ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します 作:ライドウ
前回のあらすじ
ラスボス風味のハカモリ ~シリアスを添えて~
やっぱり、感想が来たときほどうれしいものはないですね。
ね?
それよりも今回、ナルナルが大変なことになります。
そしてハカモリも大変なことになります。
はい、シリアスの解禁です。大丈夫です、最終的にはハッピーエンドだから(?)
だから上質なナルハカを期待してろよ!!(ちなみにこのCPでは左が受な!!)
何度目だっただろうか、既に2桁は出撃し数えきれないほどの敵プレイヤーを斬り倒している。
こっちの防衛線は着々と縮小していき、既に最終防衛ラインの砦から10㎞も満たない位置に前線基地を作り上げられてしまった。
はっきり言って、かなり最悪の状況だ。
サトマルは敵に捕まるし、ディストーは巨人の肉斬り包丁を持って最前線で無理やり防衛戦を繰り広げており、いつそれが突破されるか分からない。
肝心のクレイドルもあのメギドの爆撃をポンポンと撃てるわけではなく、魔力補充のために司令部のある場所から動けていない。
こちら側の戦力であるプレイヤーたちもかなり憔悴しているし。
というより、この戦いはもはや最終局面を迎えていた。
再生産されたのか傷がないGOREMUが大盾を持ち、巨大なカノンを持ちこちらに迫ってくる。さらに言えば、空には巨大な飛行戦艦*1が”2隻も浮遊しており、その周りには空中戦使用のGOREMUも、見せつけるように周囲警戒をし続けている。
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ディストーが帰ってきた。ただし、右腕の肘から先が無くなっている状態で。
「・・・ごめんなさい、お義姉さま。」
「いや、いいさ。よく頑張った。お疲れ様」
義妹の頭をなでて、そっと抱き寄せる。服が血濡れになろうが知らない。
優しく・・・ナルナルをあやす様にディストーをなだめる。
すぐさま、悔しそうな嗚咽と同時に、服が湿り始めた。
(赤の勇気が
今のところ、誰にも負けていない。
しかしこのままでは負けてしまうのは、目に見えているし誰にでもわかることだ。
いくら私が、”最強”とはいえ”人間”なのだ・・・人海戦術と長期戦闘は間違いなく負けが確定している。
(もはやナルナルが指示を出す必要が無くなっているのが、本当に悔しい。)
今ナルナルは、ただ黙って私の勝利を信じて司令部に設置したテントの中で祈り続けている。
神なんかいないと証明されているこの世界で、ただ私の勝利を願っているのだ。
だからこそ、私は負けられないというものだ。
そう意気込んだ次の瞬間には、司令部があった場所が吹き飛んだ。
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駆けた、跳んだ、そして・・・見てしまった。
会議のため集まっていた|ヴァルト、マダン、コウメイさん、ニャントー《3柱の最強、最大の商会のギルドマスター達》、私を拾ってくれて・・・ナルナルの大親友・・・”ヴィーニャさんが”、魔力を高めていたであろうクレイドルが、そして・・・
「あ・・・ぅ・・・・・・ハカ・・・モリ・・・・」
血まみれの、ナルナルが・・・
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「嘘だよね・・・」
「うん・・・これはげーむだから・・・・・・しなないよ。だからあんしんして・・・」
いや、そんなことは分かっている。だが、そんなことを聞いているのではない。
どうして、ナルナルがこんなひどいことにならなければならないのだろう。
ゲームとはいえ・・・ナルナルの綺麗な素肌と長い髪が、焼け縮れ、火傷が・・・ひどく、痛々しい。
そもそもこのゲームに痛覚機能なんてものは設定のON/OFFで変えられるし、ひどく激痛がある状態になると自動的にOFFになる機能がある。
だから、実際ナルナルは痛くないのだろう。
だけど・・・・・・・
「あはは・・・なか、ないで・・・・・・だいじょうぶ、だから。」
酷く、痛そうな表情をしているのは・・・・・・どうしてだろう。
振るえる体を抑え、ボロボロのナルナルを抱えながら、空を見上げる。
