ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回

いつものナルナルと大発狂広報担当さん


#5 どうやら魔王軍がくるみたいです。

さっきもらった鈴を鳴らして始まりの町に戻ると、クリークには誰もおらずがらーんとしていた。が、外から怒号と爆発音が聞こえるあたり大変なことになっている。

 

【あはは~・・・ちょうちょだ~・・・まてまて~】

≪この広報担当はもう駄目だ・・・≫≪呑気に言ってる場合じゃない、なんだこれ!?≫

≪誰か広報担当を正気に戻してこれの説明させろ!!≫[あらあらこれは・・・]

≪またアンチ案件?≫≪芥≫≪もうアンチが出たか≫≪マルマロちゃんのライブに来てください≫≪どさくさ紛れて広告野郎もいるわ≫

 

コメント欄を確認すると、そこにはすでになん十件ものアンチコメントが表示されていた。

もう、なんでこういう人たちってすぐさまこういうことを書くかな!!

ボクはただクエストを成功させてそのうえでこれが起きたんだし、確かに広報担当さんがだめって言ってたけどどうしてこっちに矛先が来るのかなぁっ・・・

 

「よし、ハカモリ!!」

 

「・・・・・・」??

 

「外のアイツら片付けてきて!!」

 

「・・・・」( ´∀`)bグッ!

 

====================

 

sideout

 

ナルナルのその一言で、ハカモリが一瞬にして武器を構えるとナルナルを抱えて移動しだす。そんなハカモリの視界の隅にもコメント欄が浮かんでいる。

 

≪な、なんだその速度!!≫≪やべぇSPD極振りみたいな速さだぞ≫

≪しかも酔わないように揺らさずに走ってやがる!!≫[さすがハカモリさんですね]

 

そしてハカモリが跳躍すると一瞬にしてプレイヤーたちが大慌てで大砲やバリスタなどを装填している城壁の上についた。

 

「く、黒の終焉!?」「だ、抱きかかえてるのって・・・あっ、このIDってこのクエスト起こした!!」「そんなことどうでもいい!!黒の終焉!!頼む、助けてくれ!!」

 

「・・・・・・」

 

周りの言葉など無視して、ナルナルを下ろして二つの大鎌をそれぞれの手に持つ。

ナルナルがデザインした白を基調とした「ヘブンサイス」と黒を基調にした「ヘルサイス」、ノーヴェルオンラインで黒の終焉と共に人気になった最強の武器だ。

外見だけをナルナルがいじったために内部データなどは変わっていない。

(外見を変えることは公式で許可されている)

 

≪こ、これが黒の終焉!?≫≪な、なんという気迫。≫≪こ、これが・・・最前線のプレイヤー・・・なのか?≫

 

「ハカモリ!!」

 

「・・・・・・」?

 

ハカモリはナルナルに呼ばれて、その方向を見るとナルナルが胸の前で手を合わせ

 

「頑張って!」

 

と言った。

その返答にハカモリは

 

「任せろ」

 

とだけ言って、城壁の上から飛び降りた。

コメント欄ではシャベッタあぁあぁぁッ!とか、声カッコイイ。とか様々なコメントが流れる。そして、城壁の上ではプレイヤーたちが騒いでいた。

いくら黒の終焉でもあの数の魔王軍は無理だ!とも、黒の終焉が行くなら安心だ。とも。

 

そしてハカモリに合わせるように魔王軍が動き出し、初心者の町に移動し始めた。

それに城壁の上のプレイヤー達が今までは魔法や砲撃だけかよ!!とだけ言って絶望しだす。

 

そして、あまりにも多いその魔王軍の数に誰もがハカモリは死んだと思った。

しかし、

 

〈刹那一閃・双頭〉

 

ハカモリが繰り出すスキルにより、動き出していた魔王軍の大半が討伐される。

たった2撃、それだけで魔王軍の前衛部隊が壊滅した。

 

≪な、なんだ?!何をしたんだ!?≫『この私の眼をもってしても気付かなかった』

【う、嘘でしょ。だっ、だって100~450レベルの魔王軍の手下が、一瞬で?】

≪あ、広報担当さんが起きた≫

 

そして、大ジャンプを繰り出し「ヘブンサイス」と「ヘルサイス」を変形させる。

何を隠そうその二つは、変形鎌で・・・変形したのはサブマシンガンだ。

 

≪≪≪≪≪≪【なにあれかっけぇっ!!】≫≫≫≫≫≫

『男の子の心をくすぐるような変形ですね』≪今まであれ使わないで勝ってたのか・・・≫≪やっぱり黒の終焉ってかっこいい≫≪それな≫≪それなニキ!それなニキじゃないか!≫

 

ハカモリが発砲する寸前に赤い魔法陣が展開されて、魔力が高まる。

そしてハカモリがその引き金を引くと、炎系の最上位攻撃魔法「プロメテウス」が襲い掛かる。その爆発と火力で次々と魔王軍が消滅してく

 

≪かっけぇっ!!≫≪無双ものかよ!!興奮するな畜生!!≫≪てかこの視点誰なの!?≫[実はこっそりカメラ仕込ませていただきました]≪これは有能P≫≪さすが有能Pだぜ≫【こ、これなら・・・勝てる!!】

 

そして、焼け野原となったところに一つの影が立っていた。

 

≪あ、あれは!?今まで名前だけかと思われていた1の魔王”クレイシース”!≫

【あれの強さは我々でも抑えきれなくてこういった価値にしたんですけど・・・】

『大丈夫です、ハカモリさんなら勝てます』『どうしてわかる?ヴィーニャ』

『だって彼女、さっさと終わらせてカタツムリ旅行したいって考えてますから』

 

そう、ここまでしてハカモリが考えていることはさっさと終わらせてナルナルと一緒にカタツムリ旅行をしたいということだけであった。そのために、強さが全く分からない魔王相手に

 

「三秒で終わらせる」

 

そう言った途端・・・”クレイシース”が防御の余地なくバラバラになった。

そして、すぐさま「緊急クエストクリア」の文字がプレイヤー全員の視界に入る。

 

 

 

こうして、カタツムリ旅行の準備をノーヴェル民は「黒の滅ぼし」と呼ぶようになったのはまた別の話だ。

 

 




1の魔王「クレイシース」

普通なら何百人ものプレイヤーが力を合わせてようやく倒せる相手。
行動パターンとしては弱体魔法→攻撃→全体攻撃魔法→攻撃。と言う形、
弱体攻撃も攻撃力を下げてくるもので若干優しい。


「黒の滅ぼし」
ノーヴェル民のカタツムリ旅行の準備の名称。
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