ランキング外の最強の嫁は生産職のライブ配信者とのびのびカタツムリ旅行します 作:ライドウ
こんかいは番外編その3ぐらいまでしばらくはやります。
とある配信枠のチャット欄・・・
≪宣伝してきたよ!ほめてほめて!!≫
「宣伝しないでよー!?また怒られる―!!そんなお前にはブロックだー!」
視聴者の大半が何か勘違いしているためすっごく不遇な子が嘆いていた。
その子の名前はマルマロ、ゲームの腕もトーク力もごく普通、設定も若干見劣りしてバーチャルモデルもなんかどこかで見たことあるようなモデルを流用したもの。そんなこんなで、マルマロのチャンネルの登録者はたった1000人。
それがいいという数少ない常識派の視聴者もあまりの光景にため息をつくばかりだ。
≪またか・・・これで何人目だ?≫≪あれで43人目、安息と言うものはないのか・・・≫
≪唯一ワンダでRTAをせず視聴者との交友を大切にしてくれる配信者なのに・・・なんだかなぁ・・・≫
「もーやめてよー!私プロデュサーからまた悪口言われるじゃーん!!」
そう言いながらもノーヴェルの中層サブクエストボスの攻略を頑張っているマルマロ。
しかしそのボスはマルチ前提のボス、そしてマルマロは残念ながらその不遇さのせいで一緒にやる相手もいないのだ。
「にぎゃっ!?あぁ、死んじゃった・・・」
≪デスカウント53回≫≪もう本編やったら?≫
「むぅー・・・これのレアアイテムが結構いいのに・・・」
しょぼくれながらもコンテニューを押すと、復活地点を登録していなかったのか初心者の町に戻されてしまう。
「あああああああああっ!!もういやーーーーっ!!」
≪これは不憫≫≪かわいそう、スパチャいる?≫≪予測できたから致命傷で済んだぜ≫
≪致命傷なんですがそれは・・・≫
「とほほ・・・もういっそのことハカモリさんに会えないかなぁ・・・・・・・」
「・・・・・・」?
「≪≪≪≪いたぁ!?≫≫≫≫」
そこには初心者の町を適当に散歩していたハカモリの姿が、しかもいつもの黒い戦闘服ではなく
完全ラフな私服スタイルでだ。
≪し、私服!?大当たりじゃないか!!≫≪い、今までの不遇はこれへの伏線だったのか!?≫
≪はわわわわわわ・・・≫
「あ、アナタ・・・ハカモリさんで、あってますよね?」
「・・・・・・」こく
マルマロの言葉にこくりと頷くハカモリ。
何を隠そう、マルマロはハカモリの大ファンなのだ。第1にマルマロがこのノーヴェルオンラインを始めた理由が一度ハカモリさんを見たいという理由だった。
「あ、あのよかったら・・・ボス攻略。手伝ってくれませんか?」
「・・・・・・」
マルマロがそういうとハカモリは時計のコンソールを出して確認しだす。
現在時刻は5時46分。すでにリアルではナルナルが料理の準備をしているころだろう。
しかもちょうどハカモリはすることがなく、暇だったのだ。
≪と、時計なんて見て・・・まさかこの先予定が?≫≪こ、ここまで来て不遇なのか!?≫
≪な、なんだろうこの緊張感、まるで娘の初デートを見守るような・・・≫≪わかる、マジでそれだわ≫
「・・・・・・」bグッ
親指を上にあげるハカモリ、どうやら一緒に行ってくれるらしい。
すぐさまハカモリからパーティ申請が届く。
「・・・!ありがとうございますぅっ!!」
「・・・」(*'▽')?
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ハカモリをパーティ行動をし始めて早数十分。
「な、なんで私は最前線にいるの?」
≪な、なんでって・・・サブクエスト終わらせてストーリーを進めてたらいつの間にか≫
≪ハカモリさんについていったらいつの間にか・・・てか何アノモンスターのレベル≫
≪そして、なぜかそれを倒せるマルマロちゃんの才能よ・・・≫
「・・・・・」!
ハカモリが時計を確認すると、すでに5時50分の文字が。
「・・・・・・」
「は、ハカモリさん?」
急に止まったハカモリを心配してマルマロが声をかける。
すると、ハカモリが振り返る。
≪ごめんなさい、マルマロさん。そろそろログアウトします・・・byハカモリ≫
≪ご本人!?≫≪あmぇあ≫≪マジあ≫≪だいこrんらんであくさ≫≪おめーもだろ≫
「い、いえいえいえいえいえこっこちらこそありがとうございました!」
チャット欄に現れたハカモリのご本人に焦るマルマロ視聴者とマルマロ本人。
しかし、マルマロにとってうれしかったのは何よりも話しかけられたということだ(チャットだけど)
「・・・・・・」
≪今日はありがとうございました、楽しかったです・・・あと≫
「は、はい?なんでしょうか!」
≪マルマロさんは、先輩さんの真似をせずに自分らしい戦い方をすればいいと思う≫
「・・・!」
その言葉にハッとする。ワンダの先輩方全員は叫びながらも天賦の才能と並外れた反射神経で回避する。
それでRTAをしてるんだからよっぽどその才能があるんだろう。マルマロは才能こそは有れど、それを先輩の真似をして無駄にしてしまっているのだ。そして、あこがれのハカモリから言われた言葉・・・それは深く突き刺さった。
≪・・・マルマロ?≫≪大丈夫?≫
≪ド正論だなぁ・・・≫
「・・・わかりました、私は・・・自分だけの戦い方を見つけます。」
その言葉にハカモリは頷いた後フレンド申請を送り、一礼してログアウトをする。
マルマロはそのフレンド申請を受け、嬉しそうに涙を流し始めた。
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のちにワンダ最強のプレイヤーとなる配信者がここに生まれたことは
また別のお話である。
マルマロちゃん
不遇系の配信者。
プレイスタイルは、叫ばずに相手の行動をよく分析するタイプだが、マネージャーに面白くないと言われて叫んで回避をしないようにしていた。
元々KUREのプレイヤーでもあった彼女だが、その腕と可愛らしい声でワンダにスカウト、陰キャな自分を変えようと話を受けたが、その後の活動は不憫で
同期に一回目から登録者数1万人を超えたアニメ声サキュバスと
男の子の心を鷲掴みにするダンディーな声の超合金ロボットがいるため影が薄くなってしまう。第1回では今のチャット管理者にもなっている視聴者だけが来ていた。
さらに500人になってからというもの頼んでもいないのに広告や悪質な宣伝でさらに評価を落としてしまう。これでも一度炎上しかけた。
そして何とか1000人になったその時でもそれは続いているため今でも火はくすぶっている。
長くなったけどハカモリと出会った日からはプレイスタイルを元に戻し
現ワンダ最強の”ブレーザー”よりも激しく素早く上級者の動きをしているという。