 ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
少し時間を遡って
「ほぇー 今のVRMMOってこうなってるんだ」
NWOにまた新たな参加者が参戦していた
初期の大盾装備身長145㎝ほどとナグサより少し高い身長に黒髪に可愛いアホ毛が特徴の少女。
そうこの少女こそ後に【魔王】や【化け物】などと呼ばれる我らがメイプルである。
そのメイプルはと言うと、
「うわ!0がいっぱいこれ……やっちゃった?」
メイプル Lv1 HP 40/40 MP 12/12
【STR 0<+9>】【VIT 100<+28>】【AGI 0】【DEX 0】【INT 0】
装備
頭:【空欄】 体【空欄】 右手【初心者の短刀】 左手【初心者の大盾】
足【空欄】 靴【初心者の魔法靴】 装飾品【空欄】【空欄】【空欄】
スキル
なし
「とりあえずもみ…じゃなかったナグサと合流しよう。実名はマナー違反マナー違反」
自分のステータスを確認しとりあえず先に入ってるはずの親友と合流することにした。
(プレイヤー名は学校で教えてもらいました。)
「うーんと。人通りの少ないとこでスキルの確認してるって言ってたから……裏路地かな?」
アルビノ持ちの人は元来の視力から暗くて狭いところに無意識に向かうという。ナグサも改善の努力はしているが、例に漏れずそのタイプである。長い付き合いのメイプルはそのことを把握しいた。
「となると、人に聞いてみたほうが早いね。」
◇
「ああ~その子ならあそこの角を曲がってたよ。それとモンスターと戦うならあっちの森ならじっとしてても出て来るから丁度いいと思うよ」
思った通りナグサの居場所(ついでに戦える場所の情報)はすぐに見つかった。
「ありがとうございます。早速早速行ってみます。(やっぱり目立つよね)」
メイプルは教えてくれた女性にお礼を言い言われ通りに路地に入る。目的の人物はすぐに見つかった。
色白でプラチナブロンドの髪に赤い瞳の少女。
彼女は空を見上げて何かを考えているようだった。メイプルは友人が普段見れないものを見れている事を自分の事のように嬉しく思いながら声を掛ける。
「ナグサ!!」
「!!……カナty!!………メイプル?」
彼女もメイプルに気付き歩いてくるのであった。
────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
メイプルに事情を話し合いながら戦闘を行うため森に向かった。
メイプルよりかなり早いので何度も止まって待つことになったので手を繋いで合わせて歩いてきたが。
「ここらへんなら大丈夫かな?……モンスターさんどこかでもかかってきていいよ!」
「…………来る」
当たりに人がいないことを確認しメイプルが周り確認すると、ナグサが何かに反応しメイプルに注意を促す。
『キュー!!』
ガサガサと草むらが揺れて跳びだして来たのは〈アルミラージ〉。リンゴをウサギ形に切ったような形状のモンスターである。残念ながら二人はこのモンスターの名称を知らないいので〈兎さん〉と呼ぶ。
「よーし、やるよ!さあ来い兎さん。」
ナグサはメイプルがやる気満々なので初戦闘は彼女に任せる事にした。アルミラージはそんなメイプルに体当たりで攻撃する。
「痛っ!…く、ない?」
「……!?……【VIT】?」
アルミラージの突進が大盾からずれてメイプルに当たったが、ダメージが無いことに、一瞬二人と1匹は戸惑う。
しかし、1匹は関係なしに突進を繰り返す。二人はすぐに【VIT】の差と言う事に気が付いた。
「おおおおおっ!凄い!痛くない!流石は【VIT 128】!どうだ兎さん。私の腹筋は?」
「………ぷにぷにじゃない?」
「そんなことないもん!」
「……後で確認するね。じゃあ、ここは任せた。フフ」
「しまった!あっ、行っちゃった…もう」
普段から友人二人にハグで済ませているがボディタッチの多いナグサは言質を取り言い訳されない内にこの場を去る。状況を見て大丈夫と判断して自分の動き方の確認レベリングと言う思考もあった。
メイプルは彼女のボディタッチの理由も知っているので普段は構わないが、流石にお腹を摘ままれたりするのは勘弁してほしい。調子に乗って盛大に墓穴を掘ったメイプルは腹いせにアルミラージと戯れるのであった。
◇
