ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

25 / 84
前回のあらすじ

ナルナルさんの危機察知



===========
だれよりも前へ、誰よりもカッコよく
===========


#20 迷いの森に来る人は大抵帰還アイテムを忘れるようです。

あれからしばらく歩いても一向に出口が見つかる様子も宝箱から帰還アイテムが出ることも無くかれこれ3時間だ。

このままだとしばらくの間は迷いの森攻略配信にする必要があるし・・・。

 

「だァーッ!!またここかぁっ!?」

 

「な、なになになに!?」

 

「人の声?」

 

ナルナル民No.12424

«なんだかんだ迷ってる人って多いのか»

ナルナル民No.5237

«帰還アイテム使えばいいのに»

 

ボクはマルマロちゃんに隠れるように言って、声がした方向へと進んでみる。そこには全身真っ赤で巨大な斧を担いでいる男性キャラが頭を抱えて蹲っていた。・・・なんだろう、なんだか見たことがあるぞ。

 

「・・・あぁ!?俺以外の遭難者!?よかった!!ねね、帰還アイテム余ってない!?」

 

「ごごご、ごめんなさい!!私も忘れてきてて・・・連れも・・・」

 

「ウップス・・・マジかよ・・・・・・せっかくの希望がぁ・・・」

 

あぁ、思い出した・・・確かこの人は・・・

 

「えっとたしか、赤の勇気”サトマル”さん・・・であってるでしょうか。」

 

私がそう切り出すと、サトマルさんの動きがぴたりと止まる。

そして待ち望んでいたかのように

 

「そのとぉり!この俺こそ、”赤の勇気”・サトマルだ!!よい子の皆、俺様が来た!!」

 

ナルナル民No.04211

≪サトマルだぁああああっ!!こんなところにいたのかよ!?≫

ナルナル民No.11345

≪サトマル様だっ!!サインほしい!!≫

ナルナル民No.23455

≪マジかよ、え、夢じゃないよな?≫

 

サトマルが決めポーズを決めるとノーヴェルオンラインにもいるナルナル民たちが騒ぎ出した。

何を隠そうこのサトマル、3か月前に突如として蒸発し、もしかしたらリアルの方で死亡したのかもしれない。

といううわさが流れていた。彼はその人柄と誰でも助けてしまうお人よしのせいなのかおかげなのかノーヴェルオンラインの他のシックスカラーネームドよりも人気で3か月前行方不明になる前は様々な配信者の画面端に映っていたのだ。

 

「はーッはッはッはッ!!って、高笑いしてる場合じゃなかった・・・」

 

唐突にテンションが元に戻る。これもいつも通りなのでほとんど動じない。

 

「そうか・・・君たちもこの迷いの森で迷子なのか、困った。」

 

腕を組み考え出すサトマルさん。

サトマルさんはこう熱血そうに見えて、実は冷静な現実家だ。

だけどそれらを踏まえたうえで、ヒーローとしての人気を博しているらしい。

現実的でないことはわかっていてもどうしても助けてしまうその姿がヒーローに見えるかららしいけど・・・

えっ、なんでそんなに詳しいかって?この人渚の幼馴染だから。

 

「ぐぬぬぬ・・・かれこれ3か月はこの森を走り回ってるし。」

 

なんだろう、どこかアホっぽいのは。

強烈なインパクトで、サトマルさんの顔が忘れられなくなりそうだ。

途端、サトマルさんのほうからぐぅ~。という音が鳴った。

 

「・・・あぁ、ようやく人と出会えたからお腹がすいてきた。すまない、何か食べ物は・・・」

 

「だったら、ボクがカレーを作りますね!」

 

「カレー!!いいのか!?」

 

「もちろん」

 

渚と仲良くしてくれているお礼もかねてね。

 

 

 

 




迷いの森

ノーヴェルオンラインのプログラム担当がダンジョンのプログラム打つのが面倒と言うことでステージ生成、モンスターPOP宝箱の出現率やトラップの設置数など完全ランダム性にした。結果、今まで難攻不落のダンジョンとして名が知られており何万人もの冒険者を教会送りにしたダンジョン。

ある意味魔王城(現在どこにあるかも不明)よりやばいんじゃね?って噂されてる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。