ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します 作:ライドウ
おめでとう!! マルマロ は 恋するマルマロ に進化した!!
(ちなみに本編には一切関係ありません、番外編のバリエーションが増えるだけです。今回だけ本編に絡みます)
前回のあらすじ
すっごいレアアイテム
今日も今日とて、迷いの森探索の配信は終わり。
夕食の準備の前に進めるだけ迷いの森を探索する。
「サトマルさん、ナルナルさん!!これ!!」
当たりを警戒しながら歩いているとマルマロちゃんが嬉しそうにとあるものを見せてくる。
それは、ついにボクたちが待ち望んでいた脱出アイテムなのだが・・・それはたった一つだけのようだ。
「ついに見つけたのか!凄いぞ、マルマロ君!!」
「え、えへへ。でも、一つだけしか見つけられなくて・・・」
そういうマルマロちゃんの頭をサトマルさんは優しくなで続ける。
何だろう、すっごく甘酸っぱい。二人とも無自覚にいちゃいちゃオーラを出してる。
「おっほん、でも一つだけだからもっと奥に進んでみましょう」
「そ、そうだな!!」「そ、そうですね!!」
これ付き合ってないんだよなぁ・・・昨日の夜何があったのさ・・・
いや、多分肩を寄せ合って寝てたからいい雰囲気なんだろうけど・・・二人ともそのままだとぎこちなくてなんか違和感あるよ。
・・・よし。
「あ、ちょ、ちょっと用をたしにいってくる・・・」
「あ、あぁ!!」「わ、わかりました!!」
そうして僕は二人から離れて、気配を消して適当な木の影に隠れる。
何も用を足してるわけでも、二人がうっとおしいから離れようってわけでもない。
というか、あの二人のぎこちなさを変えるために離れた。
そして、ボクはこの迷いの森の仕組みを理解したのだ。
「・・・やっぱり、そうだ」
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side:マルマロ
ナルナルさんが、草むらの影にどんどんと消えていく。
何だろう、多分気を使ってくれたのかな・・・うん、絶対そうだ。
なんだか気恥ずかしいし、なんだか自分がばからしく思えてくる。
私は、多分・・・サトマルさんに惚れているのだ。一目ぼれなんだろう。
「「あ、あの!!」あのだな!!」
「「・・・っあ。」」
二人同時に声をかけてしまい、お互いに顔が真っ赤になる。
言いたかったことが一気に吹き飛ぶ、なんでだろう・・・この人のことを見ようとすると胸が熱くなる。触れたい、抱きしめたい・・・けれど、ちょっと怖い。
嫌われそうで、触れられない・・・言葉が詰まる。
多分、私はその気持ちが分かる。多分私は、サトマルさんに恋をしているんだろう。
一目ぼれをしたうえで、恋に落ちるなんてなんだか下手な小説漫画よりもベタで陳腐だ。
けれども、好きになってしまった。けれども怖い、この気持ちを伝えて傷つけてしまわないか。
そう思っていると、彼が頭をガジガジと書き出し唸り声をあげた。
「あーもう、まどろっこしい!だからまっすぐ伝える!!。」
キリっとした視線が私の目をとらえて離さない。
その視線に、私も釘付けになる。宝石のよう・・・とは言えないけど、とてもきれいな瞳。汚れ一つない海の色みたいにきれいなナルナルさんの目でも、顔が映るぐらいにきれいな黒のハカモリさんの目とも違う、炎のように赤くまっすぐなサトマルさんの瞳。
「俺は、どうやら君のことが好きになった!!」
「・・・えっ、へっ?!」
唐突な告白。えっ、理解ができない。
どういうことなんだろう。
「可愛いし、愛らしいし、家庭的だし・・・なんというかそのっ、惚れた!!だから・・・だから・・・その、俺の、俺と結婚を前提にお付き合いしてください!!」
まっすぐ、ただひたすらにまっすぐ。くさいセリフで告白してくる。
あぁ、何だろう。すっごく幸せだ。でも、だからこそ。
「そ、それっ・・・て、ゲームの中の事、です、よね?」
あぁ、逃げてしまう。自分でも情けないことはわかってる。
でも逃げてしまう。その幸せが偽物でないことを理解しているのに。
「君がそういうなら、それでもかまわない!!しかし、俺は君と現実でも添い遂げたいと思っている!!」
「っ、」
胸いっぱいに、幸福感が沸き上がる。
ネット業界において、リアルでの個人情報を流すなど言語道断。
そんなことはわかってる、いくら仲のいい人と言えど個人情報は教えてはいけない。
なんなら、このご時世ネットの中で仮面結婚*1する人の方が多い。
「俺は、ただのお人好しで。馬鹿で、品方向性なんてもんは一切ない・・・けれども、君が好きだ。」
キュンって、なった。どこがとは言わない。胸かもしれないし、お腹よりちょっとしたのところかもしれない。
・・・でも、彼がここまで勇気を出していってくれたのだ。なら私も、答えるべきなのだ。
「私も、貴方が好きです・・・・・・」
驚いてただ見つめている彼の顔を両手で多い引き寄せ、キスをする。
私なりの精一杯の答え、多分後で恥ずかしくて悶えてる。
けれども、今は・・・こうしていたい。
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side:ナルナル
あの二人には黙っていたけど、告白の言葉がボクの視界の隅に移っている。
まあどういうことかと言うと、彼らの言葉がそのままチャットになって流れている。
だから僕はそれが見えるし、あえてそれは言わないことにしている。でも彼らが、幸せそうで何よりだ。
そして僕も、残る彼ら分の脱出アイテムと、おそらく最後の出口であろう場所を見据えていた。
この迷いの森の構造は、完全なランダムではない。完全に整えられている。
じゃあなんでこんなに迷うのか、と言われると。
「部屋と部屋をつなぐ入り口が、あみだくじみたいな形つながるだなんて・・・考えたプログラム担当さんは性格悪いね。」
あえてほぼ似たような景色にして感覚を狂わせてまで、それに気づかせないようにされていたのだ。
しかもそのあみだくじももっとも迷いやすい形に”ほぼ”ランダム化されており、到底クリアできないように設定されていた。
しかし、そんな性格の悪いプログラム担当さんにも良心はあったらしい。
「本来のダンジョンの入り口の部屋、そこからまっすぐ行った切り株の上。」
その上に乗り、アクションボタン(ダイブしてるから意識すればできるけど)を押すと。
一瞬で景色が入れ替わり、光が差し込む空き地のような場所に出る。
「・・・迷いの森、以外と簡単だったなぁ。」
またアクションボタンを押し、二人を迎えに運に身を任せてまた迷いの森を進む。
なんかレアなアイテムでも落ちてないかなって・・・
迷いの森の売り出し文句。
たまには楽しよう。間違えたら、危険はいっぱいだけど。
(言葉の意味的に、レアなアイテムが簡単に手に入ることと楽して経験値が稼げること、そして脱出のヒントになっている)
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そのころの渚。
「おいお前!!このおれとしょうぶげっ!?」
(ナシアとデート、ナシアとデート、ナシアとデート、ナシアとデート、ナシアとデート)
変なのに絡まれたけど考えることで精いっぱいで裏手でぶっ飛ばした。