ナグサは走りながら次のモンスターを探していた。そこに狼型のモンスター<ベアウルフ>が3匹、草の陰から大きく跳んでくる。
「……!【マルチショット】」
ナグサは勢いのまま跳び空中で弓を弾き矢を放つ。同時に放たれた3本の矢がまるで吸い込まれるかの様にそれぞれのモンスターの弱点に命中し消滅していった。
ズザザザー
[レベルが10に上昇しました。
スキル【ピアーズⅠ】を取得しました]
「……痛い」
上から跳びかかられたので勢いのまま身を翻すように跳んだが上手く着地できず胴体着陸してしまった。
HPは減らないようだが痛いものは痛かった。
「……(走りながら射るのはまだ難しい)ポイントは2倍?まあ【STR】で【マルチショット】の強化っと」
[スキル【アローレイン】を取得しました]
「お!もう一つ。」
【マルチショット】
・1回打つ動作で複数の矢が放てる
・【STR】が10毎に1本追加
取得条件
・【STR 30】以上
・複数の矢を放とうとしたことがある
立ち回りの確認とレベリングの最中、攻撃は何回か当たってしまったが課題を見つけては挑戦して大体の感覚を掴んで着実に経験を積んでいた。ナグサはスキルの確認をする。ついでにナグサの今のステータスは、
ナグサ Lv10 HP 52/190 MP 285/285 ☆1
【STR 25<+12(57)】【VIT 0】【AGI 70<+5>(163)】【DEX 20<+5>(37)】【INT 10(15)】
装備
頭:【空欄】 体【空欄】 右手【初心者の弓】 左手【木の矢筒】
足【空欄】 靴【初心者の魔法靴】 装飾品【空欄】【空欄】【空欄】
スキル
【星の観測者Ⅱ】【天の帝】【臆病者】【弓の心得Ⅱ】【マルチショット】【ピアーズⅠ】
【アローレイン】
【弓の心得Ⅱ】
・弓での攻撃時ダメージを6%上昇
【ピアーズⅠ】
・弱点以外でも2%の確率でクリティカルが発生する。
取得条件
・ボス以外でモンスター攻撃時20回連続で弱点に攻撃する。
【アローレイン】
・矢の雨を降らせる攻撃を行う。
・矢の本数はレベル×10
取得条件
・【STR 50】以上
・空に向けて矢を放ったことがある
見ての通りである。今回の目的は弓でどれだけ戦えるかの確認だった。弓を弾く動作には補助機能があったので早々に慣れた。問題は当たるかどうかだったが
スキルの確認も終わりふと空を見上げると茜色にそまっていた。
「…………あ!そういうこと。て、ことは【てn「ヤダヤダヤダー!!」!!?……メイプルやっと起きた」
何かに気付いたナグサだが考えを実行しようとした時メイプルの悲鳴が聞こえてきた。
【千里眼】でたびたび確認していたので如何いう状況なのかは把握している。「やれやれ」とナグサは体を起こすとメイプルの元へと向かう事にした。
◇
[レベルが11に上昇しました]
「もう!何で起こしてくれなかったの?」
「……気持ちよさそうに寝てたから」
メイプルの所に向かったナグサは周りのモンスターの殲滅後、頬を膨らませた彼女に何故起こさなかったかを聞かれたので正直に答え「それに」と続ける。
「それに?」
「通知でダメージ報告なかったし。あのままほっとけば何かスキル貰えないかな?って」
「うぐっ!」
ナグサ自身も一定の時間経過でスキルを貰っているのでメイプルにも何かないかと思ったのである。彼女の反応を見る限り正解だったようだ。
「そう言えばメイプル」
「ん?なに?」
「私は終わらせてから来たけど、宿題やった?」
「あ…」
互いに取ったスキルの確認も終わりナグサはメイプルにふと宿題について尋ねる。すると彼女は見る見るうちに青くなった。
「……いい時間だしそろそろやめようか?」
「……うん」
そうしてナグサのログイン二日目は終了するのであった。
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【NWO】やばい大盾使いと弓使い(アルビノ少女?)見つけた
1名前:名無しの大剣使い
やばい
2名前:名無しの槍使い
kwsk
3名前:名無しの弓使い
どうやばいの
4名前:名無しの大剣使い
大盾は何か西の森でモンスター数十匹に取り囲まれながら寝てた
アルビノ少女?は付近で素早い立ち回りで全部一発で倒してた。しかもエフェクト的に全部弱点に当てて、だ
5名前:名無しの槍使い
は?あり得なくね?
