ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回のあらすじ


明かされる真実。



#16

 

「本当にいいんだね?ナルナル」

 

「・・・はい、これは私が決めたことなんです。」

 

「・・・わかった。」

 

=================

 

 

「今日は、皆さんにお知らせしたいことがあります。」

 

≪何で犯罪者を庇う、この障がい者≫≪お前も共犯者なんだろ、さっさとつかまれ。≫

≪黙って話を聞くこともできんのか!!≫≪死ねよ犯罪者を庇うくそ野郎≫

 

いきなりの配信、いつもはかわいらしいサムネが映ってるはずのライブ画面では真っ暗な画面と

ナシア本人が映っていた。撮影場所は、カーテンを閉め切ったゲーム&フリークの撮影ブースの一角。

そして、ライブが始まったと同時に、心無い人々が罵倒のコメントをする。

ナルナル民は、何も言わずコメントもせずにただ見ているだけだ・・・ただ一人だけ罵倒をやめるように言ったが・・・

罵倒コメントは・・・だんだんと増えていく一方だ。

 

「私、ナルナルこと・・・ナシア・ルナ・プリミティブルーンは。本日をもってバーチャル配信者をやめます。」

 

≪それだけ?さっさと自主しろよ≫≪土下座は?ほら早くやれよ。≫

≪土下座!土下座!!≫≪ただ土下座するだけじゃだめだから、脱げよ≫

 

明らかに行き過ぎた罵倒コメントだが・・・藤兼プロデューサーはぐっとこらえて歯を食いしばる。ナシアが絶えているのだから藤兼も耐えなければならない。

それがどんなに気持ち悪い欲望にまみれたコメントでも。そして、ただ静かに見守るナルナル民たちも・・・誰にもバレずに涙を流していた。

 

「理由は、みなさんご存じの通り・・・・・・」

 

≪ほらほら、いいなよ?相手は何なのさ?≫≪サッサと言えよ障がい者≫

≪女装もしてて気持ち悪い・・・さっさと死ねばいいのに≫

 

「理由、はッ・・・は、犯罪者で・・ある、早乙女渚を庇い立て・・・交際していたから・・・です」

 

≪自白、警察に連絡だ!≫≪これでまたネットの平和が保たれたな。いい気味だ≫

≪これだから、障がい者は≫≪天下のプリミティブルーン家もどうせ犯罪一族だろ≫

 

「・・・・っ!!」

 

今にも泣きそうな、ナシア。今すぐ駆け寄って抱きしめたい渚を、静観している警察官はそっと抑える。

・・・近くで見ていた渚の腕には・・・すでに手錠がかけられている。この配信が終わったら、警察署に連行され・・・そして裁判を受けることになっている。

 

 

そして・・・ナシアは、望まれた通り土下座を・・・

 

「はぁい、ちょぉっと失礼するよ~」

 

できなかった。

 

唐突に、ナシアの隣に糸目の男性が割り込んできたのだ。

 

「えっ・・・ちょっ・・・」

 

「大丈夫ナシアちゃぁん、あんな下種で口先だけの低能どもに土下座なんてする必要ないよぉ」

 

≪誰だお前、邪魔するなよ。≫≪お前も犯罪者か?≫≪土下座の邪魔するなし≫

 

「誰だと言われましても・・・こういうものですが、」

 

その糸目の男性が懐から取り出し広げたもの。

そしてカメラに映るように見せつけてきたものは・・・

 

≪ち、地球統合政府公認の調査官!?≫

 

地球の政治を担っているすべての都市のさらに上の組織・・・そこの公認の調査組織の所属を明かす手帳だったのだ。

それを見せびらかした糸目の男性は満足げに語りだす。

 

「今回の件ちょっぉと知り合いから調査を頼まれましてね調べてみたんですが渚ちゃんは一般人でぇす。全部レロレロとかいう奴のでっち上げでぇす」

 

そこから糸目の男性はスラスラと説明しだす。

 

