ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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#1 MMORPG始めました

最強。その言葉を聞くと、みんな最も強い人。と言うたとえがある。

そのたとえは正確だし、間違っちゃいない。

でも、ボクの中で最強なのは・・・

 

「・・・!」

 

嬉しそうに無言でガッツポーズをしているボクの彼女だろう。

彼女の名前は、早乙女 渚(さおとめ なぎさ)。無口でメカクレ、オタク女子。

だけど、大切なボクの彼女。そんな渚がPCでしてるゲームは・・・この世界で大普及しているノーヴェル・オンライン(MMORPG)と言うものだ。

そして、ボクは渚の肩から顔を出しPC画面を見る。その画面にはYOUWIN!!と言う煌びやかな文字。

 

「またPVP勢が挑んできたの?」

 

「・・・」コクコク

 

そして、渚はノーヴェル・オンラインの中では結構有名らしく、結構強い・・・らしい。

確かに渚の画面でYOULOSEの文字を見たことがない。

ちなみに渚のアイテムや武器やボクがデザイン、そしてモデリングしたアイテムばかりだ。

 

「・・・」さっ

 

すると、渚が腕を伸ばしてくる。渚がぎゅーっとしたいときの合図だ。

ボクはそっと彼女に近づき、ギューとする。満足そうに目を細めるあたり本当にかわいい。

 

「そういえば・・・ボクの事務所で、これをライブ配信しないかって話があったなぁ・・・」

 

ボクは一応、ゲーム&ライバーと言う配信者事務所に就職している。

でも、ゲーム&ライバーと言うのはこの世界の間では最弱の会社で、ボクしか所属してない。

でも今のノーヴェル・オンラインは新人を無理やりギルドに加盟させる行為が横行している。

しかも所属しなければギルド同士で無理やりどこぞのギルドに所属させようとする。

だから、ボクは今まで保留と言う形で仕事をしていない。だから会社がつぶれそうだけど・・・

 

「!!」

 

マジで?!と言う顔で、渚が驚く。

もし、渚が助けてくれるならうれしいなぁ・・・なんて。

 

「!!」ぶんぶん!

 

渚が目を輝かせつつ、ぶんぶんと頭を縦に振る。

そっか、それなら・・・ボクは電話を取り、事務所に連絡する

 

「あの、僕です。ナルナルです・・・ええ、あの仕事の話なんですがいい人、見つかったので。ええ、お願いしますね」

 

=================

 

「どうもナルナル民の皆さん!みんな大好き、ナルナルさんだよ!」

 

≪うぽつ!≫≪お前の配信を待っていた≫≪今日の配信は・・・ノーヴェル!?≫

≪まじで!?今無理やり勧誘するクソみたいな新人狩りが起きてるのに!?≫

 

「そうですよ~、でも守ってくれる人を見つけたのでやってみようと思います」

 

今この時だけは、内気なボクじゃなくて。ナルナルになる。

隣には、目を輝かせる渚の姿が・・・多分一緒にノーヴェルをやるのを楽しみにしてるんだろうなぁ・・・

 

「ではまずキャラ作成から~、と言いたいところですが・・・実は、プロデューサーがノーヴェルの会社と相談し!特別なアバターを用意してもらってます!!」

 

≪有能≫≪さすP≫[それほどでも(*ノωノ)]≪プロデュサーだ!お茶をお出ししろ!!≫

≪( ^^) _旦~~≫[どうもどうも(ノ〇ノ)ゴクゴク]【わが社の威信にかけて・・・というかあなたのファンが意外と社内に多かったので気合入れました】≪うそだろ?!本社広報担当様だ!!お茶菓子をお出ししろ!≫

 

コメント欄がすごくにぎわっている。

デフォルトの体系ガッチリな男性アバターのところで、秘密のパスワードを入力する。

 

≪相変わらずタイピングやべぇ≫≪初見≫≪初見様だ!特等席をご用意しろ!≫

[あいさー]≪やっぱりPは有能Pだ≫

 

「おーこれがボクのアバターですかー」

 

中性的な女の子と間違いそうな背の小ささと、配信アバターと同じで赤と黒のメッシュが入ったストレートロング。さすがモデリングでお金を稼いでいるだけある。僕が作る人型アバターよりも緻密で可愛い

僕も頑張らないとなぁ

 

【どうですかどうですか?】

 

「ばっちりです!」

 

隣で渚も目を輝かせながらボクの画面のユニットを眺める。

 

「じゃあ行ってみましょ!」

 

【・・・なんか不安ですけどね・・・】≪広報担当としては今の初心者強制勧誘はどう思うんですか?≫

【正直、全員BANしたいぐらい】≪こわ≫≪やべぇ≫≪広報担当様が怒ってらっしゃる≫

[いざって時はうちの会社の特定班が・・・げふん、何でもないですよ~]