いくら大盾でも死ぬだろ。それに全部弱点って、
6名前:名無しの弓使い
強力な装備だったとか?
7名前:名無しの大剣使い
見た感じ両方初期装備だった。
もう訳ワカメ
8名前:名無しの魔法使い
そんな状況で死なないのはダメージを無効化してるから?
9名前:名無しの弓使い
βテストでの検証では大盾極振りなら兎の攻撃に耐えれる程度。
弓は【STR 30】以上なら弱点攻撃であそこの森なら一発はいけるし上手い奴なら狙える。
でも、全部弱点とかは魔物によって違うから無理。
これまでのこの会社の傾向から予測して狙うことは可能だけとアルビノ少女(?)は今回初だろ?
10名前:名無しの大盾使い
多分そいつらの情報少し知ってるわ
11名前:名無しの大剣使い
教えてくれると嬉しい
12名前:名無しの大盾使い
プレイヤーネームは知らんが弓使いは昨日も話題になってたアルビノ美少女(確定)、大盾はその子の友達の黒髪の美少女
これは今日アルビノの子を探している黒髪の大盾の少女がいたってのと、一緒に西に行ったって情報があるから確定だな
で、結構早かったから弓はおそらく【AGI】特化
大盾は0ぽい
因みに大盾の子と俺が同じことをしたら一瞬で溶けますはい
13名前:名無しの魔法使い
アルビノの子かー 昨日ずっと空眺めてたらしいね
大盾はやっぱ極振りか? やっぱ隠しスキルか?
14名前:名無しの槍使い
あーそれっぽいな。ならアルビノの子有名になれるかもだし、いいんじゃね?
15名前:名無しの弓使い
確かに、それにしても白黒の対照的な美少女達ですか
16名前:名無しの槍使い
ほうそこに目をつけたか
俺もだ
17名前:名無しの大剣使い
追々情報あつめるしか無いか
トッププレイヤーになれば自然と名前も上がってくるだろ
18名前:名無しの大盾使い
また何か見かけたら書き込むわ
19名前:名無しの大剣使い
情報提供感謝します。(敬礼!)
今週はめっちゃつかれた…
実感しました働き方改革とは中小企業の敵であると。
いやだって残業時間だけ抑させて働く時間を短くさせる(作業の全自動化等の)支援は無いんですよ?
・普段でちょこちょこ残業2時間くらいで納期間に合わせて、段取りしている人が先週忌引きで休んだ(まだ大丈夫)。
・木曜日立て直しているといきなり午後の3時に納期次の日までと言われる(オワタ)
・朝までやってやろう!(もうヤケ)
・ただでさえ42時間超えるので上からやめてと言われる(丁度締め日)
・結局2日で11時間残業(結局超えた)
・土曜も出勤日だった(絶望+汚い高音)
その合間で気晴らしに加筆修正してました。寧ろ先週上げ始めて良かったじゃなきゃ持たなかったかも……
いきなり愚痴になってすみませんでした(土下座)
中身で少し言っておくとナグサちゃんが気が付いたのは運営の悪ふざけです。
と言うか【星の観測者】からして悪ふざけなのでその一環ですね。
【天帝】をユニークにしましたがこの小説ではミィの【炎帝】もユニーク扱いにします。だって帝が何人もって可笑しい。
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