ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します 作:ライドウ
前回のあらすじ
ほら、ナルハカテェテェだぞ。
・・・・・・あれ、ただのしかばねのようだ。
「すぅ~・・・はぁ~・・・」
深呼吸をして、目の前にある配信開始のボタンを見る。
ついにここまで来た。緊張する。隣にはあこがれのあの人がいる。
私の一番の推しがいる、私の一番のヒーローがいる。
「緊張するっす・・・」
ちょっと油断をすればすぐさまオrrrrとしてしまいそうな緊張感を持ってしまっている。隣を見てみれば、同期たちが心配そうな目でこっちを見てくる。
(・・・だいじょうぶっす)
ハンドシグナルで大丈夫なことを伝えると、全員がサムズアップで返してくれる。
チラリとナルナルさんたちを見てみると、同じようにサムズアップで応援してくれている。そうだ、頼れる同期もいる。あこがれの人も見ている。
・・・カッコ悪いところは見せられないなぁ。よし!!
その気合のまま、私は、配信開始のボタンを叩いた。
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「どうもみなさん、元気っすか?!ゲーム&ライバー二期生”GSAAZ”の”G”担当!!
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:うおっ、っす口調ってことは後輩系か!!
ゲーム&ライバー視聴者:ちょっ、俺の好みなんだがwww
ゲーム&ライバー視聴者:声可愛い!!めっちゃいい!!
コメント欄が私のアバターの容姿をほめたし、私自身の声もほめてくれる。
それがどことなくうれしかった。何なら、あのコメント欄は自分がいた場所だ。
だからこそ、このチャットを打っている奴らの気持ちが一番よくわかる。
「簡単に自己紹介をするっす!!好きなことは、スーパーチャット!!嫌いなものは、アンチと荒らし!!最近のトレンドは、ナルナル先輩のASMRボイスを聞くことっす!!」
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:(。´・ω・)ん?ちょっとまて、こいつ今とんでもないこと言わなかったか?
ゲーム&ライバー視聴者:そういえば今日一番ニキは?
ゲーム&ライバー視聴者:ナルナルの配信なのにいないって珍しいね。
「ふっふっふっ、来てるっすよ!!」
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:・・・・・・
ゲーム&ライバー視聴者:ま、まさかっ。
ゲーム&ライバー視聴者:いっ、嫌そんなはずはない・・・だって、一番”ニキ”だぞ!?
視聴者たちが動揺していることが手に取るようにわかる。
何せ私もあそこにいたのだ。何度も言うが、私もかつては一人の視聴者だった。
あの日、あの時、ナルナルの初めまして配信、私はそのチャット欄にいた。今はチャット欄らでてその初めましてをしている。
そう何を隠そう、この私・・・金星イチバンは
「残念っすね!!一番ニキとは、この私の事っす!!」
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:Ω ΩΩ<ナナナ、ナンダッテー!
ゲーム&ライバー視聴者:マジかよ!?ニキじゃなくてネキだったのかよ!?
ゲーム&ライバー視聴者:お ま え か よ
だけど、どうやら受け入れてくれるらしくて・・・とてもとても暖かいコメントがいくつも見られる。
しかもちらほらと、「一番ニキならやりかねん。」と納得している奴や「一番ニキが後輩系・・・はっ。」とかなんか閃いている奴とか。
むしろ自然体で接してくれている。
「さて自己紹介は、これで終わりっす!!視聴者先輩方は、私にチャンネル登録をお願いするっすよ!!」
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:誰がお前のチャンネルなんて見るかよwww仕方ねぇからチャンネル登録してやるよwwww
ゲーム&ライバー視聴者:信じられない、だましてたんだな!!1番ニキ!!登録しましたよ!!これでいいんでしょ!?
ゲーム&ライバー視聴者:畜生!!お前は仲間だと思ってたのに!!チャンネル登録したよちっくしょぉおおおおおおっ!!
ゲーム&ライバー視聴者:あの日のあの声はボイチェンかよ!!道理で違和感があったわけだよ!!チャンネル登録したからさっさとスパチャさせろ!!
視聴者たちがツンデレコメントを大量に残し私のチャンネルの登録者数がグーンと伸びていく。
やっぱり視聴者はこうでなくちゃね!!
・・・って、あっ。こんなことしてる場合じゃない!!
「この後は、私の妹が自己紹介するっす!!ちゃんと見てあげてほしいっす!!・・・アッこれは忠告なんですけど、覚悟はしておいた方がいいっすよ~」
▼上位チャット
ゲーム&ライバー視聴者:こ、この野郎!?不安にさせるようなこと言うんじゃねぇよ!!楽しみになるじゃねぇか!!
ゲーム&ライバー視聴者:一番インパクトのある一番ネキにそんなことを言わせるなんてどんな妹なんだ!?
ゲーム&ライバー視聴者:きっと濃ゆいんだろうなぁ・・・
ゲーム&ライバー視聴者:だけどそんな一番ネキが大好きです。
こうして、私の自己紹介は・・・無事に終わりを告げた。
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3分間の間をあける。そうスタッフから言われて、誰かからペットボトルの水を渡される。
「あ~・・・ありがとうっす。緊張で喉が・・・」
「うんうん、お疲れ様。」
その声を聞いて飛び上がりすぐさま振り返ると、そこにいるのは私の最推し”ナルナルさん”がそこにいた。
ふえ!?どうして!?いつの間に!?てか私ナルナルさんから手渡しでペットボトル受け取った!?、あっやばナルナルさん至近距離だとすっごいカワイイ。ガチ恋しそう。してたわ。アッヤバい、限界化する。いいやしちゃえ。
「はいはい落ち着け。」
ガッと、また後ろからチョップをされて正気を取り戻す。ヴァーチャルながらもヒリヒリする頭を押さえて振り返ると、いい笑顔のハカモリさんがそこに立っていた。
「まさか、イチバンちゃんがボクのチャンネルの一番”ネキ”だったなんてね。」
「ま゜っ」
えっうそ!?一番ニキ時代でも認知されてたの!?むしろウザがられた様子じゃないんだけど、めっちゃうれしそうな雰囲気出している!!うわやば可愛い!!これホントに男の子なの!?男の娘だったわ!!えっ、ほんと可愛い!!スパチャしていい!!?
「ま、これから頑張ろうや。一番ネキ。」
「アッハイ、チョウシニノッテゴメンナサイコレカラセイシンセイイガンバラセテイタダキマス」
肩をガッとハカモリさんに捕まれいい笑顔で睨まれたのでおとなしく興奮を鎮めるのであった。
それにしても、一応設定とはいえ妹の大切な初めましてだ。
・・・なんだか血は繋がってないし、何なら設定だけだけど本当の妹みたいでなんだかハラハラする。
ちなみにこの一番ネキ、実はナルナルが通っていた学校でも後輩でした。
はい、皆さんが待ち望んだ後輩枠です。
ですがなぜか色物が混ざりました。
許せ、サスケ・・・
イチバンについて
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求めたものじゃない。
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イチバンカワイイヤッター