そこには、巨大な砲門をいそいそとしまっている敵共の巨大戦艦がいた。
そして、怒りを抑えながらナルナルを見る。
「なか・・・・・・ないで。大丈夫、これは・・・ゲーム・・・・・・だから。」
そう、ゲームだ。これはゲームなのだ。
大丈夫、大丈夫。そう自分に言い聞かせてもどうしても怒りと、絶望があふれ出す。
・・・あいつらが、居るから。そうなんだね。
「
最前線の貴重品である消耗アイテムであるスフィアを使って、内蔵されていた魔法を使用する。
市場に売れば100億の価値があるアイテムだが、ナルナルの為ならこれぐらい安い。
「は、ハカモリ・・・?」
元の綺麗なナルナルに戻った。これでまあ、絶望があふれ出すことはなくなった。
だがしかし私の心内には、暴風吹き荒れる怒りがいまだに勢力を高めている。
そう、ナルナルが元に戻ってもいまだこの怒りを抑えることはできない。
回復したナルナルをそっと、立たせて”
そして、その刀にとあるアイテムを吹きかける。最前線のエンシェンド・ルインドラゴンが持つ逆鱗を砕いた粉だ。
それだけで、この刀は禍々しいものへと変わる。
名前は相変わらずないが、刃が無色から漆黒に変わる。
まるでその部分だけ黒いインクをぶちまけられたかのように、違和感まである刀身だ。
「・・・ナルナルは、そこで見てて。」
「は、ハカモリ?」
「敵は全部、殺処分してくるから」
おそらく私の眼は、この刀の刀身と同じように違和感があるほどの黒に染まっているだろう。
生まれつきだが、怒りをコントロールできなくなるとこうなるのだ。なぜわかるかって?
怯えているナルナルの瞳に私が映っているからさ。
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第3者視点
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ゆっくりと、ひどく冷たい目をしたハカモリが、坂を下りてきた。
その坂は、頂上に行くための唯一の道であり今現在、ナルナルたちとそれぞれのギルドメンバーたちが必死に守ってきた道でもある。
違和感のある黒い刀身を持つまるで、こちらを見ていないかのような目にワンダ配信者プレイヤーはイラつきを見せていた。
「なんなんだよ、こっちを見やしねぇ。」
「なあなあ、あのキャラクリ可愛くねぇか?w」
「そうだよな、可愛いよな!!結婚申し込んで」
ふざけていた二つの似ているアバターが一瞬にしてその場から掻き消えた。
一瞬、何が起きたのか分からないといった表情で、先ほど声が聞こえていた場所を見る。
そこには、棒立ちでブランと下がる右手に違和感のある黒い刀身の刀を持つハカモリと、おそらく画面で結婚申請を押そうとしていた、どっちかの配信者キャラクターの右手の人差し指だけが落ちていた。
「・・・汚らわしい。」
そのセリフを吐き捨てるハカモリは、おちている指を踏みつぶす。
・・・・・・その瞬間に、周りのプレイヤーたちは、先ほどの配信者ライバーと同じ目に合うのであった。
怒りによって暴走するハカモリ、彼女が通った場所には争いがあったことがない。
それに彼女にとって、大切なものを傷つけた罪は、何よりも重い。
そしてそんな彼女に呼応するように、狂ったように攻勢を始めるナルナル軍。
一人、取り残されたナルナルは再び砲を構えた空中戦艦に対し・・・
えっ、次回のサブタイトル?ないですよそんなもの。
ともかく、次を待て!!
この小説は、ご覧のスポンサーで(ry
ちなみに今のナルナルは必殺状態です。
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ヒェッ
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ニーゲルンダヨー
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トジマリシトコ
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俺も行きます!!
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ナルハカてぇてぇ