ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回のあらすじ

まーたワンダだよ。



ちなみにノーヴェルオンラインのプレイヤーが”サーバー”と呼んでいるのは
ノーヴェルオンラインのステージの別称の事である。


最前線と今現在ナルナルがカタツムリ旅行しているのがサーバー1。
初心者向けのダンジョンや、上級者向けの高難易度ダンジョン。
さらにはNPC統治下の町が多くあり、尚且つかなり巨大なサーバー。
シックスカラーネームドは大抵このサーバー1にいる。


ワンダ配信者ギルドが多く存在するのがサーバー2
荒廃している代わりに程よい難易度のダンジョンが多い。
なおかつ、豊富なギルド用の資源が存在するため競い合うようにワンダ配信者ギルドが争いを繰り広げている。
ワンダ配信者ギルドができる前は温泉街が有名な、普通の非武装地帯観光サーバーだったが、ワンダのせいで戦争地帯となってしまっている。


チーターなどの専用サーバーとして存在するサーバー3
おもに情報屋やブログに乗せる人たちなどがチーターとして多く存在する。
チートが横行しているため、ここのPVPはラグナロクすらぬるいと言われている。ちなみにこのサーバーでは半径100㎞以上が吹き飛ぶのは日常茶飯事らしい。


完全非武装地帯として存在するサーバー4
上記のサーバーの中でも特に接続人数が多く、ノーヴェルオンラインのサーバー接続数年間トップを3年間キープし続けている。
ちなみにその理由は巨大な街と町の中心にある巨大カジノが原因である。


#37 ワンダ連合VSナルナルキャラバン 開戦前

 

ザルダトヘマスル山へと続く平原。

そこで、その行進だけで大地を揺らす超大軍。

超大軍の正体は、サーバー2から転移してきたワンダ配信者ギルドの所属プレイヤーたちだ。統一された環境装備と統一された隊列・・・代り映えのしないなんとも移り映えの無い景色だなと、ナルナルは望遠鏡をのぞきながらそう思う。

 

「相手の数は、おおよそ5000人。一つのギルド上限が100人で・・・あそこに存在しているギルドは総勢50か。」

 

「対してコチラは、400人とナルナルさんのキャラバンの124人。スタネズ商会のプレイヤーたちは戦力外だとして、結局は424人か」

 

「なんじゃこのクソゲー。戦略ゲームよりひどいじゃないか。」

 

「一応、スタネズ商会の子たちで急いで防衛陣地と砲撃陣地を築いているよ!!」

 

これが本当の戦略ゲームならT●Sや廃人プロゲーマーでない限り到底勝利などできない絶望的な状況だ。しかも、ナルナルの望遠鏡は、ただのプレイヤーだけではなくおそらく攻城戦に用いるであろう兵器や、何やら二足歩行のロボットもガションガションと音を立てて行進している。

 

「しかも相手は、GOREMU持ちもいるのかよ。めんどくせぇな。」

「いかんのぉ、あれがあるということはあっちの戦力はさらに跳ね上がるのぉ」

 

GOREMU、ほぼ何でもありのノーヴェルオンラインで特定のギルドレベルを超えるとギルドで製造できる二足歩行のロボットだ。

 

「むむむ、あれ最近実装された最新鋭環境フレームじゃないのかニャ?」

「マジかよ・・・」

 

