ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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参列したい人多くて草。


参列できないといったな。

ああ、そうだっ作者・・・頼むっ

あれは嘘だ。

よっしゃあああああっ!!



#番外編その5 結婚式。

 

滅多に着ないタキシードを着て、変なところがないか鏡の前で確認する貴方。

今日は、自分がとある配信サイトで推している人物・・・ナルナルの結婚式だ。

 

・・・だからと言って、地球から遠く離れたコロニーから向かうには間に合わないし。

視聴者にも来てほしいというナルナルの意志で、ネットダイブサーバーを丸々一つ貸切って大々的にやるらしい・・・現プリミティブルーンの当主がやったことはすごすぎた。

 

そして、その結婚式に向かうために・・・この慣れないタキシードを再び来たのである。

いや、もしかしたら昨日買ったばかりかもしれない。

そんな妄想をしつつ、ダイブネットサーバーにダイブするのであった。

 

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貸切られたダイブネットサーバー・・・の、大手会社のCEOが縮こまるぐらい高いと言う噂がある教会に今自分はいる。なぜだろう、ここは一国の国王とかそれこそ天皇様が結婚式を挙げるような場所にいるのだ・・・ダイブするところを間違えたのだろうか。

そう思いつつ(願いつつ)、結婚標識を見ると・・・

 

【ナシア様、渚様、ご結婚会場】

 

まさしく、ここであった。

 

頭を抱えながらナルナルの実家の財力に震えつつ・・・それこそ国一つ傾きそうな絨毯の上を恐る恐る歩きながら、その教会内を進む。

しばらく進んでいると自分と同じように恐る恐る絨毯の上を歩いたり隅っこの方を細々と歩いている人間をちらほらと見かける。

多分こんな超がつくほど高級な教会でやると思わず、ビビっているナルナル民だろう。

 

段々慣れてきたのか周りを見渡しながら歩いていると、誰かとぶつかってしまう。

 

「おっと・・・・・・ごめんなさい」

 

聞いたことのある怨敵の声・・・この声の主は間違いなくハカモリだ。

畜生、うらやましいぜ!と思いつつ、ハカモリの中身の顔を拝むと・・・

 

「怪我はないだろうか?すまない。この空気にあてられて、注意がおろそかになってしまっていた。」

 

カラスの濡れ羽のように黒く艶があり整ったストレートロングヘアで、黒曜石のように黒く鋭く細い目で顔立ちの整ったのイケメン・・・あっ、胸があるってこは女性か・・・

 

・・・まって、誰?

 

「これは失礼・・・私は、早乙女・・・いや、渚・ルナ・プリミティブルーンって言えばいいのかな?まあとりあえず・・・ナルナル民に合わせるなら、ハカモリ。の方が分かりやすいだろう」

 

あらやだイケメンっ・・・とりあえず、そう思ってしまった。

 

てかあれ?ハカモリは、舌か喉を抉られて喋れないとか・・・

 

「誰だそんな噂流した奴・・・私は昔からの癖で普段から喋らなくてな・・・・・・今回は、この会場の空気とオーラが凄すぎてキャラ崩壊を起こしてる。」

 

あぁ・・・まあ・・・うん。わかる。

 

普通に生きていたのなら名前だけは誰でも聞いたことのある最高級の教会だ。

そこを丸々一つ貸切るとかプリミティブルーン家・・・すさまじい。

 

「・・・おっと、そろそろ行かなくちゃ・・・失礼します」

 

そう言って、渚さんがどこかへと察しまう。

その後ろ姿もイケメンのそれであり、かっこいいと心から思ってしまう。

 

【ピンポンパンポォン、まもなく結婚式を開始します。お客様方は教会の中央・・・誓いの場の集合を、お願いいたします】

 

・・・さて、もうそろそろだ。

 

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自由にしていいと言われたが、やっぱり神聖なものは神聖なもの。

全員が自由に暴走せずに厳格な雰囲気の元結婚式が始まった。

 

「新郎が入場します、ご起立ください。」

 

その言葉が聞こえた瞬間、ナルナル民は一瞬浮かれたが瞬間的に軍隊のように整ったタイミングで起立した。その様子に司会はビックリしており何事かと目を丸くしていた。

 

「それでは、新郎・・・ご入場ください」

 

・・・入ってきた、ナルナ・・・ナシアさんは、白を基調とした薄いピンクで装飾された新郎服を着ていた。今日は男の娘ではなく・・・男としてそこに立とうという気概を感じたが、色と髪型(ローポニーテール)的に男の娘にしか見えない。

それに緊張しているのか、腕がピンッと伸びているのが可愛かった。

 

(可愛い)(写メしたい)(だめだ…我慢だっ・・・くぅ可愛い!!)

