ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回の出来事

やべーギルドに行ったけど優しい人がいっぱい。





#4 旅も始まってないのに始まる隠しイベント。

「んー・・・」

 

ハカモリに連れられて広間に戻ろうと歩道を歩いていると、行きの時も気付いたことに首をかしげる。

 

「?」

 

「なんだか、あのおばあちゃん違和感が・・・」

 

そう、なんか赤い家の前に座るおばあちゃんからなんか不思議な感じがするのだ。

勿論、ただの勘じゃない。こういう時のボクの勘は・・・

 

【あっ、あっ!!ま、待て!!待ってください!!】≪おっ?≫≪まって、もう!?≫≪さ、最上層のやつを急いで向かわせる!≫『明らかに広報担当が慌ててるね』[これは被害者の会入りですね・・・]≪被害者の会とかあるのか・・・≫

 

あーやっぱり、隠しイベントが・・・

気になったのでボクはそのおばあちゃんに話しかける。

 

「あの、ごめんなさい。」

 

「おや、これはずいぶん・・・可愛らしいねぇ」

 

「えへへ、ありがとうございます」

 

【あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!】≪大発狂で草≫≪これは汚い≫『さすが忍者汚い!!』『それは違くない?』≪ワープで移動する!!≫≪最上層の暇人たちが広場に来てるんだけど・・・ナルナルさんの仕業か!!≫≪ここだけ見れば、近所のおばあちゃんと噂の美少女≫

 

美少女だなんて・・・ボクは男だよ!!

適当におばあさんの長話を聞きつつ、要約すると。

 

10年前旅立った息子が帰ってこない、でも最近聞いた噂で話題になっている。

だから息子に会ったら今から渡す手紙を渡して来てほしい。

もし死んでいたら、丁重に弔ってほしい。

 

「だって!!」

 

「・・・・・・」何…だと!?

 

≪ものすっごく広報担当が発狂してたからどんなイベントかと思ったらしょうもな!!≫

【な、ナルナルさん!!そ、そのクエストは地味なので後回しにしましょUそうしましょ!】

『でもその割には大混乱ですよね』≪ナルナルそれクリアして~≫【ちょっまっ!?】

 

「・・・そうですね、こういうのはクリアするのが面白いんですよね」ニッコリ

 

【あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ】

≪せいしん こわれた≫≪いしゃ を よべ≫≪ここに びょういん を たてよう≫≪ちくわだいみょうじん≫

≪おい誰だ今の≫≪今なら(*´ω`*)ハヤル≫『その顔文字は流行らないしはやらせない』

 

さあ、盛り上がってまいりましたぁッ!!

 

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色々すっ飛ばして、最前線と呼ばれているフィールド

 

「はえー・・・すっごく周りにいるモンスター強くない?」

 

そう、最前線と言うだけあって周りにはLV400を超える化け物クラスのモンスターが

 

≪れ、レベル400とか、俺見たことがねぇ・・・≫≪ちゅ、中層のレイドボスより強いじゃねぇか≫

『わぁ、懐かしいなぁ。』≪懐かしいと言える人は異常だと思う、このレベルなのに≫

≪た、確かプレイヤーの限界レベル300だったような・・・≫

 

コメントの皆がそういうが・・・この最前線をハカモリは鼻歌を交えながらずんずんと進んでいく。

ハカモリを見ているモンスターたちは怯えたように動かず鳴かずこちらをじっと見つめているだけだった。

そしてなぜこんなところにきているかというと・・・

 

「ねえハカモリ?ここにホントにそのNPCを見たってホントなの?」

 

「・・・・・・」こくこく・・・指さし

 

「んー・・・?あ、なんかそれらしい・・・」

 

ハカモリが指さした先には、いかにも冒険者と言う格好をしたNPCが

えっ、レベルが300で着てる防具も持ってる武器も全部数値おかしいんだけど・・・

 

「あ、あのー!!」

 

「はい、何でしょうか」

 

妙に人間らしい返答がそのNPCから帰ってくる。

 

【あああああっ!!待って、ほんとに待って!!今それクリアされたら困ります!!あぁこまりますお客様ぁぁぁぁッ!!】≪畜生、そっち行けなくて残念。≫≪最前線はまさに魔窟だからなぁ・・・昔と比べて腕があるやつだけしか進めねぇし≫≪そうなの?≫≪俺なんて最上階層って呼ばれてるところで素手でレベル200のボスを斃さないと最前線には行けないって言われた≫≪おh・・・≫

 

「これ、始まりの町の・・アナタのおばあさんからお手紙です」

 

「おばあちゃんから!?」

 

驚くNPCにおばあちゃんから預かった手紙を渡す。

テキストが・・・・・・でしばらく流れた後、突如そのNPCが泣き出した。

 

「おばあちゃん・・・・ごめんねっ!!今すぐ帰るよ!!ありがとう、君のおかげで帰る理由ができた!!じゃあ!!またあとで、あの町で会おう!!」

 

【あああああああああまってえええええええええええやめてええええええええええたたかれるうううううううううううううううう】≪大発狂で草原に芽が生えて森林になったわ≫≪うまい、座布団10枚!≫

≪ってまって!!初心者の町に何回異変起きてるんだが!!!≫『ファッ!?』【あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおわああああああああああああああたあああああああああああああああああああああ】

 

その途端、私とハカモリのチャット欄に何かが出てくる。

 

「緊急・・・・クエスト?」

 

「・・・・・・」なんじゃこりゃ。

 

 

 

 

 

 


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