スタネズ商会のギルマスが言う事は大体ふざけているが正しいものである。

何分、スタネズ商会のギルマスは初期さんと情報提供契約を結んでおり、その情報をいち早く届けることでも有名であるからだ。

 

~~~~~~~~~~~~

 

「もう一度、情報を確認しよう。マダン、コウメイ、ヴァルト。報告を」

 

「まずはこの俺、ヴァルトからするぜ。俺たち、戦騎士旅団の総戦力は100。前線のぶつかり合いなら任せてくれ。だが、うちにはGOREMUパイロットはいないな」

 

「次は私、マダンですね。私たち、銃使いの集いの総人数は100名。うち、GOREMU所持者はわずか4人だけです。それに、最近入団した新人さんもいるので戦力としては80名も満たないでしょうね。」

 

「そして儂、コウメイ。儂たちのギルドは魔法専門とはいえ研究職の奴らもおる。

だから戦力として期待できるのは75名。研究職の奴らにGOREMUの免許もっとる奴おるからそいつら含めて僅か83名じゃ。」

 

ヴァルト、マダン、コウメイのそれぞれの戦力がナルナルの後ろのホワイトボードの書き記される。書き記すのは暇を持て余していたスタネズ商会のギルマス。

 

「一応、スタネズも言うよ!!スタネズは大抵が生産職や商人職だからほとんど戦闘できないけど、一応いつもお世話になってる護衛ギルドに連絡してるよ!!GOREMUはあるにはあるんだけど、作業用カスタマイズから戦闘用カスタマイズに変更するのに時間がかかるからあんまり期待しないでね!」

 

ホワイトボードに綺麗に正確に描きながらそう元気よくいうスタネズのギルマス。

 

「ナルナルキャラバンの人たちと、現地ナルナルミンは最上階プレイヤーの人が多いですけど・・・それでもあの大軍相手だと。」

 

「・・・私も、シックスカラーネームド相手に声はかけてる。赤と緑は来てくれるって言ってた。」

 

「わ、私も参加するよ。」

 

不安げなナルナルにかぶせるようにハカモリとディストーが声をかける。

シックスカラーネームドが居るとはいえ4桁・・・戦力比的には99:1(絶望的な戦力差)*1の前では、士気上げにもならない。

 

「・・・家からは、ベルニールとカスールが参戦するよ。」

 

「それでも、この戦力差は厳しいね」

 

いつにもまして*2真剣な表情を見せるナルナル。いまナルナルの脳内では幾重ものプランと脳内シュミレーターが動作しており、そのすべてがこちらの惨敗という結果を残してしまっている。

 

「しかし、勝てる手はある。」

 

と、ナルナルの目が鋭くなり、駒を動かす。

戦力に見立てた黒のナイトの駒を、数多ものプレイヤーのトラウマ、狼の突き落としが発生する狼の谷に配置し、地図の脇から防衛拠点を示す黒のルークの駒を置く。

 

「連携して徹底抗戦、その隙に別動隊による背後からの奇襲。しかし実行するには人数が足りないって言う状況。」

 

いつかの追いかけっこで発揮されたナルナルの頭脳が導き出した答えがそれなのだ。防衛するにしても僅か500人未満の戦力で5000人もの戦力差を防ぎきれるわけがない。途中に川や山があれば別だが、そこに在るのは緩やかな斜面と、切り立った崖だけだ。

仮に丸太転がしのトラップや崖上からの攻撃からと言っても相手の戦力を削りきれるイメージが持てないのだ。

そこにシックスカラーネームドを配置してもどうしても、そのシックスカラーネームド以外の人たちが破れて結果的に敗北する未来が予測できる。

 

「ディストーが万全な状態なら、多分あの数相手に防衛できたんだけどね。」

 

黄色の護身の異名を持つディストー。だがしかし、そのディストーの装備は、ハカモリとのPVPにて大きく損耗している。

これが戦わずに解除したならば、この戦法も間違いなく成功しただろう。

 

「それに狼たちが協力してくるって言う保証はない。こっちは此処をコレから戦場にしようって言うんだからね」

 

その言葉に全員が納得する。

間違いなくザルダトヘマスル山の狼たちにとっては、これからここで戦争が起きるということは大きな迷惑だ。

だから、いまはおとなしい狼たちがいつ自分たちに牙をむくか分からない。

 

「・・・とにかく・・・えっと。」

 

「うちの事はニャントーでいいよ!」

 

「ニャントーさん、狼の谷に大急ぎで防衛砦を、簡易的でも構いません。」

 

「にゃししっ!!まかせなさい!!うちの大工をなめるなー!!てね!!」

 

「ヴァルトさんは小隊単位で麓の森の中でゲリラ戦を。」

 

「おっしゃ!!そういうのは任せてくれ!」

 

「マダンさんは、スナイパーとロケランは崖上に配置。アサルトライフルやマシンガン持ちは完成した防衛砦に配置をお願いします。」

 

「はい、一つの違いなく了解しました。」

 

「コウメイさんは魔法職を率いてできるだけ多くの召喚獣を召喚してください。召喚魔法ができない人は防衛砦に」

 

「うむ、委細承知じゃ。」

 

「ハカモリとディストーは今は休んで。あとで大きなお仕事があるから」

 

「・・・わかった。」

「わかったよ」

 

真剣な表情になるナルナル。

その姿は間違いなく、天才のそれではあった。

しかし、その眼はどこか乾いていたのであった。

 

 

*1
しかも全員が、フル環境装備に加えて間違いなく腕もたつだろう。

*2
ちなみにこの様子は配信することにしていて現在カメラが回っている状況である。ちなみに今ナルナルにコメント欄を見る余裕はない





シリアルはこれでいったん休暇を取ります。


ここから先は、ワンダの配信者ギルド連合とナルナルキャラバン+戦騎士旅団+魔導探求学院+銃使いの集い+αの全面戦争が始まります。
しばらくの間はそれをお楽しみください。

ちなみに、ハカモリはあの軍勢相手に無双はできますが   (刃と名の無い刀)を使ってもナルナルの予測では70%の割合で敗走することが予想されていた。
相手が環境装備で対強敵戦法(数で囲ってリンチ)をしてくる相手なので間違いなくナルナルが負けるハカモリを見たくない一心で戦力として温存しました。

ちなみにマルマロは配信者ギルドを率いておらず今回は中立の立場を表しているが
サトマル個人は参戦する模様。緑のショタコンはナルナルのピンチだと聞くとハカモリを煽ったがハカモリが下出に出たため貸一つとして力を貸す。
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