ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回のあらすじ

アンケートを取ったのになぜかシリアス方向へ。
すまぬ・・・すまぬ・・・・・・だけど今回だけは見逃してぇっ!!
この回と次の回が終わったらあと全部ほのぼのまったりだから!!

注意

今回、吐き気を催す邪悪な人物が現れ、心無いコメントと倫理観の壊れた人々が出ます。
苦手な方は読まない方がいいです!!




#15 最悪の日

 

「なぎ・・・さ?」

 

≪やばっ、動揺のあまり本名ばらしてるぞ!!≫

≪視聴者3万5224人だぞ!?絶対ヤバい!!≫

≪藤兼P!!配信停止させて!!≫

 

そのコメントのすぐあと、藤兼は配信の緊急停止ボタンを押す。

ナルナルの配信画面では、待機中の画面が表示され一部の視聴者はホッと一息つく。

しかし、一部の悪質なアンチと特定大好き人間たちは”なぎさ”といキーワードを得てしまっていた。そんなことは置いといて・・・

 

「大丈夫、大丈夫だよ・・・ナシア。私は、ここにいるから」

 

「なぎさっ、なぎさなぎさっ・・・よかった・・・」

 

渚は今にも消えてしまいそうなナシアを抱きしめ、ナシアは存在を確かめるかのように渚の名前を連呼する。

 

「いやはや、美しき恋情とはまさにこのことですな」

 

そこへ初期アバター、初期装備、そして名前欄も”ああああ”とまさに適当の塊のようなプレイヤーが近づいてくる。

突然の出現に、渚は手加減用のヘブンサイスとヘルサイスではなく本気用の深淵剣を構える。しかし、ナルナルを傍らに抱えているため・・・どこか無様に見えてしまう。

それを見た、謎の人物は滑稽だと笑い始めていた。

 

「っ・・・何がおかしい!!」

 

普段は喋らない渚だが・・・今回に関しては怒りに達し、言葉を発する。

すると、その人物の笑い声はぴたりと止まる。

 

「おかしいのはそちらだ、何故・・・伝説の貧民街のド底辺のゴミが五元素の名家の次男と一緒にいる?」

 

「!?」

 

謎の人物の言葉に、渚が目に見えて動揺する。

なぜ、それを知っているのか・・・ナシアの家と自分と藤兼さんしか知らない情報を何故。

 

「早乙女 渚・・・元月都市最大のスラム街の頭領、どこか分からない場所で何千人って人を殺害した伝説の請負人(ドブネズミ)。三年前に失踪して半ば都市伝説とされた最高指名手配犯」

 

「対して、ナシア・ルナ・プリミティブルーン・・・世界的な技術革命を起こし宇宙時代を築いたルーン一族の本家の次男。10年前の宇宙船の大事故によって弟二人をなくし、宇宙に放り出されたうえ酸素欠乏症となり、それがトラウマとなり一人でいることに恐怖を感じ・・・そして同じく3年前に行方不明となった人物。」

 

けして、誰も知るはずの無い情報を・・・そいつはスラスラと言い続ける。

 

===============

 

場所は変わって・・・人間の屑が視聴するとある違法配信サイト”ドブティービー”では一つの配信が大人気となっていた。その配信主の名前とは、”レロレロ”、正規の配信サイトだけではなく違法配信サイトでも活動をしている人物だ。

そして・・・その配信サイトのコメント欄では

 

≪うっひょwwwwwあの表情マジでそそるwww犯してぇwwww≫

≪あのナシア君の両手両足を切り落としてダルマにして飾りたい。≫

≪キタキタぁ!!レロレロさんの正義執行タイム!!≫

≪くっそ、住所特定できねぇ。住所特定出来たらとっと無能な警察組織に通報してやるのに≫

 

正に、外道なコメントが流れ続けていた。

 

「おかしいよねぇ?どうしてドブネズミと高値の枯れ葉が一緒にいるのかなぁ?」

 