レロレロの言っていたことはすべてレロレロがでっち上げたことで、早乙女渚は普通の一般人・・・ナシアは確かにプリミティブルーン家の人間だが、好きで渚と付き合っていること。

そしてその交際はプリミティブルーン家の公認で、文句があるならプリミティブルーン家が直接買い付けると言っていたことも明かす。そして

 

「これは、プリミティブルーン家の当主様が言ってたことなんだけどぉ・・・・・・ナシアちゃんを障がい者って言ったやつ。全員夜道には気を付けた方がいいよ~」

 

それだけ糸目の男性が言うとカメラの電源を無理やりに落とした。

・・・その後、誹謗中傷をしていた人々はアカウントを削除し二度と出てくることはなかったが様々な場所で行方不明者が立て続けに出たことは言っておく。

 

「いやぁ、良かった良かった。うまく言ったよ~」

 

「・・・頼むからもう少し早く来てくれ、レイブン」

 

けらけらと笑っている糸目の男性に藤兼Pはため息をつきながら椅子に体重をかける。

 

「無茶言わんと~いろいろな裏付けと犯人の尋問で時間かかったんだからさ~。あ、そこの君~そのままだと誤認逮捕になるから早く手錠はずしてあげて 」

 

「は、はい!!」

 

警察官が手錠を外すと渚はなりふり構わずナシアに抱き着く。

 

「っ・・・ほんと、ごめんね?怖い思い、させて」

 

「大丈夫・・・渚、大好き・・・」

 

「私も、大好きだよ・・・」

 

その姿を見たレイブンと藤兼は、優しい目つきをしていたという。

 

=================

 

≪先月発生しました事件の容疑者、アーホバカ・クーズ氏は本日の裁判にて、終身刑を言い渡されました。彼に協力していた13名もまた、違法なネットの利用、警察のサーバーの不正アクセスなどが発覚し、現在裁判の準備が勧められ・・・≫

 

あの事件から、おおよそ一か月・・・

ナシアと渚は、お互い二度と離れてたまるかと言ったぐらいに引っ付いていた。

あの事件がきっかけで、二人の間にあった微妙なギクシャク感も完全に取れたである。

しかし、それで完全に鎮火した。と言うわけではなく、いまだ少しだけ火は燻っている。

 

 

「ねえ、渚。」

 

「ん?どうかした?ナシア・・・って、これ」

 

そんなある日、ナシアは渚に一つのプレゼントを渡した。

 

「・・・ボクを、幸せにしてくれますか?」

 

「・・・もちろん、必ず幸せにして見せるから。」

 

シンプルなプラチナの指輪。それは果たして、誰と誰の契約の証だったか。





完結ぅっ!!そんなわけないやろ!!

ハイと言うわけで、二人の紹介。

ナシア・ルナ・プリミティブルーン

プリミティブルーン家の次男にして、元当主候補だった男の子。
女装はなんというか、暗殺されないために女装してたらそのまま普段着になったという・・・とある大事件で一人になることを極端に恐れるようになってしまう。
そして、弟たちを失った悲しみから心が壊れて人形みたいになっていたときに請負人時代の渚を見て好きになっていた。

初期設定では、普通のアニメ女子声男の子でした。


早乙女渚

元月都市最大の貧民街の頭領にして伝説の請負人。
何千人殺したって言うのは実は本当(まあ警察からの依頼だから極秘事項だったんだけど)主に掃除(暗殺)や付き添い(護衛)を生業としていた最強クラスの何でも屋。
とある仕事で、付き添いに行った際ナシアと出会い。一目ぼれ・・・
だけど請負人としてのプライドがあるため抑えていたが、何とか回復したナシアが告白してきたが、いろいろあって”シンプルなプラチナの指輪”だけ渡して行方不明になった。
その後、偶然ナシアと再会し本編に至ったという。

ちなみに本編の時の渚は天然くせっけでモフモフだけど。
請負人時代の渚はさらさらストレートロングだった。
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