(くっそ・・・写真を、撮らせてくれぇっい!!)

(尊い・・・)

 

周りのナルナル民の心の声が駄々洩れであるが、しっかりとした体勢で固まっているあたりこの結婚式をぶち壊そうだなんて考えないみたいだ。(むしろそんな奴おる?)

そう言えば、ナシアさんの父親と母親は・・・って、いたってか父親いかつ!?母親美人過ぎない!?(筋骨隆々のナイスミドルと大学生のような若さと色っぽさがあるって言えばいいのかな・・・)

そんなことを考えていると、ナシアさんが祭壇の前にたどり着く。

ここまでは順調・・・さて・・・目をそらしてきたけど、そろそろ直視しよう・・・うん、なんで渚さんの親族席に明らかにチャイニーズマフィアの女帝みたいな人がいるの!?で兄弟席にいる7人のギャング系の男たちは何なの!?いまにもハンドガンだしそうなんだけど!!で、その後ろの親族席に各生活圏の裏を牛耳ってる組織のトップがズラッと並んでるの!?てか数人入れ墨見れてるけど大丈夫!?本当に抗争起きない!?

 

「それでは、新婦の入場です。」

 

入ってきた渚さんは、とても美しかった。

普段のイケメン具合から見て新郎と新婦が入れ替わっていてもおかしくなかったのに・・・そして、すごく結婚ドレスが似合っている。普段なら怒られるはずの黒い結婚ドレスだが・・・細部は青で彩られスカートが揺れるたびに装飾品が反射して宝石のような美しさを醸し出している。ピンクのカーネーションで作られたオーバルブーケもいいのだが・・・モデル体型で、完璧すぎるほどの渚さんのお姿が、一種の芸術品のようにも見えた。・・・そして、彼女の隣に立つ・・・おそらく、渚さんの父親と思わしき人。

渚さんと同じ、170㎝代の身長で、細身の体系だがわかる・・・あのタキシードの下は間違いなく引き締まった筋肉がある。けれども、まるでホストのような整った顔立ち、キリっとした目にシンプルな髪型・・・しかし、その存在感は異才であった。

・・・なるほど、渚さんは父親に似たのか。

 

やがて、バージンロードの終盤あたりに到着し、ナシアさんが渚の手を取る。

そしてそれを無言で見送る渚さんの父親。

 

・・・そして祭壇の上に立つ牧師が言葉を紡ぎ始める。

 

「汝ナシアは、この女渚を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「はい、誓います」

 

確かな意思を持って、ナシアさんが頷く。

 

「汝渚は、この男ナシアを夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「はい、誓います。」

 

渚さんが、うそ偽りない言葉で頷く。

 

「皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、結婚の絆によって結ばれた このお二人を神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう祈りましょう。

宇宙万物の造り主である父よ、あなたはご自分にかたどって人を造り、夫婦の愛を祝福してくださいました。

今日結婚の誓いをかわした二人の上に、満ちあふれる祝福を注いでください。

二人が愛に生き、健全な家庭を造りますように。

喜びにつけ悲しみにつけ信頼と感謝を忘れず、あなたに支えられて仕事に励み、困難にあっては慰めを見いだすことができますように。

また多くの友に恵まれ、結婚がもたらす恵みによって成長し、実り豊かな生活を送ることができますように。」

 

若干黒いオーラと見たことのある糸目の・・・カラスPじゃん。

と言うことは司会は・・・やっぱり藤兼Pじゃないか!!

・・・その後、指輪交換と誓いのキスも問題なく終わり・・・

 

==============

 

その後、大々的に結婚パーティーが披露された。

そのパーティーに参加したらどんちゃん騒ぎのお祭り騒ぎ。

なんか乱闘騒ぎもあったけど・・・楽しいパーティだった。

 

 

そして、自分は彼ら二人を応援しようと・・・ディスクトップのパソコンを立ち上げるのであった。





久しぶりだよ3000文字とか。
と言うか気になったからアンケートを置いておこッと

さて、みんな参列したいというアンケート結果を残してくれたので
今回、名前も知らないナルナル民の一人として参列しました。
えっ、普通なら参列できないって?ナルナルの意見でナルナル民は参列できたんだよ。

というか大変だったよ。
次回は結婚後のナルナル配信だよ。

小説の文字数

  • 短いけど早い方がいい
  • 長いけど遅い方がいい
  • はよ書け作者

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