その言葉一つで、その配信のボルテージは上がり拡散されたからなのかどんどんと視聴者が増えていく。

その中にはもちろん、ナルナル民やハカモリのファン。さらには、フラッペチーノや上位親衛隊の彼らも・・・

上位親衛隊の彼らはワンダの上層部に止めるように連絡するが、まるで取り繕うとすることがない。

 

何故なら、この配信を裏で支援しているのは紛れもないワンダの一部上層部なのだ。

ワンダにとってナルナルとは、目の上のたんこぶで、邪魔で邪魔で仕方がない。だから一部の上層部が連絡担当部門の数人を買収し連絡がいかないようにしているのだ。

さらにレロレロの視聴者たちは無駄に高い人海戦術と無駄に高度な連絡遮断技術、無駄に高レベルな隠ぺい能力よってネット警察が来れないようにしている。

 

「ほら、何か反論したらどうだい!?えぇ!?」

 

愉悦の顔に歪むレロレロは、ついにナシアを蹴ろうとする。しかしそれは渚が間に入り、渚が庇うことで阻止した。

反撃しないと分かったレロレロは、これを良しとしさらに蹴りを入れる。

 

「お前なんか、生きてちゃいけない人間なんだよっ!!この犯罪者!!」

 

「っ・・・」

 

ナシアを必死に抱きしめて庇う渚・・・

 

「しっかし、天下のプリミティブルーンの次男様は哀れだな!!かつて天才とまで称えられたのに、あの事件のせいでこんなゴミくずと一緒にいる羽目になってさ!!ほんっと、ざまぁねぇな!!」

 

その言葉と同時に、勝ったように高笑いをするレロレロ。

 

 

しかし、レロレロは・・・ただの馬鹿であった。

 

 

いま、レロレロたちがいる世界が、どこであるのか。

 

現実とゲームをごっちゃなりすぎたこの世界でレロレロは一つ勘違いをしていた。

 

そして、

 

=========================

 

「あーはっはっ、いい気味だぁッ!さいっこうに気分がいい!!」

 

とあるコロニーのマンションの一室、レロレロの中身が勝ったように背もたれに体重をかける。

彼はただの愉快犯。他人の不幸を笑い、他人の幸せを壊すことを趣味としている吐き気を催す邪悪だ。

 

そして、ただの間抜けである

 

「警察だ!!抵抗すると射殺する!!おとなしくしろ!!」

 

「は、はぁ!?なんでここ・・・ぐあっっ!!放せ!!くそっ、隠ぺいは完ぺきだったのになぜ!?」

 

「最後の警告だ!!口答えせずに動くな!!殺すぞ!!」

 

「ひっ、ひいっ!?」

 

========================

 

それから数時間後、レロレロの犯罪と私刑、隠ぺいを協力したネット民たちの元にも警察が押し寄せ全員逮捕。汚職を働いたワンダの一部上層役員も逮捕され、今回の事件は終息したかに見えた。

しかし、彼らはナルナルとハカモリに深い傷跡を残すのであった。

 

ただでさえ、人気があった半面・・・暗い真実と人間性を疑うような情報が流れてしまった。

人間、そんな良い人ばかりと言うわけでもなく・・・彼らをどうするかと言う議論がSNSで大炎上してた。

ハカモリ・・・早乙女渚は犯罪者だから警察に突き出すべきだ、と言う声と。本当に彼女がやったか分からないから突き出すべきではないという声。

そしてなぜ、プリミティブルーンの次男であるナシアがそんな犯罪者と一緒にいるのか・・・

 

 

炎は、いまだ衰えを見せない。





本当は、ちょっとずつ出してって最後にこうなる予定でしたが・・・
ほのぼのがいいという人が多いため、今回の回と次の回でまとめることにしました。
かなり悩みましたが、問題の無い彼らの方がより一層お話が面白くなると判断したためです。本当にシリアスは、この回と次の回でおしまいです。


どうか、ナシアと渚の行く末を見届けてあげてください。

そして、すべてが解決した二人の幸せを見たい人はどうか耐えてください。


あとナルハカバットエンド展開は私は絶対に書きません。
今回のシリアスはあくまで彼らの成長のためです。

バットエンドは、皆さんが考え・・・そして作り上げてください。
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