ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します   作:ライドウ

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前回のあらすじ

赤の勇気の喧嘩


#41 炎神喧噪

 

右ストレートを振りぬく、防がれてそのまま回し蹴りが襲い掛かる。

それをかわしてアッパーをするが、それはバク転で回避される。

後ろに下がったところで、アイツがナイフを投げてくる。

 

「へっ、しゃらくせぇっ!!」

 

”我が拳は灼熱を掴みて”の炎を利用してそれらをすべて溶かし消す。

瞬歩の要領で一気に近づき、そいつの無防備な腹に右ストレートをぶちこむが、そいつは気合だけでそのダメージを半減させ。

その反動すら利用して、俺にカウンターの蹴りをぶちかましてきた。

 

俺もアイツも構えをし直して、獰猛な目つきでお互いを睨みあう。

こんなに燃える喧嘩は久々だ、腑抜けのNPCよりも何倍も楽しめる。

 

「団長!!がんばれ!!」

「頑張れサトマル!!お前に賭けたんだからな!!」

「いいぞ、いいぞ!!」

 

周りを取り囲む観客たちが、俺らの闘志をさらにアップさせる。

そして拳を、構えなおしジッとアイツをにらみつける。

アイツもアイツで済ました顔が大きく笑顔で歪んでおり、その眼に見える闘志が俺並であることを理解する。

なんだかんだコイツも喧嘩バカの癖して頭がいいように演技しているのだ。

 

「オラ来いよク●野郎、それともお前からは殴れない●無しやろうか?」

 

「はっ、勝手に言ってろ・・・テメェの安い挑発には乗らねぇぞ。」

 

「ははっ・・・そうじゃないとなぁッ!!」

 

意味のない煽りを辞めて、ダッシュで近づき拳に力を入れなおす。

シュッ。という空気を切る音と主に俺の拳がそいつの腹に叩き込まれる。

そしてその一瞬の隙を突き、ラッシュをぶちかます。

 

右ストレートから始まり、左ブローとキックを織り交ぜつつ一瞬でも隙を見つけさせないために、我が拳は灼熱を掴みての炎を大げさに、観客に見せつけるように燃え上がらせる。

 

火の粉が舞い、俺の拳で風を切る音が何度も発生し、アイツは防御しかできなくなる。むしろこの、炎で視界が悪い中でよく全部的確にさばけるのが凄い。

さすが俺が、唯一のライバルだと認めた奴だ。

 

そして一瞬揺らめいたのを見逃さずに右ストレートを叩き込もうと拳を放つが・・・

 

(よっ、避けやがった!?)

 

どうやら、フェイントだったらしく俺の顔に奴の右ストレートがカウンターで決まる。鋭く重い一撃で、一瞬意識が飛びかけるが根性で耐えて防御の体制に移る。

すぐさま移ったのが功を制したのか、そいつのラッシュを何とか捌ける。

 

しかし、そいつのラッシュは一撃一撃ごとに体力と冷静さをどんどんと奪っていく。だがここで焦ったら負ける。そう思い、ただひたすらに飛んでくる拳を回避したり受け流したりするが・・・

 

「オラオラ!!避けてばかり、防いでばかりか!?」

 

「ほざけ!!」

 

くっそ、こいつわかってて煽りやがる。

喋る余裕があるとでも言いたげに、ブオンと大ぶりの拳が目の前を通る。それを避けたせいで、俺は大きくバランスを崩す。アイツの口元がニヤリと歪み、右腕に力をためる。どうやらその右ストレートで勝負を決める気らしい。

だめだ、防ぐにも避けるにも崩された姿勢じゃぁ受け流せねぇ。

 

 

(負けるのか・・・?俺が・・・?)

 

 

赤の勇気と呼ばれるようになって、一度も負けたことはなかった。

シックスカラーネームドと呼ばれるようになってからは、さらに努力を重ねた。

だって俺は・・・ヒーローだから。だからこそ、負けないように頑張っていた。

だけど・・・

 

 

(それも、今日で終わり・・・か。)

 

 

諦めたように闘志が消えてゆく、まだやれたはずだ。

まだ燃えれたはずなんだ・・・しかし、こいつに倒されるのも悪くないと思ってしまう。

 

ふと、左手の中指の指輪がキランと光った。

 

 

(・・・あぁ、そうだ。)

 

この指輪は、マルマロちゃんからプレゼントされた大切な指輪だ。

そうだ、何を思い違いをしていた。

確かに、俺はみんなのヒーローだ。だがそれ以前に・・・

 

一人の女の子のたった一人の男なのだ。

 

 

(負けられねぇ・・・カッコ悪いところ見せられるか!!)

 

 

グッと、無理やり姿勢を正し右ストレートを付き放つ。

それに答えるかのように、”我が拳は灼熱を掴みて”がボゥッ!!と火力を上げる。右ストレートと右ストレートの押収・・・

 

 

両者ともに全力のクロスカウンターが、入った。

 

================

 

ぐらり・・・

 

サトマルと、サトマルの親友の体が互いに後ろに倒れこむ。

観客であるギルドメンバーたちは悲鳴を上げて二人の救助に入ろうとするが・・・

 

「まだ・・・だ・・・おわ・・・って、ない!」

 

「そう・・・だ・・・最後まで、分から…ねぇぞ。」

 

互いにもはや意識が朦朧としている中、生まれたての小鹿の様に震えながら立ち上がろうとする。しかし、どちらも脳震盪を起こしているのか上手く立ち上がれずに何度もバランスを崩して地面を這っていた。

 

「負け…られるかっ…」

 

「それは、こっちの…セリフだっ!!」

 

無理やり、ほぼ無理やりと言った形で立ち上がり、お互いフラフラになりながらも、互いに近づきあう。

そして、最も近くなった時・・・両者ともに頭突きを繰り出した。

 

それが最後の一撃になったのか・・・サトマルの親友が、満足げに後ろに倒れこむ。

 

ドサッ・・・・・・

 

 

「うおおおおおおおおおっ!!」

 

 

そして、最後までたっていたサトマルが・・・勝利の雄たけびを上げるのであった。





(・ω・)<熱い友情ですね!!

(*´ω`*)<これならハヤル
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