 

少し長いロード画面、ふと気になって渚の画面を見てみると・・・あ、今急いで初心者の町に向かってるみたい。

あ、ロードが終わった。

 

「ほわー!!すごい風景ですねー!!」

 

モニターの向こうで広がるのはファンタジーと現代がマッチしたかのような素敵なせかい。

飛行船みたいなのが飛び交い、さらにはドラゴンも飛んでたりする。

すごーい、これが・・・って

 

「もしかして、新人さん!私たちのギルドにどうですか!」「いーや、この新人さんはうちのギルドに!」

「いやいや!私たちのギルドに!」「我がギルドは初心者歓迎ですぞー!!」

「い、いやその・・・間に合ってますから!!」

 

≪ハイくそ≫≪放送事故≫≪アイドルに群がるハエ≫≪空気読め中層勢が・・・≫≪まさかあなたは古参勢?≫

≪そうだが≫≪この配信って意外と口悪い人多いのな≫

【オドレら全員BANくれちゃろうか・・・】≪広報担当様が怒ってるぞ!!≫

[大丈夫です、もう特定しました]【マジですか、今後ともわが社をごひいきに】[いえいえ]

≪や、闇の取引だぁ・・・≫

 

もちゃもちゃとボクを囲う高レベルと思わしき人たちがさっきからギルドの勧誘コールをし続けて

コメント返しもできない。渚~早く来て~

 

「・・・」( ・ー・)bグッ!

 

すると、高レベルの人たち全員がボクを庇うように武器をいきなり取り出した。

その光景にはボクを守ろうとするナイトのようだけど・・・この人たち全員違法行為に手を染めてる人たちです。

強制的な勧誘は規約で規制されてるのに・・・ほんとなんでこんなことを・・・

 

そして、その高レベルの人たちが見つめる先には黒い洋服のような和服のようなものを着て白い狐面をかぶり、蒼髪の綺麗なロングストレートをたなびかせる女性アバターの姿が

 

≪く、黒の終焉!?≫[知っているのか!!古参勢!!]

≪ノーヴェルオンラインにて無類の強さを誇り、そのアイテムは最強クラスで固められ!さらにはランキングに登録していないにもかかわらず!ランキングトップのワールドチャンプにノーダメで勝利したマジでやべー奴!!すべてのレイドクエストにてたったソロでアルティメットハードの最速記録を出し続ける最強!!≫

【え、えぇ!?いや、さすがの私もこの人が来るのは想定外ですよ!?】

[アーそういえば、あなたの同居してる人そうでしたね]≪まじかよ!!≫

≪ナルナルさんって普通に私生活を少しだけ後悔してるのね≫≪いや、SNSで普通に顔出し投稿してるで≫

≪マジで!?≫≪リアルでも結構かわいかった≫

 

あれって確か・・・渚が使ってるキャラクター。

よしっ

 

「たすけて~」

 

「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」

【!?】[!?]≪!?≫≪!?≫≪!?≫≪!?≫≪!?≫ 

 

ボクは、その女性アバターに向かって助けを呼ぶ。

すると、そのキャラ・・・ハカモリは、だッと駆け出しボクだけを引き抜いた。

あの人垣の山の中からボクだけを抜き取り抱きかかえるあたり相当なテクニックを要求されるけど・・・

渚にとってそれは、簡単なことなんだろう。そしてパッとボクに・・・って!?

 

「ちょ、ケッコンはまだ早いんじゃないかな!!」

 

「・・・」(´・ω・`)

 

≪!?≫≪!?≫≪!?≫≪!?≫≪!?≫≪!?≫

【おやおや(・∀・)ニヤニヤ】[あらあら(・∀・)ニヤニヤ]

≪娘をやるわけにはいかん!あとで最終回層の決闘上にきやがれ!!≫

≪上等。(ハカモリ)≫≪キエェェェエェッ!!シャベッタァァァァァッ!!≫

 

「あ、あの・・・収集つかなくなるから・・・やめて?」(上目遣い)

 

すると、ハカモリさんの動きも高レベルの人たちもコメントも全部止まる。

あ、あれ?困ったときはこうすれば解決ってプロデューサーから聞いたのに・・・

 

「・・・」(無言のガッツポーズ)

 

「「「「「・・・」」」」」(無言のスクショ。違法です)

 

≪今日の前線病院はここですか?ってさっそく死屍累々!!≫

≪メディーク!!≫≪衛生兵!こっちだ!!≫≪病院船も派遣しろ!!≫

【我が…生涯に一片の杭なしっ!!】≪広報担当が死にかけだ!!担架持ってこい!!≫

[ふふふ、さすが我が弟子。その技をマスターして・・・私を倒すとはっ]≪師匠がやられてんじゃねぇ!!≫

 

 


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